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 June.2004 part.4

 

 

 

 


哲学の道を散策する

 

6月19日 そや 京都、行こか。(修学旅行補習ウォーキング in 京都・東山)

12年目を迎えたJRの『そうだ 京都、行こう。』キャンペーンじゃないけど、9:00過ぎまで朝寝をした土曜日、いきなり京都に行くことになった。
徐々に近づく台風6号。波情報をチェックする限り、今日の国府浜はかなりエキサイティングな波乗りが楽しめそう。でも、体調がいま一つの女性陣。去秋におNEWのボディボードを買ったというのに、どうもノリが悪いのである。グズグズ悩んでるうちに時間は過ぎ、時計の針は10:00前。さて、どうする?
...そんな時『そや 京都、行こか。』Maakunが呟く。今月始めに修学旅行で京都に行った我が家の長男クン。自由行動で、タイムアップにつき行けなかった三十三間堂に行きたくて仕方がない様子なのだ。
『三十三間堂も行きたいし、銀閣寺で国宝を見逃したし...』京都に行きたい理由を箇条書きで述べよ!みたいな感じで呟きながら得意の上目遣い(笑)『じゃ、行くか?京都。修学旅行の補習だぁ〜!』


今日のガイドブックはコレ

10:10出発。PUNTOカブリオでオープンエアドライブにすればよかった!ちょっと後悔しちゃうような好天の中を約80km、ちょっと渋滞したけど11:40、東山七条の三十三間堂に到着。京都市内にしては珍しく無料のパーキングにクルマを停め、境内へ。


三十三間堂

修学旅行の定番だけど、実はPapa&Mamaも初めて訪れる三十三間堂。幅125mという大伽藍に度胆を抜かれるのはもちろん、国宝・中尊千手観音座像を中心に、国宝・観音二十八部衆像、左右両端に国宝・雷神風神像(国宝ばかりだなぁ...)、そしてその後ろにひかえる1001体の十一面千手千眼観世音像(等身大が1001体!しかもみんなお顔が違う!)と見どころ満載。
でも元・弓道部のPapaにとって一番の驚きは、かつて堂の西縁を使って行われていたという“通し矢”の記録だ。堂の南端から北端118.22m矢を射通すという競技なんだけど、正直なところ、この縁の高さの範囲でこの距離を射通すだけでも非常に困難。現在の遠的ルールは距離が60mと約半分なのに、かなり角度をつけて放物線を描いて矢を射るわけで、これが倍ともなると初速を上げるしかない...少なくとも僕の愛弓だった『梓』ちゃん(商品名)・張力20kgでは届かないか、縁の屋根に突き刺さっちゃうなぁ...(涙)

でも、昔の人はスゴイ!ただ届くってだけで驚いちゃイケナイ!なんと、一昼夜射続けて、最高記録は総矢13053射中8133が的中...って、アナタ、一日は86400秒だから6.6秒に1射...寝ずに食べずに...ゴクロウサマ!(笑)


全長125m

通し矢の痕跡を発見!

弓道の心得がある人はニッコリな光景

撮影禁止につきパンフレットより

たぶん日本一長い縁側

三十三間堂をたっぷり見学した後は、東大路通りを北上。Maakunの宿だった祇園を過ぎて知恩院上ルの一澤帆布店へ立ち寄る。Papaが大学時代に京都の学生の間で流行った、ここのトートバッグ。18歳の時に買ったモノを今も愛用してるんだけど(詳しくはLOGBOOK 2004.6.19を参照)、20年ぶりに訪れてビックリ!ボロい町家の立付けの悪い引き戸を無理矢理開けて中に入ると薄暗い奥にお爺さんがジロリって店だったのに、現代の一澤帆布はもうブティック状態なのだ!しかも店内は優勝セールの阪神百貨店状態の混雑...ここで柿渋色のト−トを買って這う這うの体で逃げ出す。変わらない京都で一番変わったのは京都駅ビルと一澤帆布店なのかも知れないな(笑)。


東山知恩院上ル・一澤帆布店

20年ぶりにト−トをゲット!(手前)

さらに北上して、琵琶湖疎水から南禅寺へ。
南禅寺&インクラインは一昨年“なんちゃって”トレッキングしたので、そのままパスして、永観堂から哲学の道へと進む。観光バスから続々と降りてくる観光客の群れに占領された感のある京都市内だけど、ここは相変わらず静か。疎水沿い1.6kmに亘って銀閣寺まで伸びる遊歩道をのんびりぶらぶらお散歩を楽しむことができる。紫陽花に縁取られた疎水には鯉が群れ泳ぎ、美しい鴨がゆらゆら浮かぶ様は、18年前にふたりで歩いた頃と何ら変わっていない。ただ、僕が手を繋いでいるのはAzu。しかも彼女の熱い視線は僕にではなく、疎水を泳ぐ魚たちに向けられているのだ。
『なんで、魚がいる時は網持ってないのかしら!クッヤシイィ〜!』とAzu。
ダメダメ、ココで魚を捕っちゃ(笑)。


哲学の道は18年ぶり

鴨が浮かんでた

鴨の夫妻に話し掛けるAzu

哲学の道は少し観光コースとは外れているけど、それでも沿道には観光客向けの小さなお店がポツリポツリとある。その中で今回立ち寄ったのが『のび工房』という猫をモチーフにした七宝焼&布&アクセサリーのお店。猫グッズのお店は数あれど、あんまり可愛くないのが多くて...。でもここの猫はホント猫らしくて(どういう意味?)お気に入りだ。色々な品物がお手頃な価格で並んでいるけれど、僕らが気に入ったのは七宝焼のデザインをそのままプリントしたポストカード。数多くのデザインの中から、我が家のChichoと同じキジトラ柄の猫のモノを2枚購入。MamaやAzuの前では口に出来なかったけど、実は僕の琴線に触れるグッズが多数...とても素敵なお店であった。


『のび工房』さんはHPはありませんが、
こちらのサイトで詳しく紹介されています。

『のび工房』を出てしばらくすると哲学の道は銀閣寺道と合流する。銀閣寺はここを右に進むんだけど、僕らは左へ...遅いランチを食べるためである。東山通りを渡って数百mで、パスタのお店『SECOND HOUSE』に到着。なんで、ココに来たかと言うと、ただただ懐かしいから。学生時代にバイト代が入ると、僕ら学生にとってはちょっとお値段高めのパスタをここで食べるのがちょっとした贅沢だった(特別な日は富小路四条上ルの“F”でライスコロッケ&パスタと決めてたけど)...あの頃とメニューが全く変わってなかったので、嬉しくなって“イカタラコシソウメ”を注文。三十三間堂のパンフレットで千手観音さんの手の数を必死で数えるAzuを笑いながら、休憩を兼ねてここでのんびりと過ごした。


哲学の道・のび工房で買った絵葉書

SECOND HOUSEで千手観音さんの手の数を数えるAzu

SECOND HOUSEでカラダをクールダウンした後、お土産に懐かしいバナナパウンドケ−キを買って、銀閣寺に向う。門前のお土産物屋さんに捕捉されそうになるAzuを引きずりながら、何とか銀閣寺に到着。目玉の観音殿(銀閣)はもちろんのこと、Maakunが修学旅行で見逃したという東求堂(国宝)を遠巻きに眺めながら、洗月泉、お茶の井、展望所、錦鏡池を見て廻る。

大満足のMaakunの前を修学旅行の中学生が集団で通り過ぎる。『あ〜、つまんねぇ。これで¥300はボッタクリだよなぁ。』1回、2回、3回...よほどツマラなかったのか5回も大声で繰り返す中坊。○○県の●●中学!そういうのは自分の胸にしまっとけ!(笑)
修学旅行でMaakunが草だんごを食べたという門前の茶店に入って宇治金時ミルクかき氷を楽しんだ後、僕らは哲学の道を南下する。『お願い!ねっねっ!あのペンダント買って!』おねだりAzuに根負けして、再び『のび工房』に立ち寄り、シルバーのペンダント(猫デザイン)を買わされてしまったPapa。甘やかしてはイケナイと思いつつ、どうしても娘には大甘になっちゃう父親なのです...(涙)。
哲学の道から南禅寺...静かな疎水沿いの小径でのそぞろ歩きを楽しみ、クルマに戻ったのは17:00過ぎ。

Maakunの腰に着けたポケットピカチュウ(万歩計機能付ゲーム)のカウントは25479歩...25479×30cm=7.6km。所要時間・約4時間半だけど、見どころ満載であっと言う間のラクチンお散歩であった。


銀閣はやっぱりシブイ!

↑展望所からの眺め

銀沙灘、向月台、銀閣 

門前の茶店で宇治ミルク金時を頂く

Azuのハットがイイ感じ

 

 

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