WWW.PAPAPADDLER.COM

FLAME LAYOUT

 

 

 

 

March.2004 part.1

 

 

  

そのはら名物?キティ肉まん

3月7日 2004 最後?のスキー (ヘブンスそのはら)

『この前線がさぁ、通過した後は低気圧にこっちから空気が流れ込むだろ?』
『明日の午後は西高東低で風が強いって!』
『いや、でも俺は東の低気圧と西の高気圧の間にあるこの等圧線の歪みが気になるなぁ。』
『ここに雲が発生しそうじゃない?』
土曜日夕方、気象予報士のようなこの会話は我が家の家族会議。先月、子供が学校に行ってる間に時間限定の“シンデレラ”スキーデートを楽しんだPapaとMamaに子供達がブ−イングの嵐だったのは記憶に新しくて、今週はその「ウィングヒルズ白鳥リゾート」に行こうとウルサイ子供達。


2004.3.6 3:00a.m.

ところが土曜日は日本海を東進する低気圧からヒゲのように伸びた寒冷&温暖前線の影響で嵐のような一日ということで、スキーは日曜日に順延。
金曜から土曜の午前までの天気予報では日曜の奥美濃地方は晴れマークだったけど、夕方になって全て曇りマーク、そして夜には雪マークに変わってる!こりゃ困ったてことで、午後8時半の夕食後家族会議となったわけである。一年中が野遊びなので、天気が気になる我が家。いつもいつも天気予報を見て、実際の天候を体感するうちに天気図の読み方も何となく解ってきたようで(笑)Azuはともかく、MaakunとMamaは一端(いっぱし)の気象予報士のような口をきくのだ。で、我が家の導き出した日曜の奥美濃の天気は、午前中は雪。しかも風がかなり吹く(天気予報と合致)...つまり吹雪でスキーしてても楽しくない。

そんなわけで残念ながらスキーは止める...という選択は我が家にはなく(笑)、何とか晴れそうなスキー場を探すことに。そこで浮上してきたのが、奥美濃でも飛騨でも木曽でもない、しかも琵琶湖マラソンで混雑しそうな比良山でもない、南長野・恵那山山麓、Hello! Kittyをキャラクターにしてる「ヘブンスそのはらスノーワールド」。
『ねぇ、明日はキティちゃんが来るってよ!』
『キティちゃんが来るってことは、スキー場の営業の人がお客が少ないって判断してるってことだよね?』

おいおい、小学生がそこまで読むなよ!(苦笑)
ただ、駐車場の混雑予想表を見る限りこのMaakunの読みはナカナカ鋭くて、たぶん当ってるはず。
『それにキティちゃんが来る日は、小さな子連れが多いだろ?じゃあ、キッズワールドやエンジェルコースは混むけど、クワッドなんかの大人用のリフトは空いてるかも...』はいはい、Maakunのご意見はごもっとも。そんなわけで、翌朝一番に天気図を見て行き先を決めるということで22:00にベッドに入る我が家だ。

翌朝は3時起床。すぐにMacを立ち上げてウィングヒルズのHPをチェック。ライブ画像は...ひぃっ!白い線が左から右へ...こ、これって吹雪ってやつか?天気図を見るまでもなくHPに「今日の紫外線指数100・・・日焼け止めが必要です」って書いてあるヘブンスに決定し4:30に出発。


2004.3.7 9:00a.m.

約200km、そのうち98%が高速道路な行程は楽々ドライブ。薗原ICからスキー場パーキングまでは圧雪路だけど、道幅が広く所詮は2kmなので、わざとブレ−キングで滑らせたり急ハンドルを切ってお尻フリフリを楽しんでる間に6:10、まだ1/4ほどしか埋まっていないゴンドラ乗り場前の1st駐車場に到着。クロワッサンをモリモリ食べて朝食を済ませ着替えて7:30にはリフト券売場に一番乗りで並び、8:00運行開始のゴンドラで標高800mの山麓から1410mの山頂駅へ(高度差610m、総延長2549m)。


細かな雪がダイアモンドダストのようにキラキラ輝く

いつも『ワタシKitty!ようこそヘブンスそのはらへ!』などと喋り続けてる山頂駅のキティちゃんロボットもまだスイッチが入ってないようで、今日はお客さんが少なくてスタッフもちょっと気が抜けてるのか?(笑)


朝一番のゲレンデはモフモフ

真っ白な山並に青い空、スキーで踏むと片栗粉のような感触&音なゲレンデ...今日もまた、雪質は最高!エンジェルコースをセンターハウスに向け4人並んで滑り始める。

センターハウスまでエンジェルコースを流して、唯一動いているクワッドリフトで山頂へ。
これまでなら、まずは林道コースに行くところだけど、Azuがスルスルとパノラマコースに向けて勝手に滑り始めたので、僕らも続く。
山頂は一昨日からの新雪が20cmほど積もってモフモフ状態。スキーがフワフワの泡のような新雪に隠れて、まるで“動く歩道”みたいで笑える。
『これじゃスキーよりスノーシューの方がいいかもね』
...Maakunじゃないけど、ホントにそんな感じだ。

パノラマコースの斜面に入ってもその状況は変わらず、スピードが上がるにつれブーツにかかる新雪の抵抗が増して、しかも新雪の下に隠された圧雪バーンの凸凹を拾うもんだから、簡単に転倒してしまう。

でも、新雪のクッションが優しく身体を受け止めてくれるので、この転倒が実に気持ちヨイのだ!スノーシューの時に新雪にダイブするのと同じ気分?
『あれぇ〜』
『ひぇ〜』
変な悲鳴を上げながら受身も取らずにどんどん倒れる僕。イイおっさんが満面の笑みを浮かべて中級コースで雪と戯れてる図ってのも、後から考えるとちょっと変なんだけど、緊張感ゼロでオーバースピードが出せる楽しさを存分に味わう僕であった。パノラマコースでそんな遊びが出来たのは、ほとんど貸切だった最初のうちだけ。30分もすると序々にスキーヤーも増えて、それなりにマジメに滑らないと危ない感じになってくる。ただ、新雪の優しいマットはいつまでも健在で、他のスキーヤーにさえ気を配れば、気持ちよくコケて滑ってまたコケて...


スキ−よりスノーシューな状態
でもメゲずに果敢に飛ばすMaakun
パノラマバーンをゆくMama&Maakun

『今日はね、ワタシ泣かないからね!』あまりの快適さにAzuも泣かない宣言(笑)


ハ−フパイプ状の斜面を下るMaakun

Maakunはゲレンデ脇の林の中を抜ける“なんちゃってバックカントリー”や、斜面を直滑降で勢いをつけてバーン両側の新雪ハーフパイプ(片側だけだからクォーターパイプだな)を上り切り、トップでターンしてまた勢い良く反対側へ、という遊びに夢中。
去年から通産12回目のゲレンデということで、普通に滑るだけにはちょっと飽きて、いつかはゲレンデの外に出たくなってるのかなぁって...僕と同じことを考えてる息子にちょっと嬉しい父親なのであった。

一時間ほど滑って、早くもお腹が減った僕らは、まだ10時にもなってないのにランチタイム。
前回、黒板メニューの“ステーキ丼”を食べられなかった僕は、迷わず『ステーキ丼!』と告げるものの、時間が早すぎてまだオーダーできず(涙)、お子様カレーに加えて前から気になってた「キティちゃん肉まん」にかぶりついてご満悦のAzuを横目に見ながら、僕はステーキ丼への思いはつのるばかり。


ホントは奥美濃に行くはずが、ここにして大正解!な青空をバックに


お待ちかねのキティちゃん肉まんを頬張るAzu

超早めのランチを終えた後は、第七ペアに乗ってサウスウィングコースを数本とパノラマを10本ほど滑る。休憩なしで何かが憑依したかのようにガンガン滑る僕らだけど、雪が軽いのと、転倒への恐怖がないので足の疲れはほとんどない。いい感じだよなぁ〜って思ってた、その時、ゲレンデ脇のスピーカーから場内放送が流れる。少し風があって良く聞き取れないけど、どうやらキッズゲレンデにキティちゃんがダニエルくんを伴ってお出ましになったようだ(笑)。その放送が流れた途端、Azuが突然暴れだす。
『行くもん!キティちゃんに会いたいもん!』
せっかく気持ちよく滑ってるのに、なんでキティちゃんに会うために混雑したキッズゲレンデに行かなくちゃならないわけ?Azu以外の3人は暴れてるAzuを完全無視。Azuは滑りながらジタバタ暴れ、そのうち下を向いてシクシク泣き出す。

『ワタシ...キティちゃんに会えなくて...泣いてるんじゃなくて...みんなが聞いてくれないから...泣いてるんで...泣かないって言ったけど...これはスキーで泣いてるんじゃなくて...』 “泣かない宣言”を破ったことが悔しいのか号泣するAzu。前回はここで“星一徹”Papaの登場となったけど、今回は“優しい系”Papaの登場(笑)


サウスウィンドコースも全員クリア!

Azuもめそめそしないで頑張って...


サウスウィンドコースでギザギザターン!
QuickTime Movie “Azuのギ〜ザ、ギ〜ザターン” 

『そうかそうか...でも、Azuはスキーでコケて泣いてるんじゃないんだから、約束破ってなんかないよ。今日はパノラマもサウスウィングも笑顔で滑ったから、Papaはびっくりしてるんだぜ。さぁ、前みたいにギ〜ザギ〜ザって滑ろうよ。ビデオに撮ってあげるからさ、で、上手になったのをばあちゃんたちに見てもらおうよ!』『えっ、見てくれるの?じゃぁ、ちゃんと滑るぅ!』はい、今日も一丁上がり!

『Papa、泣いてごめんね。パパ大好き度が100トリビアに上がっちゃった!』よしよし、狙い通りの反応(笑)

雲がすごいスピードで流れ目まぐるしく天気が変わるものの、9割方は青空な絶好のコンディションの中、僕らはおそらく2004シーズン最後になるであろうスキーを存分に楽しむ。
14:30パノラマコースをめいめいのスピードでノンストップで下りきった僕らは、センターハウスでAzuご所望の“あずさワイン”(赤)のクォーターボトルを2本お土産に買って、第2ペアリフトに乗って山麓へのゴンドラ乗場に向かう。
先にぼくとAzu、次にMamaとMaakunがリフトに腰を下ろす。
『今日も楽しかったね!』
『今シーズンで一番良かったのかも!』
後方からMamaとMaakunの楽しそうな会話が聞こえてくる。左手には混雑したキッズゲレンデ。その手前には今日初めてスキーを履いたって感じの去年のAzuみたいな子供たちがガチガチに固まったまま滑ってるエンジェルコースが見える。
リフトの半ばを過ぎ、降り場が前方に見えてきたのに気付いてセーフティバーを上げた瞬間、後方から『あぁぁ〜!』と間抜けなターザンのような声が聞こえ、直後に『Maakun!』というMamaの絶叫!


←最高の雪質にPapaもマジになって滑る

振り返ると、Mamaの体重で少し斜めになったリフトに、Maakunの姿がないっ!『あわわわわ』リフトの下を見ると新雪にまみれてオコジョのようにキョロキョロ慌てふためくMaakunの姿...落っこちやがった!
すぐに落下に気付いた係員のオニイチャンが助けに向かってくれたけど、本人はかなりびっくりしたのか新雪のなかを何度もコケながら降り場まで歩いてきた。


↑下山中のゴンドラにて

実際はかなり危ないわけだし係員さんに非常に迷惑を掛けて申し訳ないんだけど、不謹慎ながら落下直後から笑いが止まらない僕。笑っちゃいけないと思えば思うほど肩がピクピク震えてマジメな顔を作るのがかなり苦しかった。

最後の最後にトンデモない出来事が発生して平穏無事には済まなかったとはいえ、大きな事故も怪我もなく目一杯楽しめた2004のスキーシーズン。僕の仕事や子供たちの成長によっては果たして来年も同じように楽しめるのかは分らないけど、とにかく良いイメージを残して終えることができたのは良かったな、と思う。

『来年もこうしてスキーに来られるかな?』
『もちろんさ!』
昼神温泉の露天風呂で身体を大きく伸ばして仰向けに浮かびつつ(ほぼ貸切状態なので...)、青い空に浮かぶ白い雲を眺めながら来年のスキーに思いを馳せる僕ら。

来年ここに来る時は12歳6ヶ月...そういえばその歳の僕はもう声変わりして完全に大人の身体になってたっけ...痩せてはいるけど、1歳から続けてるスイミングの効果なのか?いつの間にやら筋肉質になって逞しくなってゆくMaakunの身体を横目に見ながら、もしかしたら来年はこうしてチン●コを潜望鏡のように水面に覗かせる姿は、もう見られないんじゃないのかな?なんて心の中でクスクス笑う僕だった。

  


QuickTime Movie “大惨事”
ラクラクのんびりな林道コースのはずが、
モフモフ雪に入ったばかりに...

 

March.2004 MENU

 

アンケートにお答えください!

 

_  _  _

 

Copyright 1998-2004 Akihikom.All right reserved

paddler@mac.com