晴天でますます透明な銚子川 6月21-22日 ダブル進水式便乗キャンプ!(キャンプinn海山) 「今年は紀伊半島の川ばかりだし、今週は万水川にでも行ってみようか?」PapaとMaakunの心は安曇野へ。でも、相次いで自転車を購入したAzuとMamaは、カヌーにはあまり興味なし(涙)。珍しく家族の意見の分かれたまま迎えた金曜日、マジコさんちのBBSにやまなかさんの自作プロスペクター進水式ネタ発見!熊野川“進水式”ダウンリバーを梅雨の増水で断念したやまなかさん&マジコさんがキャンプinn海山に流れるということなのだが... そんなこんなで、金曜はほとんど何もせずに当日朝から準備開始。それでも、9:00にはいつも通りカシータを牽いて家を出る。梅雨の晴れ間、10日ぶりの太陽が眩しいR42を南下。途中携帯から予約電話を入れて、一時間半で順調にキャンプinn海山に到着。すでに到着してるマジコ家と挨拶をして前回同様、デイキャンプ料金を追加してチェックイン。 今回は“極楽コテージライフ”のマジコ家に合わせて一番コテージ寄りにサイトを構える。 これだけの大きさのタ−プを張るのはRichwellを所有してた十数年前以来。しかもレクタ・タイプはボーイスカウトの家型テントのフライシートを転用したタ−プを張って以来20年ぶりということで、その大きさに戸惑いながらも、なんとかサイトぎりぎりに張り終える。 大人達がキャンプサイトを設営している間に、子供達はさっさとウェットスーツに着替えてリバーサイト前の川に飛び込んでゆく。史上最高(但し僕らの知ってる中で)の透明度だった前回にも勝るとも劣らない今日の銚子川。防水ハウジングに入れたデジカメの液晶ディスプレイには、まるで宙に浮かんだような子供達の姿が鮮明に写し出されている。「み、水が写ってない!」子供達が吐く気泡がなければ、まさに空中浮遊のようだ。
コレ、リバーサイト前の階段下の川です これまで色々な川を下り、泳ぎ、潜ってきた僕だけれど、これほど美しい川を他に知らない。しかもキンキンに冷えた渓流ではなく、ここは河口から数キロの、いわば中下流域...だから4月でも低体温症の危険を感じることなく泳げるほど水温が高いのだ(これからの時期、丸一日川遊びをしていても身体が冷えきることはない)。家から90分の通勤圏内(笑)に、こんなスバラシイ川が存在する喜び!この世に生まれてくることが出来てヨカッタァ!...そこまで思えるほどだ。 設営を終えると、休む間もなく昼食の準備。マジコさんがおもむろに地面に打ち込む長いポール、その上に載せた茶色の雨樋、ザルが載せられ大きなブロック氷が入った布バケツからは透明のホースが伸び、バケツのそばには電動ポンプ...でかレクタ・タ−プの作る大きな日陰に「マジコ式自動循環型流しそうめんシステム(2003モデル)」が瞬く間にその姿を現す。去年はカメラ用トライポッドの流用だった樋を支える支柱がワンオフのスチール製に変更になるなど、劇的な進化を遂げたニューモデルだ。バケツの水が冷え冷えになったのを確認してポンプのスイッチON!冷えきった水が青から透明になって清潔感がupしたホースを勢い良く流れ、樋の上流から迸り出ると、銚子川にも似たその清冽な流れにMamaが茹でたて小豆島手延そうめんを流す...何も言わなくても“流しそうめんは(右利きなら)右岸上流が有利”の鉄則を守り、見事に厚かましい順番に並ぶ子供達(Maakun!おまえのことだよっ!)の前を白いそうめんが等間隔で流れてゆく。 下流のの子供達にもそうめんが到達するように、Maakunが箸を上げた瞬間を狙って流すMama(流し係にはその心配りが大切)。『たかが、流しそうめん。されど、流しそうめん』なかなか奥が深いのである(笑)。 流しそうめんを楽しんでいる最中、一台のトラックがキャンプ場のゲートを入ってきて管理棟の前に停まる。「マジコさん、アレ来ましたよ。」スタッフOさんの言葉に「おっ、来た来た!」マジコさん、そうめんを放り出してメッチャ嬉しそうにクルマで管理棟へ...で、戻って来たマジコさんがクルマから下ろした大きな段ボール箱は、なんとインフレータブル・カヤック...なんと彼はショップで通販したカヤックを直接キャンプ場に送ってもらったのだった。そうめんをお腹一杯食べた後は、大人もウェットに着替えて堰堤上流へ移動、いよいよ、2艇のカヌー&カヤックの進水式を行うこととなる。 最初に我が家の2艇、そしてマジコさん's
グラマンの3艇の“先輩カヌー”(老人カヌーとも言う)が川に下ろされ、羨ましげに(?)新参者の着水を待つ。そこへ海山名物“カヌートロッコ”の台車に載った正真正銘Designed
by Bill
Masonのプロスペクタ−16ftがソロソロと下りて来る。着水の瞬間、誰からともなく拍手。そして無事水面に浮かんだプロスペクタ−にオーナーでありビルダ−であるやまなかさんが満面の笑みを浮かべて、シャンパンを振りかける...まさに造船所の大型船の進水式のような式次第で厳かな雰囲気だ。続いてマジコ家・Sevylor
RIVER X-K2も水面に着水。 こちらは僕の知りうる限り、最年少のオーナー・はるちゃん&ひよちゃん姉妹がバンザ〜イ!でお出迎え。(同い歳のMaakun、羨まし過ぎてちょっと悔しそう...で、さっさとひとりでCAMPERに乗って漕ぎ去ってゆく...笑) みんなでシャンパンを回し飲みしながら新艇の門出を祝った後は、それぞれのカヌーに乗って上流に向け出港だ。僕はやまなか家が操るプロスペクタ−のお尻に続いて、舐め回すようにそのキュートでセクシーな曲線美を見つめ続ける(...キレイなオネエチャンを前についつい下から上へ魅入ってしまうオジサンのように)薄緑の透明な水面に浮かぶ木目の美しいハル(船体)にはパドルが立てる波が白く反射し、キラキラと輝く。結構なスピードで進んでいるにも関わらず、シャープなエントリーラインとソリッドな船体が残す航跡は明らかに小さい。う〜ん、スバラシイ! 岩場に着いて、やまなかさんにお願いして試乗させてもらったら...う〜ん、何とも素晴らしい!漕ぎ味が軽いのはもちろん、少しラウンドが入ったボトムは直進性が高いくせに、ほんの数度傾けただけで、何の抵抗もなく自分を中心にバウがスススス〜っと転回する。しかもBill
Mason師の真似をしてボトムとサイドウォールの中間に正座して(マジコさんはこれを“オカマ漕ぎ”と呼ぶ。言い得て妙なり!)、オンサイド(パドルを入れてるサイド..僕は右)のガンネルを水面スレスレまで沈め、ボトムのほとんどを水面から上げて漕いでみると...うひゃぁ!って声が出るほど軽い!オンサイドへのスカーリング(横移動)なんて、大きく∞を描く必要はなく右手首を返すだけで音もなくサイドスリップしてゆく...これがプロスペクタ−!Bill
Mason師の漕ぎがどうしてあんなにスムーズなのか?そんなギモンがちょっとだけ解けた気がしました。 Papaがやまなかさんのカヌーに夢中になっている間、Mamaはひたすら川に潜って漁!(笑)身体が冷えると、カヌーに乗ってnokoさんと共にソロパドリングの練習に余念がない。そんな中、対岸のキャンプ場への山道に快音を響かせて走る1台のクルマ...TAKEさんが“マイ・ファーストカー”ケ−タハムスーパー7に乗ってご登場なのである。スパルタン...コレ以上スパルタンなマシンはないっ!って断言出来るリアルスポーツに乗るTAKEさんは、いつもの青空ステッピー&インディアナの優しそうなパパさんではなく、ニヒルでダンディな“オトコ”そのものに感じるから不思議だ。 手早く着替えを済ませ、僕ら15人はクルマに分乗して民宿
“K”へ向かう。ここは“謎のミヤマー”S氏の紹介で昨冬の牡蠣三昧&熊野古道トレッキングキャンプの際に訪れたお店。とれたての海の幸を板長さんであるお父さんが和風に、シェフである息子さんがフレンチ、イタリアンに、と幅広くしかも粋でエスプリの効いたお料理を味わえるお店だ。古民家の奥座敷を借り切って始まる宴会...ドライバーのパパたちが恨めしそうにウーロン茶を啜る目の前で銘酒を美味しそうに口に運んでニッコリのママたち...「ゴメンネ〜、私たちだけ美味しいの戴いちゃって...」一応そんな言葉も出るのだけれど、超・嬉しそうなその表情には気遣いの気持ちは全く感じられない。悔しいぃぃぃ〜! 二時間ほどが経過し、楽しい宴会はまだまだ盛り上がってるけど、キャンプ場のゲートが閉まる時刻が迫り、僕らはそのまま帰宅されるTAKEさんと別れ、再びキャンプサイトへ。キャンプ場への進入路の橋を渡ったところで暗闇の中、クルマの直前を横切る茶色い動物...雌鹿だっ!耳をピンと立てて、カワイイ目で僕らをじっと見つめている。月曜には校庭に野ウサギの糞が散らばり、猿の軍団出現で集団下校になり、年に何人かはマムシに噛まれる...そんな小学校に通うMaakun&Azu(ちなみに今日の水泳の授業中もプール脇の樹上から猿が見学していたそうな...笑)も鹿の出現には大興奮!クルマを停め、ドアを開いてもっと間近で観察しようと近づくと...バンビちゃんはそのまま森の中へ消えて行ったのだった。
今回のために買ったとも言える、おNEW“デカ・レクタタ−プ”の下で
天然のウォータースライダーに飛び込むMaakun
進水式な人々!
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