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December.2003

 

12月21日 スケート!(邦和スポーツランド)


氷上そり“ハッピー”で気分はHAPPY!

いよいよウィンタースポーツの季節がやってきた。今年は暖冬だって聞いていたので、スタッドレスタイヤへの交換なんてまだまだ先の話だとのんびりしていたら、昨日はいきなり雪が舞い始め県北部では20cm以上もの積雪。高速道路も我が家のすぐそばのICまで積雪チェーン規制or通行止めになってしまい、慌ててタイヤ交換を済ませる僕だった。
冬といえばスキーなのだけど、Azuのご希望はスケート。夜中に叩き起こされてパジャマのままクルマに乗せられ(実際は「載せられ」だけど)イキナリ氷点下のゲレンデに放り出されて、さぁ滑れ!ってな強行軍のスキーよりも、白くて可愛いスケート靴でお上品にスイスイっていうスケートが彼女のお気に入りなのである。

そんなわけで先週から電話でスケートリンクの下調べしたところによれば、去年行ったスケートリンクを含め県内のふたつのリンクともに今年は営業しないとのこと。暖冬だとか施設の改修工事が表向きの理由だけど、実際には電気代やリンクの整備にかかるコストの割に土日にしかお客が入らないスケートリンク経営はかなり厳しいようだ(今年は暖冬だから来年の3月まで全面閉鎖、って判断が早すぎると思いませんか?)
つまり県内でスケートを楽しむ場所が皆無というわけで...う〜ん、やっぱりスケートはマイナーなのである。


ガールズ ON ICE

ちょっと昔のガールズもON ICE

『スキーよりもスケートがスキ〜!』そんなAzuのためにも一度は行ってあげないとなぁと思いつつも、県内のスケートリンクは姿を消してしまったので、一番近い名古屋港近くの屋内スケートリンクに行くことにする。(こちらも本来なら去年でインドアテニスコートへ鞍替えするはずが、愛知万博で青少年公園にある県営リンクが2006まで閉鎖になったことにともなって急遽通年営業に変わったらしい...)
ちょっと高速料金はお高いけど湾岸を使えば3〜40分で行くことが出来るので意外と便利なのかもしれないね、などとのんびり準備をしてたら、高速に乗ってすぐに昨夜の大雪で伊勢湾岸道路が凍結通行止になってることが判明(涙)。しょうがないので名古屋市内回りで50分、港区の邦和スポーツランドへと向うことに。


我が道をゆくMaakun

少し慣れて笑顔な小3Girlsと真剣に足元をみるMamas

スケート場に到着すると場内の喫茶店ではマジコ家がお待ちかね。少しだけおしゃべりをして、すぐに他のリンクとは比べ物にならないほど美しく整備された氷上へ...。リンクではフィギュアスケ−トの選手のお嬢ちゃんたちが2回転ジャンプのコンビネーションとかの練習をしてたりして、さすがはフィギュアスケートのメッカ・名古屋だよなぁ〜なんてちょっと感動。
マジコ家は今回がスケート初体験らしいけど、マジコ家のはるひよかれん三姉妹はインラインスケ−トの経験があるということで、最初からあまり怖がる様子はない。日曜日だというのにそれほど混雑してる感じでもないリンクの“初心者コーナー”。キャーキャーうるさいMama、お上品にスイスイなお嬢さまたち、根性で滑りまくり転けまくりのMaakun(たぶん転倒は100回じゃ済まないな...)などなど、丸一日スケート三昧で楽しむことが出来たのだった。


やっぱり頼りになるのはパパなのだ。

ひゃ〜!と〜ま〜ら〜な〜いぃぃ

結局、昼食を挟んで4時間以上もスケートを楽しんで、僕らは通行止が解除になった湾岸道を通って家路につく。疲れただろうなぁって思ったけど、子供達は元気イッパイで帰りにシネコンで“Finding Nimo”を観てく?などと言い出す始末(Mamaは“The Last Samurai”を希望...笑)。とりあえずそれだけは勘弁してもらって家で日曜洋画劇場“グリ−ンディスティニ−”で楽しむ。
映画が終わってMaakunと一緒にお風呂に入ってビックリ!彼の全身はアザだらけ...まるでパステル調の水玉模様のようだ。
『なぁ、Maakun、絶対人前で裸になっちゃイケナイぞ!児童虐待の親と勘違いされるから...笑』
『あははは、残念でした。明日はスイミングでバタフライのバッジテストなんだよなぁ。』
『聞かれたら、絶対に“Kamikazeスケートで転けまくりました”って言い訳するように!』
『パパに殴られましたって言おうかな...』
『おいおい!』

 

 


 

 


朝熊ケ岳山頂付近から見た黄金色に輝く熊野灘
(露出オーバーにつきRay-Banのサングラスフィルター掛けてます...笑)

12月14日 朝熊ケ岳ハイキング
師でもない僕だけど、ご多分に漏れず師走は何だか忙しいのである。土曜の仕事を終えると一週間の疲れがドッと出て、日曜に何して遊ぼうなんて考えもしないほどだ。月初めにホームページに作り始めたLogbookなる日記のページもいよいよカタチになってきて、やっとオープンに漕ぎ付けたばかりということで、明日は家でゆったり過ごそうかなぁ、なんて思ってたのだけど、いざ日曜に目覚めるとベッドの真上にある天窓は青空。ポツポツと浮かぶ白い雲も絵画のように全く動かない...ということは風も穏やかなお出かけ日和?寝ぼけ眼で勢ぞろいした家族とともに朝食を食べて、急遽決めた曽爾高原トレッキングの準備。書斎で充電中の携帯を見ると、新着メール画面。『マル秘画像見てね!』ってな迷惑メールか(笑)と思えば、アキヒロさんからだ。『本日のご予定は?』アレレ、アキヒロ家は風邪でダウンじゃ?と思いつつ電話してみると、誰かさんと同じく日曜になると途端に元気を取り戻したアキヒロ家は伊勢・朝熊山に登る予定だとのことだ。当然ながらご一緒させてもらうことに決める我が家。『で、待ち合わせはどこ?』『あ、いや、今から登山口を調べるところです(苦笑)』アキヒロさんも僕と同様にかなりアバウトなお父さんなのである。


木立の中を登り始める

カヌーキャリアを外してスキンヘッド状態になったDiscoは風切音も皆無。ついついスピードを出しすぎて30分でアキヒロ家へ。コンビニで昼食を調達してそのまま近鉄・朝熊駅近くの登山口へ向かう。まるで公園のように美しく整備された山麓駐車場はすでに満車状態だけど、下山してきた人があったために2台分のスペースが空き運良くクルマを停めることが出来た。

今日これから登る朝熊山系の主峰・朝熊ヶ岳は志摩半島最高峰。山頂に金剛證寺という古刹があり「伊勢に参らば朝熊をかけよ 朝熊かけねば片参り」ってなことわざにもあるように、古くから多くの人々の信仰を集めた霊山である。かつてはケーブルカーが運行していたほどメジャーな山だっただけに山頂へはいくつものルートが開かれていて、今日はそのうちのひとつ“朝熊岳道”を辿るルートである。

11:20、登山口をスタート。
檜の木立の中、よく整備された朝熊岳道を快調に登って行く。すぐに道の脇に古い石標が建っている。石標には“二町”の文字。これがこの古道独特の“町石”と呼ばれる道標で、麓から内宮からの宇治岳道との合流点・朝熊峠まで1町(約109m)ごとに建てられているものだ。単調になりがちな針葉樹林の登山道で、子供達にとってこの町石はスタンプラリ−的な楽しみを与えてくれる。『あっ、四 町だっ!』などと次の町石を探しながら登っていると疲れも感じないようでありがたい存在だ。町石はほとんどが江戸時代に建てられたもので、最古のものには寛永3年(1626)の文字が刻まれている。とにかく熊野古道にも負けず劣らず古い道である。


すぐに空が開ける

八町を過ぎたあたりで谷側の立木が伐採された絶好のビューポイントで伊勢平野の眺望を楽しみ、しばらく進むと、かつてのケーブル軌道の跡に到着する。

ケーブルカーの廃線トレッキングも可能か?但し全長1078m斜度32°だけど。

日本で6番目、大正14年に総延長1078m高低差418m斜度32°という当時“東洋一”で開通し昭和19年にレールを軍需品として供出してその役割を終えた朝熊登山鉄道。廃止から60年以上が経過しているというのに、今も麓まで一直線に延々と続く階段が残されており、一度歩いてみたいなぁ、などとイケナイ誘惑を覚えるのだった(但し、管理者の伊勢市によれば『ケーブルカー跡は荒廃していて大変危険ですので、通行はご遠慮下さい』とのことだ。)。

ケーブルカー軌道を跨ぐ橋を超えると、登山道は再び檜林に入る。登山道の真ん中に立つ山桜の古木がハロウィンのカボチャ、というかネバーエンディングストーリーっぽい感じで、今にも動きだしそうだ。


1町(約109m)ごとに石碑が立つ

ハロウィンのような山桜

14町を少し過ぎた眺望の良い場所で昼食タイム。久々に食べるカップ麺&コンビニおにぎりでカラダを暖めながら冬晴れの伊勢平野を眺める贅沢...お腹を減らして良いロケ−ションであれば、決してグルメな食事でなくても美味しい!美食は身体を動かさない人の趣味なのだ!...という僕の持論を証明するような美味しさである。

食事のあとは、いずみちゃんお手製のケーキをレギュラーコーヒーで戴く。こちらはグルメも唸るホンモノの美味しさ!全ての装備を担いで自分の足で運ぶ日帰りハイキングで一番重いのは水なので、このランチタイムでディパックの重さは半分ほどになる。

15町からは少し斜度が急になり、ぐんぐん高度が上がって行く。20町付近でMamaの『キャッ!』という短い悲鳴。見ると彼女の足元にメタリックブルーに輝き身体をくねらす度にレインボー!に輝く体長50cm親指ほどの太さのヘビ。ん?この時期にヘビ?と落ち葉をかき分けると...あ、頭がないっ!な、なんと、それは巨大なミミズなのでありました(涙)。(後で調べたらこの巨大ミミズはフトミミズ科のカンタロウミミズ(正式名:シーボルトミミズというらしいです、はい。握った感じが万年筆そっくりだったことを付け加えておきますね。)


出たっ!虹色のオオミミズ!

22町(朝熊峠)からの眺め

イノシシ?の足跡

ミミズの話題で盛り上がりながら、さらに登ると間もなく22町の町石が現れ、宇治岳道との合流点に到着する。ここからはこれまでの伊勢平野に加えて小さな島が列を成す鳥羽湾が一望出来る。しばしその素晴らしい眺めを堪能した後、僕らは鋪装された少々趣きのない宇治岳道を通って山頂の八大竜王社に向う。

途中、雨上がりのアスファルトには野生生物の足跡(蹄が丸みを帯びているのでたぶんイノシシ)が点々と残されていて僕らの目を楽しませてくれる。中でも道路の右側からの大きい足跡と左側からの中ぐらいの足跡が道路の真ん中で交差してる足跡は、出合い頭に乱闘なのか愛を交わしたのかは知らないけど、数時間前のイノシシ君たちの行動が想像出来て楽しい。


イノシシ

シカ

朝熊ケ岳山頂にて

影遊び(左からPapa、Maakun、アキヒロさん)

15分ほど舗装路を進むと、14:30あっけなく標高555mの頂上に到着。ここは東側に潮騒の舞台・神島の三角な島影や渥美半島・伊良湖が、南側には入り組んだリアス式海岸が続く英虞湾が、そして西に目を移せば黄金色に光る熊野灘が眺められる絶景ポイント。なかでもモノクロの濃淡が重なる紀伊山地の山並の向こうに西日を浴びて光る熊野灘の光景は最高に美しく、30枚ほど写真を撮ってしまったほどだ。


山頂から望む伊良湖水道(中央右が神島、その向こうは渥美半島・伊良湖)

 

八大竜王社に参拝し30分ほどを頂上で過ごした僕らは、慌てて下山を始める。山頂直下の道路で間近にイタチ君の可愛い姿を見かける。家の近所でも頻繁に見かける彼だけど、これほど間近に見つめあったのは初めてなので、ちょっと嬉しい。

一年で最も日没が早いこの時期、ヘッドランプを持参していない僕らは日没までに麓に戻らないと、トンでもないことになってしまう!
そうは言っても、子供連れ登山のペースは遅い。お嬢ちゃんたちのどんぐり拾いやらお兄ちゃんたちのショートカットルート探しで斜面をトラバースする遊びやらで時間を取られつつ、登山口駐車場に到着したのは16:30過ぎ。登山道はすでにほの暗く、ギリギリセーフ!なのであった(涙)

ほとんどクルマがいなくなった駐車場でトレッキングシューズをジャングルモックに履き替え、アキヒロ家とお別れする...はずもなく、そのままアキヒロ家にお邪魔してもうひと遊び(笑)。結局、夕食もご一緒して家に戻ったのは21:30。『あ〜あ、こち亀スペシャル見逃しちゃったよ!』言葉では残念そうなMaakunの表情はニコニコ笑顔なのでありました。


沈みゆく夕陽の中を下山

最後に。今日、初めてLEKIのトレッキングポールを使ってみた。某・カヌーで山登りな奥様が書いてたように、『カモシカになった気分!』(笑)今後のトレッキング&登山に手放せなくなりそうである。ま、次に使うのはスノ−バスケットを取付けてスノーシューイングだな...


今回のメンバー(*一部レタッチしてます...笑)  

 


 

12月7日 海へ!ご近所ポタリング


水鳥の足跡が可愛い初冬の河口にて。

ほんの1週間前までカヌーを積んで走ってたというのに、早くも師走。空の雲や雲間から漏れる陽射しも何となく冬らしくなって来た今日この頃、朝一番に一昨日注文したスノーシュ−の装備(Maakun用防寒ブーツChilkats by The North Face、Papa&Mama用トレッキングポール Makalu ulpa by LEKI 2set、そしてEPIのスタッキングチタンマグ)がSAKAIYAから届き、冬の気分が更に盛り上がる僕らである。


SAKAIYAから冬の装備が届く

昨日は友人Uの実家へクリスマスツリーを“掘り”に行ったのだが、帰り道に訪れるはずだった市民ホールでの図工展(Azuの作品が展示されている)に間に合わず、今日行くことに。本来ならば、今日は錫杖ケ岳登山を予定していたのだけれど、図工展を見てからでは時間的に苦しいということで山登りはキャンセルし、久々にのんびりと朝食を楽しむ我が家だ。サンル−ムから射込む朝の陽光を浴びながらゆったりと朝食...こんなのんびりした気分は何ヶ月ぶりなんだろう?(笑)

さて、図工展を見に行こうって時、Maakunから素敵なアイデアが。『ねぇ、自転車で行かない?』このグッドアイデアに家族みんなが大賛成。
すぐにデイパックに雨具とファーストエイドキット(small)を入れ、MTBに乗って繰り出す...はずがPapaが言い辛そうに切り出すのであった。

『あのぉ〜、サイクリングロ−ド近くまでクルマで行ってもイイでしょうか?』家族の顔に浮かぶ“?”な表情。それもそのはず。サイクリングロードのスタートポイントまでは2kmもないのだから...。『き、昨日届いたサイクルキャリアのテストをやってないもんですから...。』


交通量の多い部分はクルマで移動

DRAW-TITE サイクルキャリア4台積

そう、Discoのルーフ用サイクルキャリアの積込みの大変さに頭を痛めていた(腰は痛めてないけど...)Papaは、某オークションでヒッチメンバーの2インチレシーバーに差し込むだけという簡単装着なサイクルキャリアを落札していたのであった。カヌーにしても自転車にしてもPapaがいないと出掛けられない家族の弱味につけ込んだこの暴挙に家族は『もう、この、“キャリアおたく”がっ!』という言葉を飲み込んで、渋々Papaの希望を聞き入れるしかないのだ(涙)。


サイクリングロードで海を目指す

家族の同意をとりつけたPapaは、エントランスで準備万端の家族を待たせて、喜々として既に組み立て済みの部品をカヌー倉庫から運び出し、Discoの2インチレシーバーにDraw-Tite社の堅牢なサイクルキャリアを挿入する。
ヒッチピンで固定して、そこに4台の自転車を積込む。2ケ所のネジを締め込んで自転車を固定し、キャリア後部の灯火(ブレーキ、ウィンカー、ナンバープレート灯)のコネクタをDiscoのトレ−ラーの電源ソケットに繋ぐ。その間5分、ハシゴを使ってルーフに積込むのの1/6の時間で済む早業である。この早業にはMamaもとっても感動。
『こんなに便利なら...¥20000...許す!』と太鼓判(笑)。要するに、積込みの間の待ち時間が短縮されるのが嬉しいだけなのだけれど...

自転車が4台で50kg、キャリアが30kgほどと後部にかなりの重量が掛かったDiscoだけど、オートレベリング機能付きのエアサスのおかげで、悪影響は皆無。Max.3500kgのトレーラーを牽くことができる設計になってるだけあって、こういう局面ではLand Rover様々だなぁって感じるのである。

Discoに自転車を積んでサイクリングロード近くのパーキングへ。
ここで自転車をクルマから下ろして、いよいよサイクリング...というより目的のないそぞろ歩きであるポタリングに出発だ。キウイ畑の脇を抜け、川沿いに海へと続くサイクリングロード。クルマはもちろん、他の自転車も全く走っていない幅2mほどの快適な舗装路だ。
初冬の身近な自然を堪能しながら、Azuを気遣って、いつもよりちょっとペースを落として15km/hほどで走る。川に浮かぶ水鳥たちを間近に観察し、ジョギングやウォーキングを楽しむ中高年の人達に挨拶をしながら進むこと40分で、カモメが舞飛ぶ海に到着だ。
普段ならクルマでしか来ない海。歩いて海へ行くってのは考えもしないほどの距離だけど、自転車なら海は散歩圏内。別段疲れることもなく、簡単に行けてしまうのには少々驚きを感じる。


サイクリングロードから堤防沿いに海へ

堤防から眺める誰もいない冬の海。そういえば小学生低学年の頃はよく自転車で泳ぎに来たっけ(沖に向って数百m泳いで行って振り返ると浜が見えなくなって、パニックになったことも)。中学生になってからは、空のキスリング特大を担いできてここで浜の砂をパンパンに詰めて、市内の幼稚園の砂場を回り砂のプレゼント!なんて奉仕作業もよくやったものだったな(ボーイスカウトで山行の訓練を兼ねて...笑)、などと懐かしさにひたるPapaであった。


海に到着

お決まりのビーチコ−ミング

堤防の階段から浜に下りて、コンビニ袋を手にビ−チコ−ミングを楽しみ、水面に浮かぶ水鳥を眺めたり...一時間ほど河口と海岸の汽水域の自然を堪能する。空には猛烈な速さで流れる雲。時折その雲が太陽を隠すと、7〜8mの季節風と相まって急に寒さを感じるけど、堤防の下に座って風を避けると、このままずっと日向ぼっこをしてたいような誘惑に駆られる...とても快適な時間だ。


海を飛ぶカモメ

↑小さな洋食屋さんでランチ&ティータイム

海でのんびり過ごした後は、駐車場が少なくて普段はあまり行く機会のない路地裏の洋食屋さんでランチ。『今日はワタシも“お”紅茶なんか飲みたい気分だわ。』Azuまでもが、ちょっとだけ贅沢なティータイムを希望したりして...その後も噂のパン屋さんでパンを買い込んだり、デパートに行って本やCD、2004年版のfilofaxのリフィルを選んだり...毎週のように街を出て山や川に行ってしまう我が家にとっては新鮮な休日の過ごし方を楽しむ。


市民ホールの図工展でAzuの作品を鑑賞

くっつき虫(オナモミの実)
いっぱい!どうだ!

そんな風に市街地を自転車でぶらぶらしていると、(最近自転車で街を走ったことがなかったので気付かなかったけど...)意外にも市街地は自転車が走り易いように歩道が整備されていて危険を感じることなく快適に移動出来ることに気付く。Papaが子供の頃のようにクラクション鳴らされながら車道の際を走るのとは大違いなのである。(ちなみにPapaの子供の頃は自転車は車道を走らなくてはならなかったけど、その後の“交通戦争”の時期の道交法改正により歩道を走っても良いことになった。)

デパートから市民ホールまではほんの5分ほど。クルマだとパーキングに入る車列に並ばなければいけないけど、自転車ならスイスイとホール入口脇の自転車置き場まで入ることが出来て、なんだか得した気分だ。

市民ホールでAzuの作品“ふしぎなラッパ”を鑑賞した後、僕らは夕暮れのサイクリングロードを家に向って走る。
傾いた太陽の光がススキやネコジャラシなど初冬の草花を輝かせ、とても美しい。サイクリングロードの終点からは誰も通らないからか腰ほどまで草が生い茂ったシングルトラック。
『私のはマウンテンバイクじゃないのよ!』
キャーキャーと悲鳴を上げながらも楽しそうなMama。ルート脇に自生する草花を観察したり、くっつき虫(オナモミの実)を投げあったりして遊ぶ子供達...本当に贅沢な休日ってのは、遠出することばかりじゃなくって、もしかしたらこんなのかもしれないな...そんな気がする僕であった。


再びサイクリングロードへ

サイクリングロ−ドからシングルトラックへ

夕陽を浴びて北風になびくススキが美しい

で、海までのご近所ポタリングを終えて、Mamaがぽつりとつぶやく。
『Papaも子供達も歩道の段差だとか舗装してなくて草が生い茂ってるシングルトラックだとか平気で行っちゃうじゃない?ワタシだけ行けなくて...ワタシもプジョ−のママチャリじゃなくってマウンテンバイクにすれば良かったわ!...買い替えようかしら?』
あのねぇ、アナタ!タイヤまでオフロード用に交換したっていうのに!
『私、MTBは嫌よ。だって街で四輪駆動車に乗ってるみたいでカッコ悪いもん。』
「きっと後で『MTBにすれば良かった』なんて後悔するって!」
『ないない、ゼェ〜ッタイ、ない!生まれ変わってもプジョ−だもん!』
こんな
会話があったのは、まだほんの半年前だぜ...トホホホ


ある冬の夕暮れ

 

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