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FLAME LAYOUT

 

 

 

 

June.2003

 

 

 


晴天でますます透明な銚子川


6月21-22日 ダブル進水式便乗キャンプ!(キャンプinn海山)

「今年は紀伊半島の川ばかりだし、今週は万水川にでも行ってみようか?」PapaとMaakunの心は安曇野へ。でも、相次いで自転車を購入したAzuとMamaは、カヌーにはあまり興味なし(涙)。珍しく家族の意見の分かれたまま迎えた金曜日、マジコさんちのBBSにやまなかさんの自作プロスペクター進水式ネタ発見!熊野川“進水式”ダウンリバーを梅雨の増水で断念したやまなかさん&マジコさんがキャンプinn海山に流れるということなのだが...
金曜午後「海山に行こうよ!」僕がそう告げた時には、Mamaは『今頃、何言ってるのよ...』ってな表情。その時、既に携帯電話による“ママ・ネットワーク”でキャンプに行くことはおろか、土曜夕食は外食ってことまで決定されていた(笑)。
『先週、みんなのシュノーケリング・セット買ったじゃない?せっかくだから海に行く前に銚子川で練習しましょうよ!』かなり積極的なMama...ブレーキの壊れた我が家の“アウトドア号”は、今週も止まらないのであった(涙)。(昔はキャンプと言えば、100%僕が計画&準備を行っていて、Mamaはまるでイギリス貴族のように『で、どこ連れてってくれるの?』ってな調子だったのがウソのよう。もちろん、今でも“私はインドア派”と言って憚らない彼女の心は“キャンプライフ < 上げ膳据え膳ホテルライフ”なのだろうけど、長年連れ添ううちに、人は変われば変わるものである。)

そんなこんなで、金曜はほとんど何もせずに当日朝から準備開始。それでも、9:00にはいつも通りカシータを牽いて家を出る。梅雨の晴れ間、10日ぶりの太陽が眩しいR42を南下。途中携帯から予約電話を入れて、一時間半で順調にキャンプinn海山に到着。すでに到着してるマジコ家と挨拶をして前回同様、デイキャンプ料金を追加してチェックイン。


カシータがますます小さく見えま〜す

今回は“極楽コテージライフ”のマジコ家に合わせて一番コテージ寄りにサイトを構える。
カシータを定置し、木曜にヤフオクで落札したばかりの新品snowpeakレクタ・タ−プ(L)をサイドオーニングに沿って設営する。これまではオートキャンプと言えどもなるべくミニマムな装備を心掛け(トレーラー牽いててミニマムはないだろうけど、気持ちは今もバックパッカーなのです)、家族4人のためだけのsnowpeakヘキサ・タープ(S)を張ってた僕だけど、3組の夫婦で語り合った前回の雨のキャンプであまりにも狭くて雨に濡れちゃったMamaの要請だから仕方ない(...かなり言い訳っぽい?)。それでも現行モデルのLサイズ(ベージュ/赤・550cm×440cm)は大きすぎ高価すぎるということで、以前から探してた旧モデルのL(ベージュ単色・500cm×430cm)を迷わず落札したというわけだ。

これだけの大きさのタ−プを張るのはRichwellを所有してた十数年前以来。しかもレクタ・タイプはボーイスカウトの家型テントのフライシートを転用したタ−プを張って以来20年ぶりということで、その大きさに戸惑いながらも、なんとかサイトぎりぎりに張り終える。

大人達がキャンプサイトを設営している間に、子供達はさっさとウェットスーツに着替えてリバーサイト前の川に飛び込んでゆく。史上最高(但し僕らの知ってる中で)の透明度だった前回にも勝るとも劣らない今日の銚子川。防水ハウジングに入れたデジカメの液晶ディスプレイには、まるで宙に浮かんだような子供達の姿が鮮明に写し出されている。「み、水が写ってない!」子供達が吐く気泡がなければ、まさに空中浮遊のようだ。


水中でピース!

うおっぷ、息が続かん!


コレ、リバーサイト前の階段下の川です

これまで色々な川を下り、泳ぎ、潜ってきた僕だけれど、これほど美しい川を他に知らない。しかもキンキンに冷えた渓流ではなく、ここは河口から数キロの、いわば中下流域...だから4月でも低体温症の危険を感じることなく泳げるほど水温が高いのだ(これからの時期、丸一日川遊びをしていても身体が冷えきることはない)。家から90分の通勤圏内(笑)に、こんなスバラシイ川が存在する喜び!この世に生まれてくることが出来てヨカッタァ!...そこまで思えるほどだ。


マジコ式自動循環型流しそうめんシステム

設営を終えると、休む間もなく昼食の準備。マジコさんがおもむろに地面に打ち込む長いポール、その上に載せた茶色の雨樋、ザルが載せられ大きなブロック氷が入った布バケツからは透明のホースが伸び、バケツのそばには電動ポンプ...でかレクタ・タ−プの作る大きな日陰に「マジコ式自動循環型流しそうめんシステム(2003モデル)」が瞬く間にその姿を現す。去年はカメラ用トライポッドの流用だった樋を支える支柱がワンオフのスチール製に変更になるなど、劇的な進化を遂げたニューモデルだ。バケツの水が冷え冷えになったのを確認してポンプのスイッチON!冷えきった水が青から透明になって清潔感がupしたホースを勢い良く流れ、樋の上流から迸り出ると、銚子川にも似たその清冽な流れにMamaが茹でたて小豆島手延そうめんを流す...何も言わなくても“流しそうめんは(右利きなら)右岸上流が有利”の鉄則を守り、見事に厚かましい順番に並ぶ子供達(Maakun!おまえのことだよっ!)の前を白いそうめんが等間隔で流れてゆく。


流すぞぉ〜!は〜い!

ポーズをとりつつもしっかりお箸はそうめん狙い

下流のの子供達にもそうめんが到達するように、Maakunが箸を上げた瞬間を狙って流すMama(流し係にはその心配りが大切)。『たかが、流しそうめん。されど、流しそうめん』なかなか奥が深いのである(笑)。
メンバーが一巡したところで、炎天下でキャンプ場の草取りをして下さっていたおばちゃん達(お疲れさまでございます)もお誘いすることに。
『流しそうめんなんて、初めてよぉ〜!』東紀州弁で口々にそう言いながら、仕事を終え僕らのサイトに集まる陽気で愉快まるで今日の太陽のような)おばちゃんたち。娘さんのようにキャッキャッ盛り上がってくれる彼女たちとつかの間の楽しい時間を過ごし、僕らまでが陽気になってなんだか嬉しくなってしまうのだった。


おばちゃんたちもお誘いしてみました(笑)

流しそうめんを楽しんでいる最中、一台のトラックがキャンプ場のゲートを入ってきて管理棟の前に停まる。「マジコさん、アレ来ましたよ。」スタッフOさんの言葉に「おっ、来た来た!」マジコさん、そうめんを放り出してメッチャ嬉しそうにクルマで管理棟へ...で、戻って来たマジコさんがクルマから下ろした大きな段ボール箱は、なんとインフレータブル・カヤック...なんと彼はショップで通販したカヤックを直接キャンプ場に送ってもらったのだった。そうめんをお腹一杯食べた後は、大人もウェットに着替えて堰堤上流へ移動、いよいよ、2艇のカヌー&カヤックの進水式を行うこととなる。


やまなかさん、自作プロスペクタ−進水式!

マジコ家のはるひよちゃん艇 Sevylor RIVER進水式!

最初に我が家の2艇、そしてマジコさん's グラマンの3艇の“先輩カヌー”(老人カヌーとも言う)が川に下ろされ、羨ましげに(?)新参者の着水を待つ。そこへ海山名物“カヌートロッコ”の台車に載った正真正銘Designed by Bill Masonのプロスペクタ−16ftがソロソロと下りて来る。着水の瞬間、誰からともなく拍手。そして無事水面に浮かんだプロスペクタ−にオーナーでありビルダ−であるやまなかさんが満面の笑みを浮かべて、シャンパンを振りかける...まさに造船所の大型船の進水式のような式次第で厳かな雰囲気だ。続いてマジコ家・Sevylor RIVER X-K2も水面に着水。


お美しい!ん?何が?カ、カヌーだってば!

こちらは僕の知りうる限り、最年少のオーナー・はるちゃん&ひよちゃん姉妹がバンザ〜イ!でお出迎え。(同い歳のMaakun、羨まし過ぎてちょっと悔しそう...で、さっさとひとりでCAMPERに乗って漕ぎ去ってゆく...笑)

みんなでシャンパンを回し飲みしながら新艇の門出を祝った後は、それぞれのカヌーに乗って上流に向け出港だ。僕はやまなか家が操るプロスペクタ−のお尻に続いて、舐め回すようにそのキュートでセクシーな曲線美を見つめ続ける(...キレイなオネエチャンを前についつい下から上へ魅入ってしまうオジサンのように)薄緑の透明な水面に浮かぶ木目の美しいハル(船体)にはパドルが立てる波が白く反射し、キラキラと輝く。結構なスピードで進んでいるにも関わらず、シャープなエントリーラインとソリッドな船体が残す航跡は明らかに小さい。う〜ん、スバラシイ!

岩場に着いて、やまなかさんにお願いして試乗させてもらったら...う〜ん、何とも素晴らしい!漕ぎ味が軽いのはもちろん、少しラウンドが入ったボトムは直進性が高いくせに、ほんの数度傾けただけで、何の抵抗もなく自分を中心にバウがスススス〜っと転回する。しかもBill Mason師の真似をしてボトムとサイドウォールの中間に正座して(マジコさんはこれを“オカマ漕ぎ”と呼ぶ。言い得て妙なり!)、オンサイド(パドルを入れてるサイド..僕は右)のガンネルを水面スレスレまで沈め、ボトムのほとんどを水面から上げて漕いでみると...うひゃぁ!って声が出るほど軽い!オンサイドへのスカーリング(横移動)なんて、大きく∞を描く必要はなく右手首を返すだけで音もなくサイドスリップしてゆく...これがプロスペクタ−!Bill Mason師の漕ぎがどうしてあんなにスムーズなのか?そんなギモンがちょっとだけ解けた気がしました。


試乗させてもらいました。も、もちろんカヌーに。

Papaがやまなかさんのカヌーに夢中になっている間、Mamaはひたすら川に潜って漁!(笑)身体が冷えると、カヌーに乗ってnokoさんと共にソロパドリングの練習に余念がない。そんな中、対岸のキャンプ場への山道に快音を響かせて走る1台のクルマ...TAKEさんが“マイ・ファーストカー”ケ−タハムスーパー7に乗ってご登場なのである。スパルタン...コレ以上スパルタンなマシンはないっ!って断言出来るリアルスポーツに乗るTAKEさんは、いつもの青空ステッピー&インディアナの優しそうなパパさんではなく、ニヒルでダンディな“オトコ”そのものに感じるから不思議だ。
続いて、ヤックボードを積んだよりさちゃんも到着。今夜はもしかして“居酒屋よりさ”開店か??
夕暮れも近くなり雲が空を埋め尽し、肌寒さを感じ始めたので、今日の水遊びはこれでおしまいにして、キャンプサイトへ戻ることにする。


妻たちのソロ化は益々進行中!

るみさ〜ん!夕暮れに人妻乗せちゃってますよ〜!

手早く着替えを済ませ、僕ら15人はクルマに分乗して民宿 “K”へ向かう。ここは“謎のミヤマー”S氏の紹介で昨冬の牡蠣三昧&熊野古道トレッキングキャンプの際に訪れたお店。とれたての海の幸を板長さんであるお父さんが和風に、シェフである息子さんがフレンチ、イタリアンに、と幅広くしかも粋でエスプリの効いたお料理を味わえるお店だ。古民家の奥座敷を借り切って始まる宴会...ドライバーのパパたちが恨めしそうにウーロン茶を啜る目の前で銘酒を美味しそうに口に運んでニッコリのママたち...「ゴメンネ〜、私たちだけ美味しいの戴いちゃって...」一応そんな言葉も出るのだけれど、超・嬉しそうなその表情には気遣いの気持ちは全く感じられない。悔しいぃぃぃ〜!

二時間ほどが経過し、楽しい宴会はまだまだ盛り上がってるけど、キャンプ場のゲートが閉まる時刻が迫り、僕らはそのまま帰宅されるTAKEさんと別れ、再びキャンプサイトへ。キャンプ場への進入路の橋を渡ったところで暗闇の中、クルマの直前を横切る茶色い動物...雌鹿だっ!耳をピンと立てて、カワイイ目で僕らをじっと見つめている。月曜には校庭に野ウサギの糞が散らばり、猿の軍団出現で集団下校になり、年に何人かはマムシに噛まれる...そんな小学校に通うMaakun&Azu(ちなみに今日の水泳の授業中もプール脇の樹上から猿が見学していたそうな...笑)も鹿の出現には大興奮!クルマを停め、ドアを開いてもっと間近で観察しようと近づくと...バンビちゃんはそのまま森の中へ消えて行ったのだった。


今回のために買ったとも言える、おNEW“デカ・レクタタ−プ”の下で

 

キャンプ場に着くと、そのままクルマをサイトに入れて再びヘッドランプを持ってセンターハウス前に集合。みんなで声を殺して暗闇の森に入りヒメホタルを観に行く。ヒメボタルは一般に知られるヘイケボタルやゲンジボタルなど水生のホタルとは違い、陸の巻貝を餌にする陸生のホタルだ。♪ほ、ほ、ほ〜たる来い♪の童謡で知られるように日本ではホタルといえば水生だけど、実は世界的に見れば約2000種のホタルのうち水生はわずか5種類。(そのうち4種が日本に棲息してる。やっぱり我がニッポンは“川の国”なのである)グローバルスタンダードな(笑)ヒメボタルちゃんに会えるといいなぁ...スタッフOさんに教えてもらったスポットに近づき、うきゃきゃきゃと無遠慮に笑う酔っ払いのママたちを諌めてランプを消して息を殺すと...「あっ、光った!」池の対岸の森にくっきりと黄金色に光るヒメボタル発見!火の玉みたいである意味ちょっと怖いほど明るいゲンジや蓄光塗料のようにボワッと光るヘイケとは全く違い、LEDのように超くっきり、しかもかなり早い点滅(クルマのハザードランプの点滅周期ぐらいかな?)で飛んでいる。田舎に住んでいた子供の頃は家の前で当たり前のように何千ものゲンジボタルが乱舞していたし、今も近所で普通にヘイケボタルが見られる僕にとっても、このくっきりチカチカな光は新鮮な驚きだ。「こいつ、すっげートロいわ。」Maakunが何度も捕まえて、みんなに見せている。体の小さなヒメボタルは飛翔力が非常に弱く、漂うような飛び方をするようだ。「いいものを見せてもらったね。」みんな大満足でサイトに戻ると、いよいよ“今夜のメインイベント”焚き火の始まり始まり。


焚き火を囲んで...

雨が降り出したのでタ−プの下で

ママたちは何を語る??

お嬢さまたちはお絵描き

マジコ家のコテージに集まってお絵描きをしたりして楽しんでるお嬢様方を放っぽいて、大人たち&『男友達がいなくてツマラナイ』Maakunは焚き火台の周りにセッティングされたガダパウトに腰掛け、炎を眺めながら思い思いに語り、聴き、そして飲む。安いスペインワインが、まるで別物のように美味しく感じる...焚き火の不思議な魔力。ひとつの火を囲める人数...これがグループキャンプの定員なんだろうな、そう感じる落ち着いた時間である。「今日の海山は珍しく雨が降らなかったね。」誰かがそんなことを言った瞬間、空から大粒の雨(笑)。場所をデカタープに移し、静かでアダルトな宴会はいつまでも続くのだった。

 


 

2日目

カシータの窓から空を見上げると、厚い雲が低く垂れ込めて今にも雨が降りそうな雰囲気だ。入り口のボンクサイドポケットから携帯を取り出し、今日、日帰り参加する予定のアキヒロさんに電話し到着予定を確認した後、PRIMUSにパーコレイタを架ける。Mamaは隣でホットサンドメーカーを火にかざし、朝食の用意。朝食と平行して昼食も準備。今日の昼食はシーフード炊き込みご飯。朝のうちにサーマルクッカーに仕込んでおけば、手間要らずでいつでもホカホカのランチにありつけるという僕らにぴったりの調理方法だ。(昼ごはんの準備を惜しんでまで遊ぼうとするのは僕らぐらいか?)nokoさんたちが籠を手に朝食用の木苺摘みに出かけるのを見送りつつ、ガウチョベッドでスヤスヤ眠る子供たちを起こして、清流を眺めながらの朝食だ。


カシータから見た朝の銚子川

朝一番の儀式

朝食を終えるとすぐに撤収開始。撤収中、子供達は川で朝っぱらからひと泳ぎ。Azuは自宅のお風呂で練習した成果を試すべく、シュノーケリングセットを身に着けて、恐る恐る川に入って行く。いつの間にやら大人達もみんなウェットスーツに着替え、メンバー全員が朝の9時台に川遊び...確かにこんな清流を目の前にして泳がないって方が変なのかもしれないけど、それにしても良く泳ぐグループなのです。


朝食直後Azuがシュノ−ケリングに挑戦!

ジタバタジタバタ



天然のウォータースライダーに飛び込むMaakun

撤収を終えた頃、アキヒロ家が到着。2回連続日帰り海山お疲れさま!(しかも、実はアキヒロ家、昨日も宮川支流でガンガン泳ぎまくってたらしい...日本一川遊びの好きな家族でしょうな、きっと)今しがた魚飛渓を下見してきたアキヒロさんが『カヌーなんか乗ってる場合じゃない』ほどいい場所だから、このまま魚飛渓に直行するとのこと。滅多に川をホメない“川のソムリエ”のアキヒロさんをウキウキイソイソ涙目にさせる川って??当然ながら我が家は彼らにご一緒させてもらうことに決める。


み、みなさん、雨降ってるんですが...

思い思いに楽しむ娘たち

「じゃ、僕ら先に行ってますわ。」居ても立ってもいられない河童家族・アキヒロ家のランカスターは猛スピードで去って行く(笑)。カシータをセンターハウス前に移し、カヌーをクルマに積み込んで10:00僕らもアキヒロ家を追って魚飛渓に向う。
魚飛渓は銚子川の支流・又口川にあり、大台ヶ原山系に発した清流によって侵食されてできた巨岩・奇石が特異な景観を見せる海山町随一の川遊びスポットだ。


“コレ欲しい”なんて言わないでね...

1時間近くこのままの姿勢で手ナガエビを狙うMama

母親が母親なら...

川沿いの道路を走ると、時折ガウディの建造物“カサ・バトーリョ”にも似たカーブを描く真っ白な岩石群が目に入てくる。そして、そんな巨岩の足元には怖いぐらい翡翠色の淵。バルセロナオリンピックの水泳選手じゃないけど「これまで生きてきた中で一番きれいな淵です!」って感じだ。
10分ほどで見慣れたランカスターを発見し、道路が少し広くなった場所にクルマを停める。道路から見下ろす川はあいにくの曇り空だというのにカワセミ色に輝いている。魅力的な川を見て居ても立ってもいられない僕らはガードレールの間から、アラジンのランチボックスとピクニックバスケット、そしてサーマルクッカーを抱えて川に下り、辺りを見渡して危険箇所をチェック。
それ危険人物・Maakunを伝えようと振り返ると...Maakunの姿はもう陸上にはない。目に飛び込んで来たのはP.F.Dも身に着けず、いきなり淵を泳ぎ渡り下流の岩から飛び込みを繰り返すMaakun&Koukunの姿だった(笑)。さすがに目の届かない場所で遊ばせるのは怖いので、到着5分にしてホイッスルで警告。
「小5コンビは油断も隙もないよなぁ。」そう言って振り返ると、そこにMamaたちの姿はない。
「くそぉ〜逃げられたぁ!」Mamaといずみちゃんは、岩を渡って上流の浅瀬で首まで水に入ってテナガエビ漁(涙) “息子が息子なら母も母”“この母にしてこの息子あり”なのである。


娘も娘

あれれ、このお方まで...

淵を縦横無尽に泳ぎ回った小5コンビの次なる遊びは滑らかに侵食された岩を流れる滝のような天然ウォ−タースライダー。
『うぉひょ〜!』シュノーケリングセットを身に着け、変な歓声を上げながら頭から果敢に飛び込んで行くふたり。キャンプinn海山の堰堤スライダーとは違って水量がたっぷりあって、体が完全に浮かぶのでウェットスーツが破れることがないのがアリガタイ。
最初はMaakun&Koukunそして河童パパ・アキヒロさん&僕だけが楽しんでたスライダーだけど、一時間ほどの漁を楽しんで唇パープルのMamaやいずみちゃんも無邪気な子供に帰ってキャーキャーワーワー賑やかに次々と滑りを楽しむ。そしてついには、ちょっと怖くて滑りを躊躇ってたAzuやはるひよちゃんも!

いつの間にやら降り出した大粒の雨もものともせず、昼食をはさんで3時間、泳いだり潜ったり滑ったり漁したりカヤック乗ったり...魚飛渓の美しい自然の中、楽しい時間を過ごすことができた。


美しい花たち(ピントが合ってる方)

イモリ発見!(Mamaお気に入り)

ウォ−タ−スライダ−登り


メンバーの半数以上がパープル唇になったところで、水遊びを終えた僕らはティータイムを楽しむため再びキャンプ場へ。センターハウスのデッキに陣取ってカシータで沸かしたコーヒーとTAKEさん差し入れのケーキをいただく。
ケーキの箱を開けると、なんと『祝・進水式!』の文字!
TAKEさん&るみさんの粋な計らいに感激しながら、進水式な皆様とともにいただく18等分の美味しいケーキと温かなコーヒー。TAKEさん&るみさんの暖かな心遣いが冷え切った体に染み渡り、すぐにパープル唇が元に戻ってゆく。


TAKEさん&るみさんからの差し入れです!

せ〜の、ふぅ〜!

「楽しかったねぇ。」「来るたびに新しい魅力がどんどん足し算されてく海山ってすごいよね!」「で、次は何して遊ぼう?」その時、後ろでニコニコ笑ってるスタッフOさんの目がキラリと光るのを見逃さなかった僕。ね、きっとまだまだネタはあるよね?Oさん!(笑)
訪れるたび、新たな魅力で僕らを夢中にさせる海山町...多くの他のゲストと同じように、我が家の“ダントツ”ベストワン&オンリ−ワンな場所なのである。

 


進水式な人々!

 

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