部品の確認と準備
箱を開けると、銀色の缶が大小2つづつ、荒目のサンドペーパー2枚、ケブラ−の黄色いフェルト2枚、木のヘラ2本、そして英文の取説が入っています。まずは缶の留め金をマイナスドライバーで外し、缶をすぐに開けられるよう準備します。Photo#1
その他に必要なもの
カヌーを裏返しにして固定出来る台、50mm幅のマスキングテープ2巻、50mm幅の油性用刷毛2本、布ガムテープ、ビニールごみ袋6枚、ゴム手袋、カッターナイフ、マイナスドライバー
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Photo#1
キット内容
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準備
●カヌーを裏返して、台に載せ固定します。
●デッキから35cmのポイントを計ります。ここがスキッドプレートの上端(ケブラ−布の幅の狭い方)の標準になります。良く岩に激突する人は、もう少し上に取り付ける方が実用的(笑)。ちなみに僕は25cmにしています。Photo#2
●ステムの中心(キールライン)にケブラ−布を当てます。
●ケブラ−布の両端をマスキングテープで所定の位置に仮留めします。樹脂を染み込ませると、少しフェルトが伸びるので、少し引っぱりつつ手のひらで押さえつつ形を整えながら仮留めするのがコツです。
●3.75cm〜5cm幅のマスキングテープを使って仮留めしたケブラ−布の外側3mmをマスキングします。
Photo#3
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Photo#2 スキッドプレ−ト取付け位置(25cm)
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Photo#3
仮留めして3mm離してマスキング
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●マスキングが済んだら、布を留めているテープを切ってケブラ−布を外します。そしてケブラ−布に残ったテープを慎重に剥がします。Photo#4
●幅の広いマスキングテープで
既にカヌーにマスキングした部分に沿って更にマスキングします。
●ある程度マスキングができたら、ハルやガンネルをゴミ袋で覆います。
樹脂がカヌーの他の部分に飛び散って汚れるのを防ぐためです。樹脂が垂れるので床にゴミ袋を敷きます。
●付属の荒目のサンドペーパーで、マスキングテープで囲われた内側をしっかりとサンディングします。(これは表面に傷を付けて後ほど塗る樹脂の定着を高める目的です)新艇の場合は、これがなかなか勇気が必要ですが、思い切ってガシガシ擦りましょう。
●綺麗な乾いた布で、サンディングした部分の粉を払います。もし、まだ光沢が残っているようなら更にこすります。Photo#5
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Photo#4 ケブラ−布を外した状態
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Photo#5 カバーで覆い光沢がなくなるまでサンディング
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取付けの前に確認
●まず、直射日光が当たらない場所を用意します。
●同梱の樹脂は、気温が華氏70度(21℃)の場合20分で硬化します。
●ゴム手袋を必ず着用します。
取付け
●まず、小さいB缶(硬化剤)を全部A缶(樹脂)に注ぎ、付属の木へらでよくかき混ぜます。
●刷毛を使ってサンドペーパーでサンディングした部分に混ぜ合わせた樹脂をたっぷりと塗ります。
●所定の位置にケブラ−布を当てます。Photo#6
●ケブラ−布に樹脂が浸透するように手のひらでしっかりと叩きながら
馴染ませます。
●布の中心から端に向けて優しく押さえながら布の下に残った空気を抜きます。
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●ケブラ−布が完全にひたひたに濡れるまで刷毛で樹脂を載せるように塗ります。全体に行き渡ったら、垂れに注意しながら、スキッドプレート全体の厚みを増すつもりで残りの樹脂を置くように塗ります。
●マスキングテープに垂れた樹脂を刷毛で掬いながら、キールライン中心に盛っていきます。ケブラ−布とマスキングテープの境目に“切れ”があると、そこから水や砂が侵入して剥がれる恐れがあるので、コーキングの要領で仕上げます。
(以上をバウとスターン2回に分けて行います。最初から2缶とも混ぜ合わせてしまうと、作業が硬化速度に追い付かず、缶の中で硬化が始まってしまうというトンでもない結果になる恐れがあります。ちなみに材料のバラ売りはないので、ひとつづつ確実にこなしましょう。)
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Photo#6
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●樹脂を塗り終え(30分ほどで垂れが収まったら)たら、マスキングやカバーを外します。このタイミングがなかなか難しくて、早過ぎると樹脂が垂れるし、遅いとカリカリに硬化してしまって上手く外れなくなる...。指で押さえてみて透明デスクマットぐらいの硬さになったら切れ味の悪いカッターナイフで押さえながら外すと上手くいきます。
●マスキングを外して1時間ぐらいしたら、指で強く押して凸凹を矯正すると仕上がりがより平滑になります。Photo#7
●完全硬化まで24時間置きます。
●スキッドプレートの表面を更に平滑にするには、完全硬化後、中目のサンドペーパーで仕上げると良いでしょう。でも、使っているうちに段々と凸凹が取れ、平滑になってきますが。
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Photo#7
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●最後にサンドペーパーの仕上げで出た埃を丁寧に払って完成です。
仕上げ
今回、スキッドプレートの取付けのついでに、カヌーのクリーンアップを行いました。
●10年以上もの間に付着したバーコード状の黒い水垢は洗剤では取れませんが、ボートショップなどで売ってる“Simple
Green”を使ってみました。付属のスプレーでハルにまんべんなく吹きかけ、乾いた雑巾でやや強めに擦ると、買った当時のOld
Town
レッドが甦り、驚くほど美しくなります。今回は原液を使ったので、濡れ雑巾で“Simple
Green”を良く拭き取り、303プロテクタントで仕上げます。Photo#8
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Photo#8
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