“ICHIGO” Beach 11月23日 岬巡りサイクリング(安乗灯台〜大王崎灯台) 祝日がお休みなんて、ホント久々のこと。先週の日曜に仕事が入って休めなかったので自分へのご褒美として今日は無理矢理(笑)休むことに決めたのだ。まだ一昨日カヌーを楽しんだばかりだし、山登りも一休みってことで特に予定もなく、ゆったりと朝寝をして朝食を食べてたわけだけど、イケナイことに我が家のダイニングはサンルームに面していることもあってイヤでも青空が目に入るんだなぁこれが(涙)。雲ひとつない晴天で、しかもサンルームの前の“Chichoの額ガーデン”に立ってるMaakunの白樫の枝もほとんど揺れてないし...晴天無風、絶好の野遊び日和!そんなコンディションを前にしてじっとしてられるはずがない我が家は10:00を過ぎてからサイクリングに行くこと決め、Discoにサイクルキャリアを取り付け4台のMTBを積み込んで、とりあえず行く先を決めずに出発(笑)。 『どこへ行こう?』 そんなわけで、高速道路を走りながら志摩市へのサイクリングに決定。無計画行動、ここに究まれりって感じかな?(笑) 伊勢神宮内宮を横目に紅葉が美しい神宮林を抜ける伊勢道路で志摩市へ。国府浜を左折して安乗崎灯台を目指す。 早速カーナビで距離を測定すると約50km。 海に突き出た岬に建つだけに、300°は海!南に目を移せば、美しい弓状の海岸線の遥か彼方にこれから向かう大王崎灯台の白い姿を見ることが出来る。 ここからスタートすると日没までにゴールすることは難しそうにも思えたので、クルマで国府まで戻り、そこから大王崎を目指すことに計画変更。国府〜大王崎往復20km、登茂山展望台を加えても35km...これならちびっこAzuも大丈夫そう(笑)。 良く整備された大規模自転車道は国府から海沿いを少しだけ走り、甲賀小学校から右折し海を離れてR260へと伸びる。R260はクルマで大王崎に向うルートで正直なところ“ただの広い歩道”。そんな道を走ってもつまらないので、僕らはそのまま県道61号を直進し、海沿いの集落を巡るルートを採ることにする。古き良き漁村の田舎道なんだけども、山を削ったり橋を架けたりしてないぶんアップダウンが激しくて、それなりに体力が必要。 暦はもうすっかり冬だというのに風もなく汗ばむような陽気に加えて、運動不足の僕ら(Maakunは除く)はすぐに息が上がって一枚また一枚と服を脱ぎながらのサイクリング(笑)。 志島小学校を過ぎてしばらく走ると、Mamaが血相を変えて僕に追い付いて来て何やら叫んでいる。 市後浜でまたまたおにぎりを1個づつ食べて燃料補給した僕らは、さらに県道61号を南へ。 今日、5つ目の峠を越え(涙)大王町内に入り、さらに峠を2つ越えて、やっと波切漁港が見えて来る。 灯台の前にある狭い公園にMTBを停め、安乗崎と同額の入場料を払って灯台に登ると、安乗崎ではあまり感じなかった高度感を覚え足が竦んでしまう。それもそのはず海面からの高さは46m!落ちたら確実に死にます(笑)。 ここ、大王崎灯台は「喜びも悲しみも幾年月」を始め「君の名は」などの古典作品はもとより「学校の怪談4」(笑)のロケ地にも使われ、また小学校の教科書では“海岸段丘の”代表的な景色として紹介されている美しい灯台だ。 大王って名前は閻魔大王でも住んでたの?って思いがちだけども(そんな発想をするのはMaakunぐらい?...笑)、実はここ志摩という土地は古代に北九州の民が船に乗って移り住んだという逸話が残っていて、今も福岡県志摩町を中心に北九州市〜佐賀に「志摩」「船越」「二見岩」「竜王崎」など、この地域とそのものズバリ同一の地名が多くて(三重県と北九州は地名の一致が多い。例えば「嬉野」「三重」「四日市」などなど...)、そのうちの竜王崎が大王崎に変化したらしい。もしかしてPapaとMamaのDNAは、とんでもない昔に出会ってたんじゃないのか?...な〜んてね(笑)。
一風変わった家族写真(影が僕とMaakun)
美しい弧状のビーチに沿って堤防をゆく 深いラフなので決してスピードは出ないけど、まるでマットレスの上を走ってるようなフカフカの感覚が気持ちいい。ハンドルを取られて転倒しても、走り高跳びで着地するマットのような柔らかさが僕の身体を受け止めてくれるので、僕はワザとMTBを倒して草原に寝転がる。基本的に僕は異常なほど視野が広いんだけど(大学の時に教授の実験材料で測定したらあり得ないほどの数字だった。臆病で山育ちの僕は草食動物系の目なんだろうな...笑)、そんな僕の目でも見えるのは青い空と白い雲だけ!後はナッシング!横倒しになったMTBのサドルに頭を載せ、どんなTherm-a-restよりも寝心地の良いフカフカのベッドに横たわりながら、僕は秋のどこまでも高い空を眺め続ける。『幸せだなぁ...』休日が他人より少ないこともあって、ついつい忙しくチョコマカ動き回る“安近短”な野遊びに終始しがちな僕らは行動的に見られがちだけど、実はこうした怠惰な時間が一番好きだし一番お似合いだと思うのだ。
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