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8月15日 “ダウン”リバートレッキング(三重県・宮川某支流)

 

 


ボートを川底に突き刺した竿に係留し、水中ランチタイム

 

間近に迫ったコンクールに向け、今日も午後2時からAzuのクラブが入っているし、Masaは九州に居る間、一度もペンを握らなかった=勉強しなかったってこともあって、今日は帰省の疲れを癒しながら自宅学習に専念させよう...なんて選択は我が家にはない(笑)
『よし、1時までに家に戻って準備したらAzuのクラブも間に合うんだよね。』などと言いながら、早朝のベッドルームで朝寝しながら行き先選定開始!(笑)
熊野川?九龍島?これは午前中だけじゃ無理だよな。国府浜?魚飛?和具?この辺なら充分に往復可能だけど、今日は8/15ってことでどこの道路も大渋滞必至ってことで、お昼まで遊ぶなら宮川が精一杯かな...


橋のたもとに停めたOUTBACKで着替え完了!

河原の木陰にボートを置いて...

そんなわけでやってきました、宮川某支流。橋のたもとにOUTBACKを停め、久々のお着替えテント...を使ったのは意外に恥ずかしがり屋のMasaだけで、他3名は車内でスッポンポン着替えで川へ。『だって誰もいないんだもん。』よろしい、それでこそ我が家のメンバーだ!(笑)
ジェットバッグから今日の装備を下ろし、川へ。


身体のクールダウンを兼ねて川へ!

相変わらずどこよりも魚影が濃い某支流

川はすでに地元っぽい子連れ&孫連れのグループが3組ほど川遊びを楽しんでいる。
『おっ、ボク、エエなぁ。おじいちゃんと川遊びか!』
真っ黒に日焼けした幼稚園ぐらいの少年が僕にニコッと微笑みを返し、猛然と川へダッシュしていく。
全国的な絶滅危惧種・川ガキがここでは健在のようで嬉しい。


Masaの向こうには、すでに漁モード全開のともちゃんとAzuが浮かぶ(笑)

まずはビニールボートを木陰に置いて、すでに汗でグシャグシャになった身体をクールダウンするために川へと入る。透明な川...だけど全然冷たくない!
時々、県外の方からメールで『宮川某支流ってどこですか?』なんて質問されるけど、僕が自分で探し出した川ではないのでお教えできませんって返事とともに必ず書き加える一文がある。
『どこにでもあるありふれた川です。あなたの街の近くにもきっと同じような川があるはずです。探してみてください。』
そう、実にありふれた川。ただここの良いところは、この水温の高さだ。ダムの水が入ってる宮川本流よりも温かいかも?何時間泳いでいても、ハイポサーミア(低体温症)になりづらいってのが某支流の最大の美点だと僕は思う。


水中でタモを振り回すMasa

でもやはり彼は“石抱き潜水”がお好み

珍しくタモを振り回してるMasaの向こうにはともちゃん&Azuがすでにプカプカ水泳中。水深は約2mで足は届かないはずなんだけど、全然平気。そのことをともちゃんに尋ねたら...
『だって、クラーク・ケントだってあのSマークの服を着ないと空は飛べないでしょ?ワタシも普段は泳げないけど、ウェットスーツとエビたもがあると泳げちゃうのよねぇ〜。』
何という喩え(笑)


身近なごくありふれた川でこの透明度を味わえる三重県民のシアワセ(笑)

30分ほどをスタートポイントの淵で過ごし、いよいよスグレモノのビニールボート“EXPLORER”号に防水バッグや漁の道具、シュノーケリングセットなどを満載して川の流れに任せ、ボートを追うように僕らも“河童の川流れ”で川を流れていく...実に3年ぶりの宮川某支流“ダウン”リバートレッキングの開始である。


さぁ、“ダウン”リバートレッキングに行こう!

フリーで流れるボートを追いながら進む


もちろん女性陣は漁に勤しみながら...(笑)

“トレッキング”なのに、女性陣の手には何故かエビたも(笑)。すぐにカニやドンコちゃん、ドジョウ...偶然に鮎なんかも入っちゃったりして(もちろんリリース)、トレッキングとは名ばかりの“ボディトローリング”の様相を呈する。宮川某支流はこれまで以上に実に魚影が濃い上に、河原に人が入ってる場所では結構警戒心の強い魚たちも、川が蛇行し人家や道路のない区間に入ると、平気で僕たちの周りを群れ泳ぎ“君たちはオレの友達か?”って思ってしまう。


ともちゃんがいきなり鮎をゲット(リリース)

浅瀬はこうして歩いて越える

時折、偶然たもに入る鮎をリリースしながら僕らは下流へと流れ進む。照りつける夏の陽光の中を進む黒装束軍団は一種異様で、蛇行区間に入って河原で水遊びをする人がほとんどいないからいいけど、大勢いたら『ナニモノ!?』と注目をあびること必至だ。(『スパイキッズの一家みたいねぇ。』by ともちゃん...笑)。


美しい淵に浮かぶカナヅチ人妻


河原をゆく黒装束の怪しい家族

ともちゃんとAzuは深い淵も十数cmの浅瀬もほとんど立ち上がることなく匍匐前進(爆笑)で獲物を追う。少なくともフラメンコの生徒さんには見せられない“ともこセンセ”のブザマな姿。『こういう時は胸が小さいって便利なのよ!』若かりし頃の彼女ならつっかえそうな水深も、今じゃ喫水が浅くてノープロブレム(爆笑)。


Azuの向こうには“八つ墓村”状態のMasa

Azuがドジョウをゲット!(リリース)
CLICK

ビニールボート“EXPLORER”号(¥1980)に乗って川を下るMasa

Masaは時々Explorer号に乗り込んで“なんちゃってラフティング”を楽しんだり、どこかで拾ってきた竹竿をパドルのように振り回して漕いでみたりして楽しんでいる。里川でのリバートレッキングの楽しさは、こんな風にそれぞれが思い思いの楽しみ方を見つけて自由に過ごせることなんだろうな。今日の三重県は真夏日だけど、ずっと浮かんだまま川を下っているとほんの一時間足らずで全員がムラサキクチビルになり、“EXPLORER”号に乗って身体を暖めないと低体温症の兆しが見えるほど。瀬を越える度に現れる淵はあくまでも青く、深く、そして魚がいっぱい(笑)。


Azuがカマツカをゲット!(リリース)
CLICK

この家族はナニモノなんだろう...


獲物を狙いながら川をプカプカ下る母と娘

ちょうど昼時になったので、一旦川下りを中断。川底に竹竿を突き刺してExplorer号を係留し誰もいない静かな河原でランチタイム。Masaが何度も乗ったせいでフロストバッグの中に水が入り、おにぎりは川の水を含んでずぶ濡れになっちゃってるけど、この美しい清流を見てると我が家にはお腹を壊すようなヤワなメンバーはいないし大丈夫っぽいのでそのまま食べる(笑)。
ただ、下半身を川に浸しながら水を含んでボロボロになったおにぎりを食べていると、時々ご飯粒を川に落としてしまうわけで、そうなるとどこからともなく小魚の群れが川面を波立てて近づいてきて、チャパチャパと水音を発ててご飯粒を奪い合う。中にはご飯粒じゃなく僕の足を突っつく奴もいて...ウヒャヒャヒャ、くすぐったい!ヤメテくれぇ〜!(笑)


美しい淵を静かに進み...

誇らしげに獲物を掲げるAzu(リリース)

母と娘は川底を匍匐(ほふく)前進するのであります

深い淵で思う存分に泳ぐ

 


どこかで拾った竹竿を手に瀬に突入するMasa


カヤックのように流れをさかのぼる

母はずっとこの体勢で流れ続ける


川底に突き刺した竿に係留された“EXPLORER”号。大切な食料や道具を満載


浅瀬は小魚たちの楽園

15分ほどで手早くランチを済ませた僕らは再び川下りを開始する。大岩から飛び込んだり、深い淵の底に潜ったり...まるで小学生に戻ったみたいに無邪気に遊ぶMasaやAzuの姿を笑顔で眺めつつ、時間の許す限りのリバートレッキングを楽しんだ僕らだ。


岩のてっぺんから飛び込むMasa
身長が伸びたので岩が小さく低く見える。

上:時折川から上がって冷えた身体を暖める
下:ジャンプの後、満面の笑みを浮かべて浮上する

ただ、こんな夢のようにのどかで幸せな時間も長くは続かない。Azuのクラブが始まるのは14時なので家でシャワーを浴びたり髪を乾かせたりする時間の余裕を考えて13時には帰宅したいところ。逆算すると全てを終えて12:30にはここを出なければ...宮川某支流の美しい流れはまだまだ続くけれど、何組かの家族連れがBBQを楽しんでる河原に流れ着いたところでタイムアップ。まだまだ遊び足りなくて川から上がろうとしないともちゃんとAzuに苦笑しながら、僕とMasaはふたりでOUTBACKを残してきたスタート地点に向け歩き出す。川が大きく蛇行しているおかげで、車道を歩くとゴールからスタートまではほんの10分で到着し、とりあえずOUTBACKの陰でスッポンポン着替えを済ませ、ゴール地点へ。


淵に流れ着いたボートを回収するMasa

ゴール地点では、相変わらず獲物を狙って潜水大会を繰り返してる女性陣を無理矢理呼び寄せ、リアシートに防水シートカバーを敷いて彼女たちを積み込んで自宅を目指す。Azuは高速道路を走るOUTBACK車内で着替え(笑)。さすがに “人妻”ともちゃんは並走するクルマが事故を起こしてはいけないので、車内着替えは遠慮し、ひたすらエアコンの風を浴びて身体をクールダウンしながら自宅へ。


最後に竹竿を投げ捨てて...

僕とMasaは歩いてスタートポイントへと戻る

青い空、白い雲、赤い橋梁が美しい

ウェットスーツのまま帰宅

え?で、ちゃんと帰れたかって?
もちろん12:55に帰宅。みんなで後片付けをやってウェットを洗って干しても充分にAzuのクラブに間に合うのが、30分圏内のご近所野遊びの良いところ。髪を振り乱した阿修羅のような形相の黒装束川ガキからソプラノを歌う清楚な女子中学生に大変身のAzu(但し、日焼けで顔グロ...笑)がヤケに可笑しくて...こんな風に身近な日本中どこにでもあるようなありふれた自然をこうして気軽に楽しむのも悪くないものだなぁと思った。もちろんグランドキャラバンもいいけど...ね。

 

August.2007 MENU

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