ウエストコースの最大斜度部を攻めるMaakun 1月11日 Ciao御岳スノーリゾート 世間は三連休、なんだそうである。通勤ラッシュのないのんびりした朝、雲ひとつない穏やかな冬の青空を見上げながら羨まし〜モードで仕事場に向かう。でもこんな父親は僕だけじゃないワケで、すれ違う同年代のバスの運転士さんに思わず「ご苦労様」と目礼をしてしまう僕なのである。でも、そんな負い目を感じているのは僕だけで、Mamaや子供たちは逆にPapaのいない休日を楽しんでいるみたい(涙)。今日も3人で近所のシネコンへ“ファインディング・ニモ”を観に行ってきたそうである。 三連休といっても、さすがにこの時間だと道路はスムーズ。あっという間に中央道・中津川ICに。漆黒の闇に包まれたR19を北上しながらマップランプを点灯してゲレンデ情報誌で利便性、コースレイアウト、そしてコストパフォーマンスを考慮して家族会議...結果、大人JAF割引\3500子供無料...家族4人が¥7000で1日遊べる“Ciao御岳スノーリゾート”に決定! ハラハラドキドキな山坂道47kmをなんとかクリアして7:10、なんとかスキー場に到着。スキー場の天候は雪。強風で舞い上がった雪も加わって吹雪の様相を呈している。駐車場の標高が1810mということもあって、Discoの外気温計はマイナス11℃を表示。いつも道路に立つ電光温度計よりも+2℃で表示されるので実際はマイナス13℃!(スキー場の標高は2180mで気温マイナス15℃!)いずれにせよ、温暖な地方に生まれた我が家には未体験ゾーンな気温である。 Discoの窓にくっついてそのまま溶けない美しい雪の結晶を眺めたりしながら車内で朝食を食べ、8:00のリフト運転開始に合わせてゲレンデに入り、ここのメインリフトである8人乗りゴンドラ“フライングチャオ”(1967m)で標高2190mの山頂駅へ。 標高差380mの山頂は山麓よりもさらに悪天候で気温も低く(計算上380m×0.006℃=2.28℃低いことになる)、寒いというよりも切れるような痛さを感じる。スキー場に来るなりパジャマ&ソックスレス(笑)でウロウロ駐車場を徘徊していたMaakunはともかく、
冷え性な“氷の女”Mamaの娘・Azuに迷わずネックウォーマー譲るほどである。 まずは足慣らしってことで山頂駅から三本伸びるゲレンデのうち、最も右のイーストコース(初級2120m/max.23°/av.12°)をスタート。両側の雪をかぶった原生林を眺めながら、スキーを踏み込むたびにキュッキュと鳴るパウダースノーに覆われたなだらかで広いコースを滑るのは最高!なんだけど、気温が低すぎてすぐに顔の皮膚の感覚がなくなってしまう。ゴーグルの曇りを指で拭って数秒後にはその水分が凍り付いてしまう程である。 3回目のセンターコースの途中で、それまで吹き荒れていた風が止み太陽が顔を覗かせ始める。思わず太陽の方向を振り返ると白いネオンのように光る、御岳のスカイライン(稜線)。 まるで白いレースのカーテンを引くように数秒でぐんぐん開け始める前方の視界の向こうには開田高原、そしてその数秒後には白い雪を頂いた乗鞍岳がそのどっしりとした山容を現す。『...』思わず立ち止まって、紺色に近い青い空をバックにそびえる神々しい姿に見とれる僕ら。『半年前にはあの頂上に立ってたんだぜ!』『高山病はキツかったけどね...笑』自分が立ったピークを後日眺めるのは感慨深いものがある。
雪が止むと前方に乗鞍岳の大パノラマ(センタ−コース) 気温はそれほど上がらないのだけど、風が止み陽光が僕らの背中を照らし始めると体感温度は10℃ほど上がったように感じる。お日さまさまさまなのである。
ウエストコースで小さくジャンプするMaakun その後も“ウルウル”ウェストコ−スは外してセンターとイーストを繰り返し楽しむ僕ら。Azuもウェスト以外ではもう全く問題がないようで、満面の笑みを浮かべて(顔をネックウォーマーで覆った“ギャングスタイル”で表情は窺い知れないので、たぶんだけど...笑)北海道のような素晴らしい雪質での滑りを楽しんでいる。 Maakunはデジカメを構えたまま滑ってる僕には姿を捉えられないほどのスピードでビュンビュン飛ばしていく。(でも、たまにコブにエッジを喰われて両足のスキーを派手に飛ばして大クラッシュするけど...笑) 午後になるとスノボのビギナーが増えて、ちょっとコースが混み始めたけど、リフト(ゴンドラ)待ちは許せる程度。どのコースからも眺められる乗鞍岳の壮大なパノラマを楽しみながら昼を過ぎてもなおパウダースノーなゲレンデを滑走する痛快な気分は、そんなことで少しもスポイルされないのである。 ところが全てのコースが2000mを超える比較的長いコースを連続して滑ると、その楽しい気分とは別にカラダが悲鳴を上げ始める。しかもこのCiaoのゲレンデは、先週のひるがの高原の斜度の一定な“滑り台”圧雪バーンとは違って、自然の地形をそのままトレースする“ジェットコースター”バーン。大腿筋に重い痛みを感じ始めたのと、ゲレンデ真ん中に座り込むボーダーが特に増え始めたのを見計らって14:00、今日のスキーを終了することに決める。
そ、そんなにクネクネにしなくても!(photo by Maakun)
開田高原から望む 御岳
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