今回の旅の目的がAzuは「由布島で水牛車に乗ること&ビーチで貝殻拾い」でMamaが「ガサミとリュウキュウイノシシのお刺身を食べること」、そしてMaakunが「泳ぐこと」(笑)だとしたら、Papaの目的は「マングローブの川でカヌーを漕いで自然を堪能すること」だ。(笑)
そんなわけで、今日は船浦湾に注ぐふたつの川、ヒナイ川とニシダ川をカナディアンカヌーで漕ぎ上がり、それぞれの上流にあるピナイサーラの滝とニシダサーラの滝(ニシダ川の滝とかサンガラの滝とか呼称が一定していない..笑)を巡ることにしている。
色々な情報を総合すると、潮の干満さえ見誤らなければ我が家のようなへナチョコカヌーイストでも単独行動が充分に可能に思えたので、カヌ−を2艇レンタルして自分達だけで行くというプランも頭をよぎった。
でも、僕らの遊ぶフィールドとはあまりにも異なった西表の自然環境。ただ行くだけならともかく、宮川や熊野川でカワセミやアユを見つけるような調子で果たしてカンムリワシやキノボリトカゲに出会えるのかどうか?(瞳には映ってるのに見えてなくて、『西表島でカヌーに乗ったけどさぁ〜確かに滝はキレイだったけど、な〜んにも動物も鳥もいなくてさ〜、何も西表まで行かなくても紀伊半島の方がずっと良いや!』...なんてことにならないとは限らない。)
そして、安全面で言えば、ハブはマムシと同じように臆病なヘビなのかどうか?未知の虫に刺された時の対処法は?(マムシが避けてくれてるのに、わざわざ彼らを噛み付くしかない状況に追い込む人も多いけど、無知な自分が西表でそんなマヌケな人にならない保証はない...)
そして、最も重要なこと...西表の自然はどこまで逞しいのか?(フィールドにはそれぞれ“許容範囲”があり、足を踏み入れるだけで壊れてしまう自然もあれば、焚き火をしても何ら問題ない自然もある...と思う。要はそれを判断するに足る知識と経験を持ち合わせているかどうか、がそのフィールドで単独行動を取ることができるかどうかのライセンスのようなものだと僕は思う。)
僕らは余りに西表の自然に無知である。最悪、悪意のないままに取り返しのつかないような“悪い足跡”を残してくることになるかもしれない。それだけは避けたい。
そこで、今回はガイド付きで行動することに迷いはなかった。西表島に行くことが決まってからすぐに雑誌&ネットで多くのガイド会社をリストアップし、片っ端から電話を掛けまくった。そんな中でビジネスライクではなく最も熱心に説明してくれたガイド会社“ロビンソン小屋”に今回のガイドをお願いすることに決めた。HPで見る限りちょっと濃いキャラクター揃いだけど(まるでG-Outfitterのようだ!...笑)、電話で話したりBBSの返答を読むときちんとした知識を持ち、しかも「遊びゴコロ」を忘れてない感じがとても嬉しかった。さらにここは西表で初めてカヌーを使ったエコツアーを始めた老舗で、使用するカヌーは全てカナディアンカヌー。カナディアンなら普段通りの感覚で普段とは違う自然を堪能することに集中できそうだ。
|