3月13日 MTBで海を渡って菜の花サイクリング(伊良湖)
咲き誇る菜の花畑にて 薪ストーブの熱気が心地良いものから鬱陶しく感じるようになった今日この頃。我が家の遊びも雪遊びから春の遊びへと変化する時期を迎える。とは言え、まだまだ水温は真冬同然で、家族全員はおろかPapaさえもドライスーツを持ってない我が家がカヌーに乗るのは、あと2週間ほど先のことである。そんなわけで、今日は去年から予定しつつもなかなか実行できなかった伊良湖でのサイクリング。数日前にお誘いして参加表明してる友人Uご一家と一緒である。 朝、目覚めると雲ひとつない青空!DiscoにDraw-titeのサイクルキャリアを取り付けて4台のMTBを載せ、7:40鳥羽に向け出発。Uと待ち合わせの多気PAに立ち寄って8:40鳥羽・伊勢湾フェリー乗場駐車場に到着。ここでMTBを降ろして各自自転車に乗ってフェリーに乗り込む。伊勢湾フェリーの料金体系は、非常に自転車(バイクと同じ二輪車に区分される!)割高な設定になってるので、Discoに4台にMTBを載せたまま乗るよりも多少安いだけだし、裏技としてMTBのフロントホイールを外してリアに縛ってしまえば手荷物と判断されるためにメチャ割安になるのだけど(我が家の4台は全てホイールがクイックリリースだし...)、今日は“自転車で海を渡る”ってことを大切にしたいので、あえて割高な運賃を払ってでもMTBに跨ってフェリーに乗りたい僕らなのである。 (うちのゲストはコレが解っていただける方ばかりだと思いますが...笑。低山トレッキングだってカヌーでのダウンリバーだってスノーシュートレッキングだって、わざと遠回りをして無駄を楽しむ遊びなわけで、『そんなの無駄じゃん!』って感覚の人には楽しめない遊びです。ヘリで山頂に降り立ったり、エレキモーター付きカヌーで川下りしても意味ないもんねぇ。)
“潮騒”の舞台・神島
9:10僕らを乗せた伊勢湾フェリーは鳥羽港を出航。 伊良湖に降り立った僕らはフェリーターミナルでサイクリングマップをもらってターミナルから灯台のある伊良湖岬を回りこむように伸びるサイクリングロードへ。 ここで自転車を置いて浜に下りて一休み。今回のサイクリングコースは渥美半島の太平洋岸に沿って伸びていることもあって、子供たちは自転車よりもビーチコーミングを楽しみにしていたんだけど...恋路ケ浜は漂流物も貝殻も落ちてなくてガッカリ。ちょうど湾口に浮かぶ神島の手前を大型タンカーがゆったりと通過してゆく様はなんとも迫力がある光景だったけど、子供たちは『な〜んも落ちてないや』と早々に立ち去る。 恋路ケ浜からビューホテルまでは再び斜度10%近い上り坂。多段変速機付きのMaakunや僕は全然問題ない坂道だけど、6段変速のMamaやAzuそして誰よりKazu君を乗せたママチャリなYokoちゃんはかなりキツそう。サイクリングロード両側に植えられた菜の花も目に入らない様子だ。 何とか上り切ると、お待ちかねの下り坂。断崖を回りこむように亜熱帯風の森を迂回するワインディングは快適そのもの!海の香りと森の香りが入り混じった風を受けて最高の気分だ。坂を下りきって右に折れると太平洋の荒波の浸食によって真ん中が洞穴となった日出の石門に着く。観光写真などによく登場する沖の石門はシーカヤックでないと行けないので、今日は陸続きの岸の石門を見学。 中央構造線に沿った(...というか渥美半島そのものが中央構造線なんだけど)場所らしいチャートで出来た岩山は岩クライマー(“ロッククライマー”とは微妙に意味が違う...笑)なMaakunには堪らないだろうなぁって思ってたら、案の定岩から岩へ
“猿跳びエッちゃん”状態。岩山に囲まれた小さな磯にはいくつものタイドプールが形作られ、“漁師”Mamaには堪らないだろうなぁって思ってたら、案の定水に入ってアレコレ生き物探し(笑)。『か〜わいいぃぃ〜!ウミウシの赤ちゃんゲットよぉ〜!』彼女の手は早くも海水でシワシワ(笑)。
石門の間から神島を望む 30分ほどをここで過ごした僕らは、まだ遊び足りないMaakunとMamaを何とか説得してさらに先に進む。 右手に太平洋、左手に国道の防風林(地を這うように伸びる松やサボテンの混じった低木の茂み)は、南国ムード満点である。海辺を14kmにわたって伸びるサイクリングロードは幅も十分にあり本当に良く整備されていて快適そのもの。随所に浜に下りる入り口も設けられていて、自転車でただ走るだけではもったいないような感じもするほどだ。 既に昼を過ぎ、お腹が減った最高のコンディションで(笑)、入園料¥1100を払ってビニルハウスへ。 で、肝心のお味はというと、一個食べただけでAzuが『来年も来ようね!』宣言をするほどで、他とは異次元の美味しさ。 農園前に広がる見事な菜の花畑で記念写真を撮って、再びMTBでサイクリングロードへ戻る。 *但し、ここにも出現、中高年のウォーキング軍団! 全身を一流山屋ブランドに身を固め、幟(のぼり)を持った添乗員さんを先頭にアリの集団のようにサイクリングロードを塞いで4列行進...笑。しかも、全員が「こんにちはぁ!」「こんにちはぁ!」の大合唱。歩いてても対応しきれない数だけど、自転車のスピードだと0.05秒に一回づつ“こんにちは”言わないと対応出来ず。そして最後のTNF着たおばちゃん... オイオイ、ココは自転車道だぜ!お互いに譲り合うってのがマナーじゃあ〜りませんか!しかもMaakunに向って大声で言ったので、ちょっとカチンときた僕。 海へ下りる進入路が頻繁に横切るけど、そこにはちゃんとポールが立っていて『危険・下車』の表示があるので、遠慮なくスイスイ飛ばせる。 左耳は大平洋の波音、右耳は防風林の鳥のさえずりを聴きながらの快適サイクリング...みんな口には出さないけど『来てよかったネ!』な笑顔である。
イチゴ農園前の菜の花畑で 40分ほど走ってサイクリングロードから右に折れて“フラワーパーク”へ。要するに渥美の温暖な気候を利用した植物園なんだけど、意外にもなかなか見どころたっぷりの施設。ちょっと遅いランチを食べて、ク−ポン利用だとタダでサーブされる菜の花アイスクリーム片手に園内を散策する(これがかなり美味!)。美しい花々、良く整備された庭園、温室の中のピンクフラミンゴ...お子様だけでなく大人も大満足。Kazuくんが庭園内の池に落っこちてずぶ濡れになるアクシデントも今日のうららかな気候のおかげで笑い話だ(しかも、暑がりMaakunの脱いだシャツを着てバンダナの帯を巻いたKazuくんの姿が、バカボンみたいで最高に笑える...U、スマン!)。 予定を大幅にオーバーして一時間ほどをフラワーパークで過ごした僕らは、大平洋から半島を縦断して三河湾側を走る国道259号線を伊良湖港方向へ。 確かに二百番台の3桁国道だけに道幅が狭く、当然ながら専用の自転車道も歩道もないので、非常に怖いんだけど、それでも帰り道にこちらを選択して正解だったねぇ、と一同感動の美しさであった。
一面黄色い絨毯のR259をゆく。さて僕のMTBはどこにあるのでしょう?
芭蕉の句碑や磯丸園地に立ち寄りながらフェリーターミナルに到着したのは午後3時ちょうど。 そんなに行きたいなら行こうよってことで、Maakunを先頭にUおじさま、僕の男3人で再びMTBに跨がって灯台の山を一周することに(ボクらも好きねぇ〜...笑) まずは“日本の百選モニュメント”の近くにある“願いが叶う鍵”(願いを書いた南京錠がおみくじのように多数ぶら下がってるラブラブカップル御用達の場所)で、2つめのキーワード“★”ゲット! そんなこんなで僕らは再びフェリーターミナルへ。ターミナル内で大アサリを食べた後、僕らは思い残すことなく16:10発の鳥羽行きフェリーに乗り込むのだった。 (前回乗った時...ともちゃんと伊勢湾一周ドライブ、しかも京都発(笑)...はスナメリが愛らしい姿を見せてくれた)
ちょっと知ってる方には一目でシロウトさんだと判る色なので マニアに声を掛けられることがない僕の“菜の花号” ちなみに秋になると“イチョウ号”になります(笑)
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