水深4mの川底を観察するMaakun。そばを泳ぐ魚たちも興味深げ(銚子川)
4mの淵に浮かぶtakaさん&Keikoちゃん (*決して『アナタっ!早く来なさい!』『エ〜ン!もっと遊びたいよぉ〜』 などとKeikoちゃんに引きずられているtakaさんというわけではアリマセン)
十分に休憩した僕らは、下流の淵から子供たちを呼び寄せて、堰堤のフラットウォーター域で最も水深のある淵へと移動する。 子供の頃川遊びをした大人なら常識で敢えて書くまでもないことだけど、潜水にはコツがある。海パン一丁なら自己流で斜めに潜ってもそこそこ潜れる。でもウェットスーツ&ウォーターシューズを身に着けている現代の河童族は自分の浮力に負けて、足が届く程度の深さでも川底にタッチするのが精一杯だ。 で、どうすれば深くまで潜れるか?それは、水面でいかに瞬時に逆立ちするかが重要なのである。まるで競泳のターンのように目にも留まらぬ速さで頭を真下に向け“八ツ墓村ポジション”(笑)になり(このタイミングが重要)、身体で一番重い頭を錘にただひたすら身体を沈めてゆく。この時、川底が見えてたらダメ。川底が見えてるってことは身体が斜めになっているか、あるいは首が曲がってて水の抵抗が大きくなってる証拠だから(この頭のポジションの違いで潜れる深さが数mは違うのです。試してみるとすぐ判るけど)。 「何メートルでも何キロでも時間があるだけ、身体が冷えるまで」泳げる(...らしい。本人談)Maakun*Aだけど、自己流でやってみて、たった2mほどでも潜れないことに気付き僕にコツを尋ねてくる。 ↑の方法を教えると、この青々とした深い淵にチャレンジして、あっという間に3m、4mとどんどん潜れる深さが増してゆく。最初は僕もカメラを構えたまま彼と同じ深さまで潜れていたのだけど、徐々に彼の方が潜水速度が速く深くなってしまい、たった一日で息子に追い越されてしまった。やっぱり1歳からのスイミングクラブ通いは伊達じゃないのだ(笑) Mamaに借りた長袖のウェット。元々ブカブカな上に胸回りに女性用独特の余裕が設けてある(Cカップ程度...笑)ので、Maakunが潜って行くとジェットバスのような気泡が彼の身体から噴き出して、それはそれは美しい光景。まるでグラン・ブルー! もし彼の身体にフィットしたウェットスーツを着て足にフィンを着けたら、きっと5mでも6mでも息の続く限り深く潜って行けるんだろうな...ただ親父の潜水能力では、もはやその姿を真横から写真に収めることは出来ないけれども。 こうして川遊びを楽しんでいると、大人までも時間を忘れてしまうもの。浦島太郎が竜宮城でタイムトリップしちゃったのは、水遊びが楽しすぎたからだろう、ってのが僕の持論なんだけど(笑)、時計は正真正銘15:30。忘れてたのは時間だけじゃなく、キャンプ場に来てるのにまだ設営もしてないことに気付いた僕らは、慌てて堰堤に戻ることにする。 堰堤そばのカヌー降ろし場には揃いも揃ってヒゲ面の怪しげな男性(いかにも!って笑っちゃうギョーカイ人のスタイル...しかも地方局っぽい)が数名、カメラやマイクを手に一人の女性を取り囲むように立っている。レンタルカヌーが1艇準備され、キャンプ場スタッフBOWさんバウではなくスターンに(笑)乗り、若い女性がバウに。 目を奪われてるヒマはない、とか言いながらもちょっと気になる巨乳ちゃんで目の保養(笑)してたせいで大幅に片付けが遅れ、サイト入りは17:00すぎ。
夕立ちが上がった銚子川。山から雲が発生している。 急いでCasitaを定置し、サイドオーニングを引き出し、その隣にタープを設営する。設営が終わった瞬間、上流の山に突如雲が湧き上り、大粒の“尾鷲降り”が降り始める。 タープを支えるラインが細かく振動するほどの豪雨。シトシトでもポツポツでもザァ〜でもなく、ブババババ(笑)。絶対濡れない状況で大雨を見てる時間って実はすごく好きなんだけど、タープの中央に設けた雨樋にはナイアガラ・フォールが出現。見る見るうちにタープの下に濁流となって押し寄せ始めると、そう呑気でもいられない。ボーイスカウト以来20年ぶりに溝を掘りました(笑)。 そんな雨も所詮は“尾鷲降り”10分ほどで嘘のように上がり、みんなでクルマに分乗して夕食に出かけることにする。最近の傾向として、キャンプ、特にここ海山でのキャンプは手段という位置づけになっている。料理を楽しむキャンプも良いけど、それは2泊以上の場合。1泊2日で料理なんか作ってる暇があったら泳ぎたい僕らなのである(苦笑)。 今日の夕食は町営“お魚らんど”の「魚てつ」。 キャンプ場に戻ると、パパたちは子供たちを引き連れて堰堤方面へ。暗闇の中揺れる6個のヘッドランプ...ちょっと怪しい光景である。 沈め終わった時、『わぁ〜、星がキレイ!』誰かが叫ぶ。
銚子川堰堤下から見た星空 (あくまで、コレは“コラージュ”ですので、念のため!) 星空を楽しんでサイトに戻ると、僕らの2つ続きのサイトのすぐ奥に銀色カヌーを載せた白いハイルーフのNISSAN
CARAVAN...なんと!マジコさんが新車のキャンピングカー「サライ」の“サリー”ちゃんを連れて北海道旅の予行練習にお越しだったのだ!まぁ、何という偶然。待ち合わせたわけでもないのに、思考回路が似てるのね、ってわけで予期せぬ偶然にAzu大喜び。4人だけなら性別を超えて一緒に遊ぶんだけども、マジコ家のはるひよかれんちゃん3人娘が加わると、やはり男女別に遊ぶようになるってのが興味深い。そうなると5
♀vs
2♂では全く勝負にならないわけで、哀れダブルMaakuns、Casitaのダイネットは戦うまでもなくお嬢様たちのものになっちゃたのである。 Casitaの中で外で、それぞれ盛り上がる子供たちから解放された大人たちは、タープの下でお酒を楽しみつつ静かに会話を楽しむ。時折降る雨を愛でながら、4月の大井川“お花見キャンプ”で語り尽くせなかった色々な話題を肴に飲むビール。前日までの酷暑が嘘のように涼やかな風に吹かれて、夢見心地の夜はいつまでも続くのだった。
2日目
海水浴エリアから一歩...じゃなく一泳ぎ出れば、オヤビッチャの群れ泳ぐ楽園
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