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FLAME LAYOUT

 

November〜December.1999
 


OLYMPUS C-2000ZOOMにて撮影

11月22日 新聞社の取材 今月半ばのすがPAPAのBBSへの書き込みが始まりだった。

akiちゃんごぶさた!
じつは僕のHPを見て、Y新聞大阪本社から焚火の取材の話が来ました。
僕のフィールドは関東だからと断わると、関西で誰か紹介して欲しいとの事。
以前、akiちゃんがカヌーをしながら河原で焚き火するとの話を聞いていたので
三重になら知り合いがいるよといったところ、ぎりぎり大丈夫かな?とのことでした。
夕刊の特集らしいのですが、もし興味があるようでしたら、メールまたはBBSで
知らせてください。下記がぼくのところに来たメールの内容です。

「初冬の連載で使いたいのですが誰もが好きな「たき火」を写真にしたいとおもいます。ついては「たき火講習会」など企画があれば幸いです。いづれにしても一度電話でお話を伺いたいと思います。」是非連絡してください Y新聞大阪本社、写真部次長 O 」

なんだか面白そうなので、詳しいお話をお聞きしたいと思います。(ただ、三重県でも良いのかなあ?それと「誰もが好きな初冬の焚き火」ってのは落ち葉焚きのような街角や里山での焚き火って感じですよね?僕らのやってる河原でのアウトドア的な焚き火とイメージが合うのかどうか...)もしよろしければ、僕のホームページをご覧頂いて適任かどうか判断いただくようお伝えいただけませんか?aki

そんなやりとりから数日後、Y新聞写真部次長Oさんから電話。「ホームページ見していただきましたよ。いやあ、焚き火はロマンですよね!」話を聞くと焚き火に椎名誠的な「ロマン」を求めていらっしゃる様子。確かに僕もそういう部分を大切に思ってるのは事実だけれど、電話で面と向かって言われるとなんだか恥ずかしい(笑)「焚き火はファミリーな感じじゃなく、男、しかも若い人じゃなく中年が似合いますよね。」う〜ん、僕は9つの時から河原で焚き火してるけど...。まあ、詳しい企画が決まってから連絡するということでその日は電話を切った。「誰から電話だったの?」Mamaに事情を話すと「や、やめてよ〜。新聞なんて恥ずかしいじゃないの。しかもあなたが写真で載るなんて柄でもない!」確かに...(涙)

それからまたまた数日後、Y新聞写真部カメラマン(カメラウーマン?)Mさんから電話。「取材をお願いしたいのですが、なにせ私は焚き火は素人なもので、もし可能なら撮影に必要な小道具をご用意いただけますか?」(はいはい何なりと。ちなみに僕も素人ですけど)「用意して頂きたいのは、切り株のような丸太、ウイスキー、ランタン...それからテンガロンハットにパイプ...。」(て、てんがろんはっと!?ぱいぷ!?)「ランタンは10個ほど..」(10個!?...河原でプロ野球のナイターでもするつもり?)...などと思いながらも可愛らしいMさんの声に、ついつい「はいはい任せて下さい。」と返事してしまう僕だった。こりゃ写真部次長Oさんの意向が色濃く出てるなあ...。(でもパイプだけは勘弁してもらったけど)

約束の当日。午前中で仕事を終えたあと、写真部次長Oさんの希望通り、一応「焚き火中年」のIさん、Tさんに集まってもらってカヌークラブのベースキャンプでY新聞の記者OさんとカメラウーマンMさんの取材を受ける。簡単な取材のあと宮川へ。いつも通り手早く準備するのだが、今日はちょっと勝手が違う。明るいうちから「薄暮のダークブルーの空にくっきり浮かぶスカイライン。まるで一筋の光の帯のような川面と無造作に岸に上げられたカヌー。愁いをたたえた中年達の顔がオレンジ色の炎に照らされて...。傍らには飲みかけのウィスキーと旨そうな香りを放つダッチオーヴン」なんて「絵」を想定して準備しなくちゃならないから(笑)
しかしながら、撮影だからといって特別なことができるほど器用じゃない僕達は、やっぱり普段通りの焚き火。カヌーの取材とかじゃないので体を動かすわけでもなく別段することもないので、焚き火を囲んでこれまたいつも通りの会話を楽しむ。(ただし美人のMさんがファインダー越しに見てるってのは少々緊張するけれど...)時折Mさんの「火の粉を上げてくださ〜い」とか「炎をもう少し三角形にしてくださ〜い。」なんていう注文があるくらいで、そのたびに「は〜い。」なんて針葉樹を加えてわざと爆ぜさせたり薪のカタチを整えたり...。日没から始まった撮影は無数のシャッター音とともに約2時間で終了。焚き火の達人すがPAPAの代役を果たせたかどうかは疑問だけれど、僕らの普段楽しんでる焚き火を少しだけ分かってもらえたと思う。取材終了後、Mさんと運転手さんに焚き火で煎れたコーヒーをふるまう。「いやぁ、うまい。これまで生きとって一番うまいコーヒーですわ。」と運転手さん。僕らも美人カメラマンに見られながらの焚き火、楽しかったです(笑)

 


 

 

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