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FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 May.2004 part.3

 

 

 

 


水深3m超の銚子川をゆく“母・娘・孫娘”

5月15-16日 Keiちゃんを迎え、初めてのコテージ海山

昨日の午後から我が家にKeiちゃんが来ている。北九州在住のkeiちゃんは6●歳。孫がふたりいるから一応“おばあちゃん”だ。ただ、年齢だけをもって“おばあちゃん”と言うのは非常に失礼な話。少なくとも我が家では年寄りだとは全然思っていない。若い頃は会社の登山部に属してた彼女、僕らとは一世代違うけど僕らの遊びにとても理解があり、現在もヨガと太極拳で適度に身体を動かしてるだけあって、ともちゃんのウェットスーツが楽々着られてしまうほど。
ところで、そのkeiちゃんって誰なんだ、って?MaakunとAzuのおばあちゃんにしてMamaのお母さん(笑)。5年ほど前から、カヌーに乗る機会を虎視眈々と狙ってたんだけど、なかなかタイミングが合わず今回やっと実現した次第。


Keiちゃん、そのブイ潜ると足が届くよ!

うぁ〜、お魚いっぱい!!

冷たい雨の中、この人達はナニモノなのでしょう?

アキヒロ家の釣果。もちろんリリースですが

朝早く起きたともちゃんとkeiちゃんのおにぎりが出来上がるのを待って、7:30に出発してキャンプinn海山ヘ。
出発する時点では薄日が差してる感じでお天気はまずまず。ところが荷坂峠を越えたあたりでお約束の雨。当然キャンプinn海山は大雨(涙)。空を見上げると、どうやら海の方は明るいぞ!...ってなわけでキャンプ場の手続きを済ませた後、銚子川でのカヌーは止めて和具の浜へ。

予想通り、同じ町内だというのに和具は雨もなく空も少し明るい感じ。センターハウスのトイレで手早くウェットに着替えて、まだ海開きになってない海へ入る。たぶん波打ち際でAzuとちゃぷちゃぷかと思ってたkeiちゃん。気がつけば娘のともちゃんのウェット&PFDを着てMaakunの後を追って沖へスイスイ泳いで行っちゃってるし(笑)。
『keiちゃん、そのブイの下を潜ったら足が届くからね。』...って確か泳げないんじゃなかったっけ?『水、冷たいでしょ?』『全然!』あははは...こちらが戸惑うほどに積極的なkeiちゃん。我慢できないほどじゃないけど、まだ泳ぐには少々冷たい20℃以下の海。しかも空からは時折雨。こんな海で3世代が一緒に泳ぐ機会は普通はあまりないんだろうなぁ。


ハイポサーミア寸前の娘と余裕の母

ガタガタ震えながらラーメンで身体を暖める娘

Maakunがつんつん突っついたら、ともちゃんの足の間をすり抜けるヒラメ。沖の人工岩礁には去年からお馴染みの真っ青なルリスズメダイやベラ。中学生サイズのサザエに巨大なウニ...相変わらず豊かな和具の海。途中から偶然ココにやってきたアキヒロ家(フルウェット持参で気合充分!それにしても考えてることが同じだよなぁ...笑)も加わって、ちょっと早い海水浴を楽しむ僕らだ。


水温は低いけどファインダーにはルリスズメダイ、ベラ、ウニなど生物多数


Maakun&Koukunはやっぱり砂山作り

Azu&Moeは体ひとつで波乗り

泳ぎ始めて2時間。ウェットをKeiちゃんに譲って、おNEWのWaterGirlsの長袖ラッシュ一枚のともちゃんが、あまりの寒さに珍しくハイポサーミアになりかけた(そこまでして泳ぐなよ)ので、ビーチでラーメンを作って身体を暖め、コーヒーブレイクの後、Discoのキャリアバーエンドに吊るしたSeattleSportsのキャンプシャワーで軽く砂を落として(これはかなりのスグレモノ!)まだまだ漁を続けてるアキヒロ家と別れてキャンプinn海山へ。


5cmほどの小魚の大群に巻き込まれ、くすぐったい思いをする


 

 


●●と煙は高いところへ(でも高所恐怖症)

キャンプinn海山に着くとタイミング良く雨が上がり、薄日まで差し始める。堰堤上に3艇のカヌーを下ろして、いよいよkeiちゃんが5年来熱望して(...くれてた)カヌー初体験だ。
スターンのともちゃんが簡単にレクチャーしたあとバウに座ったkeiちゃんを乗せたPATHは澄んだ銚子川を滑るように進む。Mamaの指導はなかなか堂に入ったもの。専門用語を全く排した説明は僕が聴いてても的確かつ分りやすく、ちょっと感心。少し前までは怖々乗ってたMamaだけど、いつの間にか一人前のソロパドラーになったなぁって印象だ。


気がつけばヒザ立ちポジションのMaakun

このパターンの母娘カヌーは珍しいかも(笑)

母娘孫娘が力を合わせて進む(かなり高速)

乾いたウェットがまた濡れた(自称・塩抜き)

あまりに透明な銚子川についつい目を奪われてパドリングの手が止まりがちなkeiちゃんだけど(笑)、それでも母娘カヌーは上流へ。上流の深く美しい淵で僕のバウに乗ってたAzuもPATHに乗り移って、いよいよ母娘孫娘・親子3代カヌーイングが実現だ。(この光景、本場の北米ではともかく日本ではかなり珍しいかも...)


抜群の環境でKeiちゃんにカヌーを体験してもらえた

カヌーを河原につけて漁の開始

数日前に交換したTEAL社製センターキャリングヨーク...本来は大人の男性の肩にカーブに合わせて削り出されているんだけど、Azuのこじんまりしたプリリンお尻のカーブにもフィットするようで(笑)『このイス、座りやすい』と大好評である(イスじゃないって〜の!)。しかも前回の宮川でキッズパドルを卒業したAzuが、今回から54inchの大人用パドルを使用しているので、“親子3代PATH”は速い速い!たぶん僕も負けるだろうな、そんなスピードである。


たぶんココは水深4m以上。曇り空でこの透明感はスバラシイ

せっかくの3代カヌーだけど、淵を一周した後はすぐに岩場に降り立って網を手に漁を開始する親子3代(笑)。呆れ顔の僕とMaakunは、瀞場でパドリング練習。隠れ岩が点在する流水を想定して、バウを振らずに十分な推進力を得るピッチストロークでスピードに乗り、水面から顔を出す岩をパイロン代わりにサイドスリップやピボットターンを繰り返す。今回一番のお気に入りは『Running bow jam followed by a bow pry』(PATH OF THE PADDLE by Bill Mason)しかもクロスでピボットターン...名付けて“沈スレスレターン”(笑)アウトに大きくリ−ンするのでバランスを崩して沈の可能性大なんだけど、前方に突き出したパドルの角度を変えることで右でも左でも急速なターンが可能。笑っちゃうぐらいにその場で回るのでMaakunは何度も何度も試して遊んでた。


練習に励むMaakun「全ては隠れ岩を避けるために」

“沈スレスレターン”

2時間ほど遊んだ後、またまたハイポサーミアになりかけた(涙)ともちゃんの提案でカヌーを終えることに(笑)。ところが僕が3艇のカヌーを運び始めると『ちょっと、いい?』ん?なんと、紫クチビルのまま魚道下の渦巻く瀬に飛び込んでゆく親子3代(笑)『キャー、いるいるぅ〜!アマゴよぉ〜アマゴが2尾!』ハイハイ、お好きにどうぞ(涙)。どうせワタシはカヌー奴隷でございますよ。
でも、楽しそうな歓声を背に受けながらのカヌー運びは辛いものがある。(海山のカヌー下ろし場から3艇のカヌーをひとりで上げるのはかなり辛いです。試しにMaakunに担がせたところ、数歩であえなく崩れ落ちちゃったし...涙。しっかりしろMaakun!オレが6年生の時は40kgのキスリング担いで20km歩いたゾ!)


ピッチストロークで最高速チャレンジのMaakun

 

『キャー、スッゴ〜イ!』『うぉ〜いっぱいだぁ〜!』絶叫に振り返ると、今度は魚道横のタイドプール状の水溜りに場所を移してる親子3代。女性陣は網で、Maakunは肩まで水に入って手掴みで25cm以上もあるウグイをバンバン捕まえて大喜び。水溜りの魚を残らず救出して(魚たちは迷惑だったろうけど...)本流にリリースしたあとは、コテージで軽くシャワーを浴びる。そう、今回はカシータでもテントでもなく、生まれて初めてのオシャレでリッチなコテージライフなのである。


堰堤脇のタイドプールに8寸級の魚群を発見!

よっしゃ!捕まえたぁ〜!Maakun掴み捕り

不漁でさっきまでご機嫌ナナメだったこの人も...うっしっしっし。で、本流にリリース

魚道の下にはアマゴも(*これは違うけど)

鹿の湯温泉でさっぱり(看板娘のトニ子ちゃん)

着替えを済ませた後、クルマで隣町にある鹿の湯温泉へ。
柴犬ミックスの“トニー”こと十二子(とにこ)ちゃんにお出迎えを受けて、温泉でさっぱりまったり。ホントはコテージで夕食を作るはずだったけど、立ち寄ったお魚ランドでついつい五種海鮮丼を食べてしまい、OKUWAでハーゲンダッツまで買ってしまった僕ら。もはやキャンプとは言えない贅沢三昧だ。


 


雨ニモマケズ、テナガエビ漁に出発

あまりヒトに見られたくない怪しい姿の夫婦

コテージに戻った僕らはさすがに疲れきってすぐに眠りについてしまう...はずはなく、トランプで盛り上がる子供たちとKeiちゃんをコテージに残して、レインウェアに短パン&TEVA、そしてヘッドランプという“コテージな”人々には似つかわしくないスタイルの(笑)僕ら夫婦は大雨の中堰堤下で久々のテナガエビ漁。

テナガくんはちゃんと捕れた(僕だけ。ともちゃんは珍しくゼロ!)けど、大雨で足元が滑りやすく、ふたりして転倒に次ぐ転倒で一時間後にはずぶ濡れ、体中アザだらけ。でもウキャキャキャ大盛り上がり(バカ?)。“親の顔”しなくてもいいと、こんなにも無邪気に遊べるものなのか!お互いのずぶ濡れの顔を見て深夜の川の真ん中で大笑いする変な夫婦だ(笑)。


うわっ!イタイタ!

光を当てるとこんな風に目が光る

ヘロヘロになってコテージに戻り、さぁ、今度こそ寝よう!...かと思ったら、『悔しくて眠れないから、ちょっとだけ行ってくる』ともちゃん、コテージ下の川に入ってひとりでテナガエビ漁の続き。またしても釣果はゼロな上に、水際で転倒して川に落ち、深夜の水泳大会だったそう。おかげで腕が上がらなくなり、ヘロヘロボロボロ...ホントに中州に取り残された遭難者のような情けない姿でコテージも戻ってきた。『やっぱり夜の川遊びは絶対ひとりで行ってはいけないわよ!』身を挺して子供たちに指導する、素晴らしい母である(はっきり言って、これはイヤミです。)

『イテテテ...』こうして海山の長い一日は体中の打ち身の痛みとともに終わるのだった。


 

目を覚ますとコテージの天窓に激しく打ちつけられる雨。昨夜沈めたカニカゴは獲物ゼロ。今の時期はズガニさんたちは海に行ってるから当然なんだけど、運が良ければと、ご飯を炊いて味噌だけ用意してた僕らはちょっとガッカリ。おにぎりの朝食を食べ、ワッフルメーカーで焼いたワッフルにジャムとホイップを載せたおやつをつまみながら、のんびりと“最初で最後になるであろう”リッチでゴージャスなコテージライフを楽しむ。


コテージ前でイモリ捕獲!
「イモリちゅわ〜ん」大好きなMamaを呼ばなかった
ばかりに、この後Maakunは怒られる羽目に

あまりの透明度に一見浅そうに見えてるけど
階段4段ぶん...約80cm〜1mの深さに
手も足も出ずテナガエビを恨めしそうに眺める兄妹

コテージのチェックアウトタイムは11:00。少し早めに海山を後にした僕らは、尾鷲ドライブインそばのたまや(銚子川沿いの酒屋さんの支店だ)でサンマ寿司&めはり寿司を、お魚ランドで干物を、大内山牛乳でソフトクリームを、おきん茶屋でおきん餅を買い込んで(国道42号線買い物ツアーだな...笑)、13:30自宅に戻る。
道具を片付けて一休みする間もなく、Keiちゃんを駅へ見送る。そう、彼女は今日、九州へ帰るのだ。(なんという強行日程!)さすがに疲れたのか、keiちゃんを見送った後、僕以外の3人はベッドで川の字プラスワン(...じゃなくChichoだからニャー) “本格”お昼寝。3人+1匹の寝顔を眺めながら、超ハードだけど楽しかった一日を振り返り、とても豊かな気持ちで雨の日曜日をひとり静かに楽しむのであった。

 

 

母・娘・孫娘...親子3代カヌー。5年来の夢が叶いました、です。

 

 

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