河原へ続く森の道をゆく
8月29日 子連れ狼(ちょっと古い?)
今日はMamaがPTAのバレーボール大会ということで朝早くから不在。夕方まで子供達の世話はPAPAの仕事なのだが、こういう時こそアウトドア。PAPAが相手しなくても自然が子供達を楽しませてくれるからラクチンというわけ。今日はカヌーというより水泳実習のつもりでいつもの河原へ。河原に着くと先客が...軽トラックの荷台に載せられた網。地元のおじさんだ。
「こんにちは!」「こんにちは!おっ、チビさんらも乗っとるんやの。」「あれっ、おいさんの孫?」今日はおじさんの娘さん(美人!)が子供を連れて里帰りなのだそうだ。「こっちへ帰ってきても川ぐらいしか連れてくるとこないしのぉ...。」こんな良いところがあれば充分じゃないの。...そう言いかけて言うのを止めた。地元にいる人には地元の良さが解らないものだから。
MaakunやAzuが泳ぎまくってるのを見たおじさん、「網打ってみよか?僕向こうから追うてきてくれる?」「いいよ!」とMaakun。潜ると結構鮎の群れが見えてるんだけど網にかかったのは小さな鮎数匹。残念!
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おじさんとお孫さん、そして魚を追い込むMaakun
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はい、ポーズ!のAzu
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カヌーで川を下ると、何羽もアオサギが優美な姿を現す。風が強いからかほんの数メートルまで近づいても逃げない。岩場を過ぎたところで十メートル程先に水面から1m程度の高さでホバリングしているカワセミを発見!水中の魚を狙って急降下ダイビング...失敗のようだ(笑)照れ隠しのように再び数秒間ホバリングしたあと、岸辺に向かって矢のように飛び去る。Maakunの「追い掛けろ!」命令で音をたてないインディアンストローク全開で岸辺に向けて追跡。岸辺に数メートルに近付いた時...「あっ!」カヌーの真上の枝にオレンジ色の羽毛が!なんと手を伸ばせば届くほどの高さ。カメラを取り出そうとした瞬間、「チィー!」逃げられた(笑)
8月の終わりだというのに、今日はかなりの暑さ。岩だらけの河原の気温はプロトレックによると実測38℃。しかし水温21℃の川で泳ぎまくってる僕らは歯がカチカチ鳴るほどの涼しさ(...というより寒さだな)午後3時頃まで遊んで、帰宅の途についた。途中、アウトドアショップに立ち寄ってちょっと買い物。運良くナイフの在庫処分バーゲン(閉店バーゲン?)ということで、なんとMaakunが小学校に入ったら買ってやると約束していたビクトリノックスのツールナイフがスイスチャンプでもキャンパーでも全て¥1980均一!Mamaご愛用の「おフランスの肥後之守」ことオピネルも¥480均一ということでMaakunにはビクトリノックス・エクスプロ−ラ−(どうせ同じ値段なんだから最高グレードのスイスチャンプを選べばいいものを「色々ついてて覚えきれないから。」とクールなMaakun!)を、Mamaにはピンクのハンドルが可愛いオピネルステンレスブレ−ドNo.8を、そして自分にはオピネル・フォールディングソー(ノコギリ)を買っちゃいました。すごく得した気分。夕方は近くの画廊で開かれている「隣のIさん」(このページのカワセミ写真の撮影者)の個展を見に行った。
PAPA「今日は楽しかったかい?」Maakun「まあね」PAPA「何が一番楽しかった?」Maakun「ナイフ買ってもらえたこと」一同「ガクッ!」
ま、こんなもんなのだ。(こればっかり)
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夏はこのスタイルが一番。なんたって涼しい!
8月22日 僕らはやっぱり雨男!?
今朝は小学校PTAの草刈り作業。7時からの作業が終わって帰宅したのが9時半だったが、帰るなりMaakunが「ねえ、プールに連れて行ってよ。」とおねだり。スイミングクラブでクロールを覚えた彼は、PAPAにその泳ぎを見せたくてたまらないようだ。
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「プールもいいけど、今日は天気がいいからすごく混んでるよ。ちょっと遅いけど、今から宮川に行こうぜ!」そう、5月末以来2ヶ月ぶりに川に出ることに!カヌーを始めて以来、この時期にこんなに長期にわたって川遊びを欠勤することはなかっただけに、このMaakunのお誘いは最高の親孝行なのだ。準備を終えて10時過ぎに出発。お盆休みには大渋滞した高速道路も前後に他のクルマが見えないほどのガラ空き状態。おかげで途中でコンビニに寄っても11時前には↑この状態(笑)
今日の宮川はダムの放水があるからか若干透明度は低いものの、雨が多いせいか夏にしてはまずまずの水量。水温は浅瀬で22℃と少々冷たく感じる。「ねえ、海だと海水浴っていうけど、川はなんて言うの?」「・・・」「やっぱり川水浴(せんすいよく)じゃないの?(笑)」とPAPA。でもホントは何て呼ぶんだろ?
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大喜びのMaakun
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ライフジャケットは必ず着用しましょう。たとえ水深30cmでも。
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河原に到着するなり、言い出しっぺのMaakunはおおはしゃぎで対岸との間を行ったり来たりと泳ぎまくる。Azuはちょっと冷たいからか遠慮気味にちゃぷちゃぷ水遊び。はじめて見るMaakunのクロールは確かにクロールには見えるけど、やたら息継ぎのアクションが大きくて一瞬背泳ぎに見える(笑)ただ向こう岸まで休まず泳げるのにはちょっと驚きだ。
昼になってランチタイム。ここで重大事故発生!!
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「フロストパック、川で冷やすわね。」「それは防水だから、OK!」Mamaの言葉に確認せずに返事したのがまずかった。なんとジッパー部分を水中に浸して重石まで載せたもんだから、昼食水浸し(涙)結局無事だったオニギリは奇跡的に難を逃れた8個のみ。えっ!今日の昼食はコンビニオニギリ食べ放題なのに...。
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「ひとり2個だぞ!絶対2個だぞ!3個食べた奴は川に流す!」鬼気せまるPAPAの言葉に一同緊張の面もち(笑)一挙にひもじい昼食だ。たった2個のオニギリを慈しむように味わいながらMamaのつぶやき。「今日は雨降らないわよねえ。」ここのところカヌーをクルマに積む度に雨が降ってくるのでMamaは空を見上げて心配顔。「こんなに良い天気だもん、大丈夫さ!」
...ところがやっぱり今年の我が家は雨男&雨女。ランチを終えてカヌーで数キロのミニ川下りに出発しようとした瞬間、大粒の雨がバババババッてな音をたてて降って来た(笑)「あ、雨が痛い!」悲鳴を上げながらとりあえず浅瀬に張ったL.L.Beanのタ−プに逃げ込む2艇。すさまじい雨音におびえるAzu。「シャワー!!」大喜びで両手を広げるMaakun。開けっ放しのクルマの窓を慌てて閉じながら写真を撮ってる呑気なPAPA。
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突然の雨に慌ててタ−プにもぐり込む
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父親の悲哀漂うPAPAの後姿
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幸い雷はともなってないし、みんな水着だし実はどうってことないんだけどね。豪雨を避けたタ−プの下、2艇を繋いでいつものようにポンツーン化してテーブルをセッティング。お茶を飲みながらかっぱえびせんをポリポリやってると、ほどなくして雨が上がり、また真夏の強烈な日射しが戻ってきた。夏の太陽に焼かれて熱くなった河原の石からは先ほどまでの雨が水蒸気となってモクモクと湯気が立ちのぼる幻想的な光景が...。
どうやら天候が不安定なようなので、急きょミニツアーはキャンセルしてこの河原で過ごすことに決める。子供達を対岸の砂場(適度に湿り気のある砂遊びに最適な場所が先日の増水でできていた。兄妹の歓声が川を渡って聞こえてくるほど大喜び)にカヌーで送った後は午後3時頃まで夫婦水いらずでゆったりとした時間を過ごした後、片付けに取りかかった。
PAPA「今日は楽しかったかい?」Azu「うん!」PAPA「何が一番楽しかった?」Azu「砂遊び!」一同「ガクッ!」
ま、こんなもんなのだ。
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8月17日 渓流避暑&アマゴ三味宴会
天候不順で涼しい今夏。ところが今日は煩いほどに蝉が鳴く暑い一日。
あまりにも暑いので避暑を兼ねて自宅から3〜40分の渓流沿いにある「S小屋」という名のあまご料理小屋に出かけた。小屋の名前の通り、知るひとぞ知るって雰囲気の鄙びた小屋の前には切れるように冷たい渓流が流れ、非常に雰囲気のいい場所だ。川大好き家族(?)の我が家は早速川に入り、涼感と川底の砂利の感じを楽しむ。川で涼んだあとは、お待ちかねのアマゴ料理。
(子供の頃はよくこのアマゴを手掴かみや銛で捕まえたものだけど、最近ではブロックの護岸が進んで全くいなくなってしまったのが残念。)
前菜の甘露煮に始まり、汁もの、唐揚げ、刺身、炊き込みご飯と全てアマゴづくしなのだが、やっぱり一番楽しみなのは塩焼き!串に刺したアマゴをじっくりと炭火で炙って、持ち上げても汁が出なくなったら食べごろ。う〜ん、ウマイ!!渓流のせせらぎと蜩(ひぐらし)の声を聞きながら夏の夕方の風情を楽しんだのだった。(それにしても最近はカヌー日記じゃなくなってるなあ。アマゴ日記に改名しようかなあ...笑)
8月16日 我が家で野宴?
野宴会オフキャンプで久々の外飯の美味しさに目覚めたMamaは、今日も外で食事にしましょう!と提案。とはいえ、今日は仕事でお出かけできないので庭でBBQ。友人Uが焼き上げた炭を使って炭焼き焼肉パーティなのだ。折り畳み式ピクニックテーブルにキャンドルランタンをあしらえば、そこはもう庭とは思えない雰囲気。食器もアウトドア用のホーローのものを使って、シェラスト−ブ&パーコレイタで小さな焚き火を楽しみながらコーヒーまで煎れたりしてるとAzuの「何だかホントにキャンプしてるみたい!」発言も飛び出す(笑)外で食べるってだけで子供達の食欲がいつもの倍になっちゃうのにはもうびっくり!ただ、ちょっと狭いのと垣根ごしに近所のおばさんに「まあ、おいしそうなにおいねえ...」と声をかけられるのが玉にキズか...。
8月13〜14日 野宴会キャンプオフ
アウトドア活動停止宣言(笑)から2ヶ月、「野宴会キャンプオフin
椛の湖'99」が久々のキャンプになった。当日。ほとんどの参加メンバーは前日からキャンプ場入りしてるのだが、僕の仕事の都合で2日目からの参加になってしまった(残念)。朝4時半に起きて空を見上げると雲一つない夏の青空(星空?)。今回は盆休みのまっただ中。早めに家を出なくっちゃということで朝5時に出発、一路、岐阜県坂下町「椛の湖オートキャンプ場」を目指す。
いくつもの高速道路をはしごして中津川ICに至る道路は意外にも全く混雑なしでキャンプ場のゲートに到着したのは何と7時前!当然キャンプ場の侵入路にはチェーンが張られ立入ることは出来ない。14時のチェックインまでは、まだまだ時間があるので、ゲートの前にクルマを停めてMamaが昨日買ってきた「るるぶ岐阜」で近場の観光スポット探し。
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結局一番近い石のミュージアム「博石館」に行くことに決めてクルマを走らせる。博石館は地元特産の恵那石(蛭川御影石)の業者が数年前に開いた石の総合的な博物館で、中央にピラミッドを模した建造物があることでよく知られた施設だ。ひとつひとつの規模は小さいもののさまざまな石の標本を科学的な説明を加えて展示した博物館を始め、ピラミッドの内部に設けられた迷路や宝石採取体験、力石を持ち上げるコーナーなどがあって、子連れにも楽しめるアトラクションが秀逸。
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博石館出口で偶然野宴会メンバーと出会ったあと、みんなで昼食を済ませスーパーで買い物をして駐車場に戻ると、東の空に真っ黒な雲。時折、雷鳴が響いて夕立の予感...と、間もなく大粒の雨がクルマのフロントウインドウを激しく叩く。「おいおいこれから設営って時に雨だぜ。ま、そのうち止むだろうけど。」
キャンプ場に着いてチェックインを済ませ、サイトに入る。サイトの状態はといえばもう浅い池のよう。もちろんサイトは広くて水はけにも気を配ってあるのだけれど、これだけ降れば仕方ないなあ。
とりあえずタープだけ用意して、テントを張らずに夕立が止むのを待つことにするが、今回用意したタ−プが曲者。シルバーコーティングされていて遮光には優れているもののもう何年も防水処理してないおかげで雨漏りがヒドイ。ポタポタ水滴が落ちる程度じゃなく無数の穴から水がツーッと糸を引くように流れ落ちるんだからたまらない。「わ〜い、白糸の滝だ〜!」Maakunは呑気に喜んでいるがPapaは結構不愉快(笑)
1時間経過しても雨はおさまるどころか雨あしはどんどん強くなるばかり...若干小降りになった時に意を決してテント設営に取り掛かる。メンバーの手助けのおかげでインナーを濡らすことなく設営完了。MaakunやAzuは雨にも負けずびしょぬれになりながらもあちこちのサイトで遊びまくってる。子供達はさすがに打ち解けるのが早いけど、野宴会の場合は大人も同じ。初対面のみんなとも旧知の間柄のような居心地のいい時間を過ごすことができた。
夕方も近くなってきたので、ゆっくりする間もなく夕食の準備に取り掛かる。我が家のメニューはいつものスタッフド・チキン。家族ではよくやる定番メニューだけれど野宴会オフでは初めて。「レンジでチン!」とたいして変わらないほど調理に手間がかからないし今回は初めてコールマンのツーバーナー&チャコール
ブリックを使うので火加減に気を遣わなくてもいいから、その間にカヌーにでも乗って遊べるかなあ、なんて考えてたけど...。時折雷鳴が響く今日のコンディションの中、湖に出るのは「人間避雷針」になるようなものなのでカヌーはキャンセル。
19時頃みんなの料理で出そろい、いよいよ野外宴会開始!相変わらず雨が降り続いていたので、タ−プの下での宴会ということでスペースの都合上「アダルトサイト」(笑)と「おこちゃまサイト」の2会場に別れての開宴。サイトが分かれたせいで、交代で子供達の世話をしくれてゆっくりできなかったみんなには申し訳ない気持ちでいっぱいだったけどテーブルにずらりと並んだおこちゃま達はこの悪条件にもかかわらずゴキゲン!さすがはキャンプ慣れした子供たちばかりだなあって妙に感心してしまった。
一方「アダルトサイト」はすがPAPAの焚火グリルを持ち込んでの開宴。真夏の夜だというのにこの雨のおかげで気温が低めなのが幸いして、すがPAPAグリルの火が心地よい。「涼しいから夕御飯が美味しいよね!」「雨だとみんなが自然にタ−プの下に集まって来て『ひとつ屋根の下』って感じ。」この悪天候だと文句の一つも飛び出すのが普通だけれど、みんなの口から出るのは雨キャンプに肯定的な言葉ばかり。確かに片付けは大変だけれど、こういう状況を楽しんじゃうあたりアウトドア歴に関係なく野宴会メンバーはみんな筋金入りのアウトドアズマン(&ウーマン)なんだなあって再認識。宴会が散会したあとは各々のサイトで夜遅くまでお話しは続いたのだった。
翌朝はやっぱりすっきりしない天候。早朝は雨も上がってたけれど朝食を食べる頃には再び雨が降り出した。今朝はいつも通りトーストとダッチオ−ヴンの蓋を使ってのベーコンエッグ。今回の調理具はDOプラスColemanツーバーナーの組み合わせなので火力に不安があったけれど夕食のスタッフドチキンにしろベーコンエッグにしろとろ火でじっくり焼き上げた方が上手くいくみたい。
朝食を終えると関東組は渋滞に備えて、9時頃に出発。残った関西、東海組も天候の悪化に備えて撤収開始。さすがに雨天の撤収は大容量のジェットバッグが便利。ずぶ濡れのテントやタ−プをクルマに持ち込まなくても良いからとにかくスピーディなのだ。撤収を終えた後はますます雨がひどくなってきたので11時前にチェックアウト。中央道を西へ向かう。往路と同様、全く渋滞に巻き込まれることもなく自宅に辿り着くことができた。
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