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FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 June.2004 part.1

 

 

 


バケツいっぱいのアサリを運ぶ

6月7日 鍾乳洞&潮干狩りin 浜名湖

4月始めの『大井川お花見ダウンリバー&キャンプ』。ご一緒させてもらったtakaboo家が浜名湖近くにお住まいということで、炭火を囲んで話すなかで浜名湖での潮干狩りの計画が持ち上がった。ところが、寝ても醒めてもカヌーに夢中な旦那を持つ両家。カヌーシーズンの本格スタートとともに、Pathfinderが加わって3艇体制一年目の我が家&GW九州キャラバン&新艇Cascadeが仲間入りしたtakaboo家ともに旦那の頭の中は川・川・川(笑)潮干狩りの計画はいつになるのか実現さえ危うくなりつつあった。
でも、ともちゃん&keikoちゃんの『カヌー依存症患者家族連絡協議会』(笑)メンバー2人は、その間も携帯メールで連絡を取り合いながら地道な活動を続け、鮎釣り解禁の6月というタイミングで極秘計画『家族で潮干狩り』を発表したのであった。
亭主関白なのかカカァ殿下なのか、よく判らないけど実は実権を女性が掌握している部分は相似形な両家。鮎釣り解禁で“ダウンリバー漕ぎ納め”などとHPに書いちゃってる旦那衆をその気にさせるのはいとも容易い...立案から二ヶ月を経て浜名湖潮干狩りの実現と相成ったわけである(笑)。


竜ケ岩洞入口

そんな経緯で、6:10a.m.潮干狩りグッズをカーゴに積込んで出発。
『今日はヤケに身体が軽いなぁ!』Discoがそう呟いたかどうかは判らないけど、とにかくカヌーもカシータもMTBも載せてない“素”の状態で飛ばす高速道路は快調そのもの。クルーズコントロールを1●0km/hに設定して交通量の少ない伊勢道〜東名阪〜伊勢湾岸〜東名を走って東に向かう。
上郷SAで朝食を採った以外はノンストップ166kmをジャスト2時間。8:10三ケ日IC到着。Takaboo家に到着しちゃいましたメールを送信直後、ICにバルセロナの青空色・Mistralが現れる。その間3分...スゴいタイミングである。

早くも道路脇でお遊びモードに入ってるダブルMaakunを無理矢理クルマに積込んで、2台は東海地方最大級といわれる鍾乳洞・竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)へと向う。


鍾乳洞入口にいるフルーツバット

雰囲気のある鍾乳洞を進む子供達

9:00オープンの竜ヶ岩洞。スタッフの皆さんがまだ朝礼でラジオ体操をやってる途中(笑)なので、開場まで火成岩のジオラマや飼われているフルーツバット(コウモリ)を見学しながら、しばし談笑。
9:00のオープンとともに洞内へ。

年間を通じて18℃の洞内。ヒンヤリとした空気に包まれるなか、鍾乳石や地底湖&地底滝など、気の遠くなるような年月が造り上げた自然の造形美を堪能する。実は我が家、数年前から観光鍾乳洞での“なんちゃって”ケービングにハマっていて、カヌーやキャンプで行った先に鍾乳洞があれば必ず立ち寄ってお気軽ケービングを楽しんでいる。ここ竜ヶ岩洞もこれまで行った鍾乳洞にも負けず劣らず地底探検の雰囲気でワクワク探検気分を充分に味わうことができる。


狭い隙間を抜けて進む
↑ファイト〜!イッパ〜ツ!調査隊の苦労をパネルで紹介            ↑黄金の大滝にて

なかでも洞内にある高さ30mの地底滝・黄金の大滝は圧巻!外国のホテルの出が悪いシャワーのように(笑)広がって落ちる様は、これまでに見たことがない感じ。屋外のものよりも屋内の暗闇を走るジェットコースターの方が実は迫力があって怖いってのと同じで、30mが50mにも100mにも見えるのが不思議だ。
そして時折、壁面に展示されている鍾乳洞発見当時(1981年。新しいのだ)の幾多の苦労を紹介するパネルが何とも劇画チックで笑える。


ダブルMaakunはいつも一緒

モデルタイム25分約400mのコースを50分以上かけて歩くと鍾乳洞の出口。
出口では『バスガイドさんが選ぶ静岡のアイスクリームBEST.1』に見事選ばれたアイスクリームを食べ(一番人気は“ホワイトクリーム”らしいけど僕らは古代のチーズ“蘇”アイスを食べた)、いよいよ龍ヶ岩洞のおちゃめなホームページを見て絶対外せないと感じた“顔はめ”に直行する。
ホンモノを半分にカットしたヘルメットがくっ付いているだけで、ヤケにリアルで立体感のある竜ケ岩洞“顔はめ”。噂通り思わず笑いを誘う僕がこれまで見た中で全国ベストワンの“顔はめ”である。
(海外にはなさそうだから、世界ベスト.1かな?照れ臭くて遠慮がちな我が家とは違い、takaboo家は役者揃い!...笑 )


工事用ヘルメット、やけに似合うわね!そりゃホンモノだもん


Shioriちゃん&Azu

ダブルMaakun

顔はめで大笑いし、例によってAzuにぬいぐるみキーホルダーを買わされ(コウモリ。すぐに“こうくん”と命名。アキヒロさんちのKoukunと同じだねって言ったら顔を真っ赤にして『違うもん!』って怒ってた)た後は午後1時の干潮に合わせて、ちょっと早い昼食。takabooさんに先導されて、オススメ鰻屋さんへ。

県庁所在地で最も鰻の消費量が多いのは実は三重県らしいけど(僕らは月に2回は鰻を食べる。これを他県の人に話すと変な顔されるけど...)、人口あたりの鰻屋さんの数はダントツで浜松。(朝からここまでに何軒あっただろ?少なくともCokeの自販機よりは多いはず)
僕らが普段食べてる腹開きそのまま炭焼きの鰻とは違って関東風の背開き蒸したあと炭焼きの表面パリパリ中ホワホワの鰻丼は大変美味しゅうございました。


takabooさんオススメの鰻屋さん


 

名産の鰻で腹ごしらえした僕らは、13:00の干潮に合わせて浜名湖へ。
浜名湖も伊勢湾と同様、前もって撒いてあるアサリを拾う形の有料潮干狩りが一般的らしいけど、今日はtakabooさんの配慮で、そういった場所でない“Wild Asari”な場所へ。正直なところ誰かが撒いたアサリが確実にたくさん取れる“貝拾い”より、採れるか採れないかワクワクしながらも、あんまり採れなかったね!でもいいから“貝採り”の方が何倍も楽しいと感じる僕らにとっては打ってつけな場所。...とは言え、成果ゼロは悲しすぎるということで、ま、お味噌汁の具になるぐらいは採れたらいいなぁ...などと話しながら浜名湖に向かう。


駐車場から橋を渡って中州へ

駐車場にクルマを停め、大きな橋を渡って中州に渡り、はしごを降りて砂浜に。
駐車場側の干潟は大勢の潮干狩り客で賑わっているけど、対岸のこちらは人もまばら。人が少ないってのは嬉しいような、でも少し不安な感じも否めないけど、早くも帰り支度を始めてるプロっぽいおじさんたちのバケツはテンコ盛りアサリ!ドキドキ感を胸に潮干狩りの開始だ。

事前にtakabooさんから『あまりキレイとは言えないですよ』なんて聞いていた浜名湖だけど、ヘドロは皆無で全然不快な感じはない。
子供の頃よく潮干狩りに行った伊勢湾の遠浅の海に似た感じでtakabooさんの言葉とは逆に『キレイじゃん!』な印象。

海が生きてるっていうのかなぁ、生き物の住めない強酸性の湖のような冷たい美しさとは正反対、ワケのワカラン生き物がウジャウジャいそうな...西表島のマングローブの干潟にも似た豊かな美しさとでも言おうか...我が家はたぶんウェット着てたら泳いでます(笑)


ウェット着せるんだった!(涙)

BigMaakun以外は陸上でアサリ探し

最初ははしごで降りた橋の近くでチョコチョコと掘ってたんだけど、数は結構いるものの少し小粒。他の人たちの様子を覗いながら少しづつ移動して、大勢の人がしゃがみ込んでる所に行って、最初の場所よりも柔らかい砂に手を差し込んで見ると・・・・ん?何コレ?


すぐにコレだもん!

五本の指にひとつづつアサリのクリクリっとした当たりが!最初は冗談じゃないの?なんて感じたほどだけど、手をかごのようにギュッと握り締めて、水中でゆらゆら揺らして土砂を落としながら上げると、大きなアサリが5個。アサリは満ち潮に乗って移動するとかで、かなりかたまって帯状に分布してるらしいので、その周辺に続けて手を入れると、そりゃもうザクザク!
『何コレ!採れすぎ!』
『ハッハッハッハ!スゴイですな!』
『ヤメられませんな。』
『そちも悪よのぉ。』
『お代官さまこそ』
・・・などと言いながら笑いが止まらない僕ら。

干潟を掘っていると一旦濁った水が潮流ですぐに透明度を取り戻すんだけど、他人が掘った後をよく見ると、アサリが落ちてたりするし!...とにかく取れる取れる!
普段『狩猟採取は食べられるだけ採る(捕る)』なんて心に誓っている僕だけど、今日だけはそんな誓いも忘れて、もう手が“自動貝掘りマシーン”状態でヤメられない止まらないのカッパえびせんになってしまい制御不能。牡蠣殻で指先に無数の傷がついてるというのに、心と指先は別行動。
『このままじゃきりがないから、時間を区切ってやめないと。』ジム・キャリーじゃないけど“somebody stop me!”な悲鳴で終了を14:30と決めるけど、14:30になっても運動会の玉入れみたいでなかなか止められない僕らであった。


掘らなくてもアサリが転がってたりする

場所を移して約1時間。そんな短時間で優にバケツ一杯は採れてしまうのには喜びを通り越して驚き。

一杯のアサリが入ったバケツを両手に橋を渡って駐車場に向かう僕らだけど、すれ違う人が僕らのバケツに注がれる熱い視線に思わず小さく胸を張って『あ〜重いなぁ。うっひっひ』と呟くのであった(笑)。


我が家の潮干狩り風景

takabooご夫婦も満面の笑み

冗談じゃなくホントに重いバケツを手に駐車場に戻り、準備してきたスチールベルトにアサリをザラザラザラと移し、潮干狩り終了。潮干狩りの成果を眺めつつ、僕らはみんな恵比寿顔。レースクイーンじゃないんだから笑顔なんてそう長くは続かないモンだけど、大人も子供も恵比須顔。あの瞬間は誰かにドツかれても『ありがとう!』って言ってるな、きっと。
幸せな潮干狩りの後は、図々しくもtakaboo家にお邪魔することにする。


我が家の成果

自然豊かでそれでいて便利な立地にあり、ガレージにAppalachianとCascadeが吊り下げられ、その下に大型バイクが鎮座ましますtakaboo家。青々とした芝生が印象的な素敵なお宅だ。
帰るなりkeikoちゃんが作ってくれた絶品の「20分前まで浜名湖にいました」アサリのお味噌汁を頂きながら、うなぎパイやMaakunの京都土産・生八つ橋をつまみつつ弾む会話。


takaboo家の前でハイ、チーズ!

若い頃に同じ業界で仕事をしてたこともあり、共通の話題も多くてこれまでもよく似た家族だとは思ってた両家だけど、旦那ふたりが『右も左もワカラナイ症候群』(左右の概念がイマイチ不確実?とっさに左を『右!』って言ってしまうことが多い...これは脳のどこかが弱いんだろうけど)であることが判明したり、仲が良さげな仮面を外すと実は日本一夫婦喧嘩の回数が多いと思ってるのは自分たちだけじゃないことが判ったり(笑)、思わず時間の経つのも忘れて夕食時まで語り合ってしまう。(長い間居座ってスミマセン)
話は尽きないけど、そろそろ帰らないと!18:00過ぎ、全員のお見送りを受けてtakaboo家を出発する僕ら。

あんなに遊んだのにまだ遊び足りなくてちょっと不機嫌な子供達とカーゴルームに置いたColemanスチ−ルベルトの中でちゃぷちゃぷズザズザ鳴る大漁のアサリちゃんを乗せたDiscoは、楽しかった浜名湖を後にして東名・三ヶ日ICを目指す。途中から風光明美な有料道路“浜名湖レイクサイドウェイ”へ。道路が猪鼻湖岸に差し掛かった時、タイミング良く西の地平線に夕陽が沈んでゆく。太陽が山に沈む直前、一筋の光が雲を貫くように僕らの真上まで届く。思わずクルマを停め、しばし美しい光景を眺めてしまう。

『キレイだなぁ〜!』『スゴイわねぇ〜。ワタシ、浜名湖気に入っちゃった!』
『オレも!』『ワタシも!』
『来年も来ようね!』『もちろ〜ん!』

毎年恒例のお楽しみが、またひとつ...続きは次週。

 

 

 

 

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