7月18日限定オープンの魚飛ノ湯(ご提供:乾物屋様)
今回は乾物屋さんのご好意でアウベルクラフト社製の携帯お風呂のテストを敢行した。もちろんここ魚飛渓がファーストステージに選ばれたのはほとんど飲めるほどの水質でしかも水温が高いから。薪5kg未満でいい湯加減になるのには驚いた!
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7月18-19日 銚子川“温川”・魚飛ノ湯 (魚飛渓)
『ふたりっきりなんて、は・じ・め・て(ウフッ!)』
『そうだね(ヒヒッ!)』
見つめ合う二人...って運転中に見つめ合うのは危ないんだけど、とにかく今日はふた回り以上も歳の差がある若い女の子とふたりっきりでキャンプなのである。歳の差がひと回りぐらいだと、それはもうねぇ...ウヒャヒャなんだろうけど、残念ながらナビシートに座ってるのは29歳違いの実の娘・ちびっこAzuちゃん。
今日はMamaがフラメンコのレッスン、Maakunがクイズ王選手権出場ということで、残されたふたり...僕とAzuだけで出かける初めてのキャンプだ。
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ルーフには我が家で一番コンパクトなカヌーであるMaakunのOldTown
HUNTER 、カ−ゴル−ムにはCascade
Designのプロパック(防水ザック)とSeattle
Sportのクーラーバッグ、そしてパドル...身軽で気軽、ミニマム装備を載せたDiscoはR42を南へ。
今日の目的地は先週と同じ海山町。でもいつものキャンプinn海山ではなく、銚子川上流の魚飛渓だ。今回はお友達のにしび〜&NESSY夫妻&アキヒロ家が集まって魚飛渓で檜風呂に入ろうというミッション。
にしび〜のお友達の乾物屋(ハンドルネ−ム)さんが購入したアウベルクラフト社製・携帯型お風呂のシェイクダウンを、僕らの知り得る限り最高の水質を誇る魚飛渓でやっちゃおうってわけ。
魚飛の一枚岩の上でお風呂が白い湯気を上げてる光景を頭に思い描いてワクワクしてしまう、ちょっと変わり者たちは10:00に尾鷲ドライブインに集合。そのまま銚子川沿いに魚飛渓に向う。
三連休だからか、それともBE-PALで紹介されたからか、銚子川の川べりはこれまで見たことがないほどの人出。それでも何とか3台の駐車スペースを確保して、とりあえずお風呂を一枚岩に下ろす。
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浴槽を組立てて
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煙突を立てて清流の水を注ぐ
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完成!
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総重量65kgだけど段ボール箱3個に分けて収納されているので意外に楽に運搬できる。川を見たAzuが今にも川に飛込みそうだったので、ウェットスーツに着替えさせているうちに浴槽の組立完了。檜の部材をログハウス方式で積み上げて防水バッグのように電気溶着されたターポリンの袋を内部に仕込み、汎用の風呂釜とをゴムのパイプで繋ぐ。ねじ込み式の塩ビ部品が噛んで手間取った以外は、とても簡単に組み上がってゆく。これまた汎用のステンレス製チムニ−を立ててロ−プで地面に固定すると、お風呂は完成!
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あとはバケツで清流・銚子川の澄んだ水を200リットルぶん注ぎ、この日のために特別に用意した針葉樹の小割の薪(いつまでも燃え続けると入ってるうちに熱過ぎて入ってられなくなるのでパッと燃えてパッと消えることが大切かと思った。ちなみに小型の釜ということで、今回の薪は30cmの長さに統一したけど35cmもOKのようだ。)に点火、間もなく浴槽に開いた上の穴から暖かいお湯が出始める。お風呂なんだから暖かくなるのは当たり前なんだけど、何故か嬉しくなってみんな代わる代わる浴槽に手を入れて大喜び(笑)。パチパチと爆ぜながら燃える薪。薪ストーブユーザーの僕から見て、この釜は3つの開口部を開け閉めすることで、かなり微妙な火加減の調節ができるスグレモノ。風呂焚きの経験がない初心者でも失敗なく火を操ることができることだろう。
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ちび湯女がパドルでまぜる
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しかもこの円筒型の釜と四角い浴槽、釜の方向から見ると、まるで石炭車を牽いた機関車トーマスのようなファニーな外観は見る人を和やかな気分にさせてくれる。
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う〜ん、Jストロ−クがエエ感じやな(NESSYさん)
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すぐにでも暖かいお風呂に入りたいのは人情だけれど、今回が初めての燃焼ということで、鋳物の釜をいたわってゆっくりと温度を上げてゆくのが肝要(ステンレス釜の場合はこの気遣いは不要)。小割の薪を一本づつ丹念に加え、炎の感じで具体的な燃焼温度を頭に入れつつ、Max燃焼の1/3程度を保つ。それでも30分ほどで湯気が上がり始め、パドルで湯揉み(なんと、Jストロークが一番お湯を揺らさず効率的に湯揉みできることを発見!...笑)すること40分ほどで“いい湯だな”温度に達する。
いよいよ、ここでオ−ナ−代理にして今回のプロジェクトリーダーでもあるにしび〜が、おもむろにTシャツを脱いで海パン姿で浴槽に足を入れる。
『ンヌンンン...フハァ』
文字に出来ない吐息とともに浴槽に体を沈めるにしび〜。
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周りを取り囲んでその様子を凝視するメンバー...さすがに彼も入浴シーンをこんなに見つめられるのは初めてのことだろう。
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『いいわぁ〜コレ、最高だよ、ンヌンンン...フハァ』(笑)
一枚岩の白い岩肌、エメラルドグリーンの淵、立ち上る白い煙、檜の優しい色合い...それらが渾然一体となって醸し出す雰囲気...もうこれだけでみんなはこのお風呂セットが欲しくてたまらなくなるのだ。
にしび〜が身体から湯気を上げてお風呂から上がると、水面に浮かんだまま羨ましそうにその様子を見ていたAzu&Moeのお嬢様コンビがまるで水族館のアシカのようにピョンと飛び上がって一枚岩に上がってきて浴槽を覗き込む。
『ほら、君たちもお風呂いただきなさい!』一時間以上淵に潜って漁を楽しんでいた二人のムラサキクチビルもお風呂に入って数分で本来の赤々したピチピチクチビルに戻ってゆく。オッサンの時とは違って、彼女らの周りにはカメラマンが並ぶ。
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今回のプロジェクトリーダー・にしび〜氏
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カメラマンの注文に合わせて笑顔でポーズを取る彼女らは、まるで『秘湯探訪シリーズ』の二流モデルさんのようで笑える。ちょっと小さすぎるけど...(笑)
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川で充分に身体を冷やしていただくお風呂はサイコー!
大岩からダイブ(NESSYさん)
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それからは参加メンバーが代わる代わるお風呂へ。みんな泳いだり潜ったり漁をしたり飛び込んだり(NESSYさんの6mダイブはすげぇ迫力!自ら手本を示すあたり、さすがは夢の学校々長!)...渓流を遊び尽くしてるだけに身体はヒエヒエで揃いも揃ってムラサキクチビル。『フハァ』『ホォォ』『ンハァ』真夏なのに身体の芯まで温めてくれるお風呂の心地よさに思わず誰もが声にならない声を上げてしまう。
野遊びにお風呂、と聞いて、ただの素っ頓狂な冗談だと思ってた僕ら。でも一旦コレを経験した人は揃って尋ねるのだ...『で、コレいくら?』ほらほら、あなたも欲しくな〜る(笑)。
お風呂に目を奪われていた僕だけど、ふと横を見るとAzuのExtrasportのPFDが岩の縁に置かれているのが目に入る。ん?淵を覗き込むと水面下に揺れる白いラッシュガードの影...おおっ!Azuが潜水してるっ!しかも手にはエビ捕り網!生後3ヶ月からスイミングクラブで泳いでる彼女。プールでは200m個人メドレーでタイム計測までしてるというのに、川では『ワタシ、深いところは怖いの。』とメソメソでPFDレスで淵に入ることはしなかったAzuがPFDレスで、しかも水深3mの淵に潜水している姿に目を疑う僕だ。
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『川底に手が届くのよ。キレイな石拾えるの!岩の割れ目にテナガエビもいるし!』浮かび上がったAzuがメチャ得意そうに叫ぶ。
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前回まで『深いトコ怖〜い!』ってメソメソな人が
急にどうして!?潜水で川底の綺麗な石を探すAzu
(どうも、Maakunを真似てみたら出来たようだ。)
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淵に潜ったり...(Azu&Moe)
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ほとんどイルカ状態のアキヒロ夫妻
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春に沖縄でダイビングを経験し(小学4年で!)オーダーのフルスーツを買ってもらって以来、身体が冷えなくて泳ぎがさらに積極的になったMoeちゃんとふたり、競うように深い淵の底目がけ、頭を真下に一直線に沈んでゆく様は大人顔負けで、もはや“ちびっこAzu”とは呼べない。先週のMaakunにつづいてAzuまでもが河童に変身!いやはや子供ってのはすごいなぁと感動してしまった。
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いつもなら身体が冷えて休み休みしか潜れない魚飛渓の水遊び。
でも、今日はお風呂という強い味方を得て5時間近く泳ぎ続けることが出来たけど、さすがに山深い魚飛渓は日が落ちるのも早いので、16:00頃には子供たちを泳がせておいて僕とにしび〜は今夜のねぐらであるテント設営を開始する。
一晩中瀬音を子守唄に眠れるように(しかも増水に真っ先に気がつくように)一枚岩のキッズ滑り台のすぐ脇に設営することに決める。去年の夏以来のEureka!スカイライト2だけど、ものの10分で全ての準備を完了。
日帰りのアキヒロ家とサヨナラをしてNESSY夫妻&にしび〜とともに街に出て夕食(ウマイ魚を食べさせてくれる“K”は残念ながら満席でした...涙)。
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↑風呂が沸くまでにテナガエビを捕まえたり...
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夕食を済ませ、ココでNESSY夫妻と別れた僕らは再び魚飛渓へ。昼間あんなにスゴイ人出だった魚飛渓も、夕暮れを迎えて人はまばら。
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蒼々とした淵の脇でひとり佇む夕刻のお風呂ちゃん
夕方になるとこの深い山の中はにしび〜と僕とAzuの3人きり。
賑やかだった昼間が嘘のように静かな川辺。でも白い湯気を上げるお風呂と焚き火があればちっとも寂しくないのが不思議だ...
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僕らの宿営地・一枚岩は誰もいなくて、ただ湯気を上げるお風呂ちゃんだけが僕らを迎えてくれる。
お風呂に手を入れてみると、ふたも何もしてなかったのに“少しヌルめかな?”程度でほとんど冷めていない。ガスだと火を消した瞬間に冷え始めるけど、薪のお風呂は火が落ちてからも釜が完全に冷えるまではお湯が循環する。加えて檜の高い断熱&蓄熱性もあって、保温効果は絶大のようだ(まるで薪ストーブとログハウスの関係のようだ)。
すぐに釜に薪を加えて追い焚きをし、暗くなり始めた一枚岩で照明効果を狙った焚き火を熾す。いつもは暖まるための焚き火だけど、今夜は辺りを明るく照らすための焚き火ということで、三角形の炎が明るく上がるように薪の組み方や薪の種類を工夫するんだけど、我ながら思い通りの焚き火が育って、ひとりご満悦(笑)。
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誰もいなくなった一枚岩で焚き火を開始
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川から見上げるキャンプサイト
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すっかり暗くなり、にしび〜が下流側の道路で写真を撮ってる間隙を突いて、にしび〜がいるとちょっと恥ずかしいAzuがご入浴。ついでに僕も一緒にご入浴(笑)。昼間のウェットを着たままとは違って“スッポンポン”でのお風呂は筆舌に尽くしがたい心地良さ。ハー、フー...しばし無言で吐息だけが川面に響く。群青色の空には薄い雲が流れ、雲の揺らぎの中にポツリポツリと星が見える。湯気の向こう、黒に近いグリーンの水面には焚き火と焚き火に照らされた僕らの姿がクッキリと映り、時折跳ねる魚の作る波紋がその鏡のような光景を揺らめかせる...う〜ん、極楽ゴクラク...そう、まさに極楽。この素晴らしい自然を独り占めにしつつお風呂に入っちゃってる僕らは、たぶんこの世で一番の幸せ者なんじゃないか?Azuの肩にチャプチャプお湯を掛けながら、そんな風に思う僕なのであった。
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にしび〜が戻って来た途端、何だかヨソヨソしい感じでササッと服を着るAzuを笑い、『なんだか疲れちゃった。』そう言って彼女がテントに入るのを見届け、20分以上もお風呂に入ったまま、もう身も心もフヤケちゃってるにしび〜の入浴シーンを撮影する。
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暗くなったところでAzuがスッポンポンで
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いやぁ〜タマランです!(にしび〜)
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いいねぇ〜!いいよっ!ホラ、ちょっと振り返ってみて!そうそう、いいよぉ〜!絵になるなぁ!...ほとんど篠山紀信化してる僕と、こう?こんな感じでいい?...とモデルのおねえちゃん化してる全裸のにしび〜(笑)一度お風呂に入った僕だけど、にしび〜の求めに応じて再び全裸になって今度は立場逆転でウヒヒな撮影会。
湯当たり寸前の僕らはAzuの熟睡を確認して熾き火になった焚き火の傍らに並んで腰掛け、少しづつ薪を加えて炎をほど良い大きさに保ちつつ、3年ぶりに語り合う。あんな話やこんな話、例によって
“焚き火トークは他言は無用”なので詳しくは書かないけど、尊敬すべき野遊びの先達であるにしび〜とタイマンで語り合えたのは今日一番の収穫であったのは言うまでもない。
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焚き火、瀬音、星空、お風呂...幸せな夜。
20:30にはAzuが遊び疲れて電池切れ。川辺の小さな焚き火の前に並んでにしび〜と3年ぶりにゆっくり語り合うことができた。ふたりきりの時に会話が止まって静寂が訪れても平常心でいられる相手って、ともちゃん以外にはそう多くはない...
遊びのスタイルも微妙に違うし、知識や経験に関しては足元にも及ばないけど、共通する“何か”があるんだと思うな、きっと。
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虫の声も静まり、瀬音だけが響くようになった22:30、『そろそろ寝ましょか?』ということでそれぞれのテントに戻ることにする。歯を磨きつつ、明るいうちに水際に並べておいた水位チェックの石ころを見に水際へ。うん、水位は夕方より5cm下がってる。21:00頃、北の空で稲光が光ったけど、現在地よりも南方向にある源流部に雨は降ってなさそうだ。増水警報装置を作る必要はなさそうだけど、一応荷物はまとめて、これからビールを飲むのは止めておこう(夜中の緊急避難に備えて)...と、ヘッドランプで水面を照らした僕の狭い視界に、無数に光る明るい紫色の点々が飛び込んでくる。
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ん?足元からなだらかに続く白い岩肌を辿ると...うわっ!テナガエビ!しかも大群!
光は全てテナガエビの目。体長10cm(手を除いて)クラスの大物が整列!ってな感じで横一列に等間隔で並んでいるのだ。そうだ、今日は新月!
眠気も吹っ飛んだ僕は歯ブラシをエビ捕り網に持ち替えて、迷わず水に入ってゆく。Azuも起こそうかと思ったけど(たぶん起こされても怒らないだろうけど)、その後興奮して眠れなくてもいけないので、うっひっひエビちゃん待っててね、などと独り言を呟きつつ、僕は次々とテナガエビを捕らえる。網で岩の入り江状の部分に追い込んでひとすくい3匹なんてゴキゲンなテナガエビ漁(笑)。最初は10cm程度のも捕ってたけど、あんまり数が多いもんだから全部リリース(贅沢な漁だ!)『捕るのはその場で食べられるだけ』の信念に従って15cmクラスのアメリカザリガニのような特大サイズ狙いで8匹。
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就寝前の水位チェックの際に大型テナガくん大量捕獲!
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最初はREIの布バケツに入れておいたけど、以前に水温が上がって一晩で死なせてしまったり、エビ同士が共食いを始めた経験があったので、岩場の深いウォーターポットホールに水を満たして、そこに放しておく。うっひっひ、明日は一口で食べきれないテナガエビの塩焼きだぁ〜!天然塩をバックパッカーズテーブルに用意して、僕は大満足で眠りについた。Azuを右腕に抱いて間近に瀬音を聴きながら目を閉じると、昼間の疲れもあってすぐにWelcome
to
夢の世界(笑)。こうしてこの夏一番の快適な夜は更けてゆくのだった...。
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