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February.2003

 

 


リフト運行開始までスノーシュ−でお散歩するAzu

2月15-16日 飛騨乗鞍スキー&スノーシュ−トレック

我が家の熱病のようなスキーライフも一ヶ月が経過し、団欒の会話もスキーに関することばかりの今日この頃(笑)。アンタも好きねぇ♪な連続5週目の行き先は、飛騨乗鞍。国立乗鞍青年の家で一泊してスキーと2年ぶりのスノーシュートレッキングを楽しもうという計画だ。
今回のツアーは僕のカヌー仲間のひとり、夢の学校アウトドアスクール校長・NESSYさんがウィンタープログラムのフィールドチェックをされるということでスタッフの皆さんにご一緒させてもらう、いわば“便乗企画”(笑)。NESSYさんからお誘いを戴いた12月には、まだ我が家はスキーを始めてなくて、『スキー始めたいけど、うちは来年からだよなぁ...』などと言いつつ、スノーシューでの雪遊びをメインにするつもりだったけど...いつのまにやらスキーがメインアクティビティになっちゃってる(笑)


だ、だから“ながら運転”は危険だって!

5週連続ともなると、週末になると自然と9:00p.m.には眠気に襲われる僕ら。今回はMaakunが実行委員を務める小学校の沖縄三線バンドコンサートが行われた当日ということもあって、みんなちょっと興奮気味で10:00p.m.就寝。それでも楽しい計画の時は低血圧もどこかへ行ってしまい、しっかり翌朝3:00a.m.に起床するのだった。今回はお泊まりだし、スノーシューの準備もあって予定より少々遅れて3:45に出発。
NESSYさんや、同じくひるがの高原を目指して走行中のアキヒロさんとTEL&メールで連絡を取りつつ北を目指す。木曜から寒さが戻ったこともあって、東海北陸道は高鷲以北がチェーン規制。高鷲を過ぎたあたりから路肩の雪の壁が目に見えて高くなり、高速の終点・飛騨清見ICの気温表示はマイナス11℃!2年に1度ぐらいしか氷点下を経験しない僕らは、その数字を見ただけで凍りついてしまうのだけど、インターから高山市内へのR158は完全なミラーバーン状態で僕の背中も凍りつく(涙)。

高山市内を抜けR361〜県道を乗鞍に向けてヒルクライム。右手に雲海に浮かぶ白山の朝日に映えて美しい山並みを楽しみながら完全な凍結路を慎重に進むうち目の前に乗鞍青年の家が見えてくる。7:30青年の家に到着。20分ほどでNESSYさんたちスタッフを乗せたVOLVOも駐車場入り。「おはようさん!」NESSYさん登場!挨拶もそこそこに...


朝日を浴びて輝く白山連峰
(クルマを運転しながら写真を撮ってはイケマセン...笑)

NESSY「なぁなぁ、アキちゃん、昨日青年の家のHP見てたらナ、昨日からイイ団体がいてるよなぁ。」
僕「アハハハ、僕も見た見た!もう1日ズレてたら一緒にお泊まりやったよねぇ。」
NESSY「返す返すも残念やよねぇ。あと1日早く来てれば...あ〜残念ザンネン...」
僕「でも、今日はスキー場にウヨウヨいてるんとちゃうんかなぁ〜」
NESSY&僕「うひひ、うひひ...」
奥さんず(ともちゃん&Ruriちゃん)「え?誰が来てるの?」
NESSY&僕(声を揃えて...)「T山短大っ!女子大生う〜ようよ!」
奥さんず「......」(絶句)
NESSY&僕「ジョッシダイセ〜イ!うひひ、うひひ...」

荷物の搬入やリフト券の手配などもあって、到着から9:00の入所手続きまでクルマの中で待機することになるのだが...零下10℃とはいえ無風晴天の白銀の世界を前に我が家のメンバーが狭いクルマの中でじっとしてられるはずもない。最初に口火を切ったのはAzu。
「パパぁ〜、ねぇ〜スノーシュー出してぇ〜。」(笑)

クルマの中で手早く着替えた僕とAzuは、足にスパッツを巻きスノーシューを履いて、駐車場脇の白樺の林に踏み入って行く。背中から朝の太陽を浴び、正面に白山連峰を眺めながらの“ちょっとだけ”スノーシュートレッキング。雪上で雪玉をぶつけ合ったり、わざと転んでふざけたりしながら女子大生よりかなり若い小さな恋人との楽しいひとときを楽しむ僕なのだった。


白樺の林を歩く

マイナス10℃の雪では雪玉は作れません

9:00になって入所手続きを済ませた後は、部屋に入ることなく隣接の飛騨高山スキー場へ。スキー場へは圧雪整備されている乗鞍青年の家のエントランス前からスキー板を履いてそのまま行けてとっても便利。林間コースのような進入路の向こうには “女子大生う〜ようよ”な桃源郷が待っている!僕の胸はいつになく高まるのであった(笑)。

まずはウォーミングアップということで、僕らは高速ペアリフト(941m)の左側・林間コースへと進む。センターハウス前のリフト券売場で半日券を購入し(青年の家宿泊者は¥1000!)、林間コース〜白樺コース〜ファミリーコースと続く緩やかな斜面を2回ほど下りながら身体を暖め、僕とMaakunはもみの木ペア〜かもしかリフトを乗り継いで、飛騨高山スキー場最高地点・かぶと山々頂へ向かう。

リフトに乗るとスキー場全体が見渡せていい気分...なんだけど、僕の目はゲレンデをキョロキョロ...もちろん胸に「T山短大」のゼッケンを着けた“ジョシダイセ〜”を探しているのだが...

ゲレンデに見えるのは「T山短大」のゼッケンを着けた“男子”大生ばかり(涙)。んんん???リフトから降りて、僕がまっ先にしたこと...それは...

ゼッケンを着けてチャンピオンコースの上で怯えながら立ち尽くす“男子”大生をつかまえて「なぁ、にいちゃん、自分らの大学はどんな学部があるの?」と聞くこと。(笑)
「えっ、うちは自動車工学科と商経学科っスけど...。」短大と聞いて『女子大生うようよ』を連想した僕がバカでした!聞けば校内にモトクロスコ−スがあって、ナント!WRC(世界ラリー選手権)に参戦して7戦連続完走の実績があるというT短大チーム!...ほ、ほとんど男子校じゃん...ジョシダイセ〜の夢は幻と消えたのでありました...トホホホ。


さぁ、スキーのスタートだ!
乗鞍&Maakun
山頂からのパノラマコースを滑る我が家

気を取り直して、僕とMaakunは山頂(1547m)からの乗鞍岳と北アルプスの素晴らしい大パノラマを楽しみつつ、山麓に向け滑り始める。かもしかリフト沿いには斜度35度over、しかも片側は腰ほどもある深いコブが刻まれた上級者向けチャンピオンコースがあるけど、当然のことながら僕らはかぶと山の裏側をぐるりと回り込むように設けられた中級者向けパノラマコースへと進む。

「ここなら何とかAzuも泣かないで滑れそうだね!」とMaakun。僕も同じことを考えていたので、ちょっとびっくり。いつもAzuをイジメて泣かせてるMaakunだけど、ああ見えて結構妹思いなとこもあるんだなぁって嬉しくなってしまった。

山頂からパノラマコース〜うぐいす谷コースを滑り降りるとちょうど2000m。山麓のファミリーコースで「林道コース命!」なAzuとMamaを捉まえて、一緒に再び山頂へ。山頂からの景色を見て「キャ〜キッレ〜イィィ!」と絶叫する女性軍をカメラに収め、Azuをサポートしながらパノラマコースを滑る。
ところが、Azuは笑顔!キャッキャッキャッ!とおさるのように歓声を上げつつ、一度も転倒することなく滑り切ってしまった。(Mamaは後方宙返り!な転倒を見せてくれたけど)


てっぺんから滑って来たんだよっ!

あまりの傾斜にためらいのAzu

一方、先にさっさと滑って行ってしまったMaakunは、その後行方知れず。狭いスキー場だというのにほとんど姿を見かけることもなく、自分勝手に色々なコースを滑ってた模様(笑)。スキー歴1ヶ月とは言え、5週連続ともなるとそれなりに滑れるようになるのだなぁと感心だ。(どうやらリフト券¥1000也の元を取ってやろうと“鬼のように”滑りまくってたらしい...)

滑り始めて2時間半。ホントはリフト券の制限時間ギリギリまで滑っていたかったのだけれど、青年の家のランチタイムに合わせた集合時刻が12:00ということもあって、11:30に高速ペアリフトに乗って青年の家へ帰ることにする。“鬼のように滑る”いつもの日帰りスキーとは違って体力&気力に余裕を残しての終了だけど、こういうライトなスキーもいいもんだ。「明日もあるさ!」駄々をこねる子供達をそう窘めながら、僕らはリフト降り場から青年の家への長い斜面をヒ−ヒ−フ−フ−歩いて登るのだった(コレ、非常に辛いです...)


乗鞍をバックにかぶと山々頂(1547m)にて

 


青年の家のバイキングスタイルの美味しいランチを戴いた後は、スキーをスノーシュ−に履き替えて、スノートレッキングに繰り出す。今回はあまり時間がないので駐車場から林道〜ハイキングコースに沿って青年の家の裏山をぐるりと回るショートコース。


白樺の林を抜けるご一行様

高原らしい白樺の林を抜けてやや固めの雪を踏み締めながら、僕らはのんびりふらふら気ままに進む。(これだけ固いとスノーシュ−要らずだな、なんて感じたけど、実際にスノーシュ−を外してみると、足を踏み出して体重をかけると一拍おいてズボッ!とふくらはぎまで刺さってしまう。表面数cmが固いだけでその下はフワフワ...さすがスノーシュ−!って感じ)途中、雪面のそこかしこに野ウサギやキツネの足跡を発見し大喜びの子供達。足跡から野生動物たちの姿や歩き方を想像するのは子供ばかりか大人にとっても、とても楽しい作業だ。
キャンプ場を抜け15分ほど歩くと突然木々の間から青い空と遠方に広がる白い峰々が目に飛び込んで来る。午前中にリフトで登ったかぶと山でも見た北アルプス&乗鞍岳なのだけど、こうして自分の足でやってきて違った角度で眺めると素晴らしさがまた格別!

氷柱(つらら)で変身ポーズのAzu
北アルプスのパノラマが楽しめる

ここ一ヶ月スキー漬けの我が家だけど、やっぱりスノーシュ−は素晴らしい。ゲレンデでのスキーはスリルがあってにぎやかで、とても楽しい。でも、風切り音と大音量の音楽のせいで大声で叫ばないと会話が出来ないゲレンデとは違って、雪に覆われた森の中は全くもって静かで、踏み締めるたびに鳴る雪の音や柔らかな風に揺れる木々のざわめき、そして子供達の小さなつぶやきの一言一言がみんな聞こえる。大人に守ってもらったり教えてもらったり...いつもは規制され叱られることが多い子供達が、スノーシュ−で雪を歩いてる時だけは自由でいられる...子供達の表情が穏やかで輝いていて...大人も子供もみんな平等に自由なのだ!(これってカヌーと同じだな。河原じゃ叱られることないもんね。)


あれま、ま、大胆な!(笑)

特別なスキルも練習もなしに、誰もがすぐに始められて、雪に足を一歩踏み出した瞬間から全身を包む幸福感...お天気ならば深雪にダイビング。吹雪になれば雪洞を掘って中で鴨鍋...スノーシュは素晴らしい!
(スノーシュ−に説明は不要。続きは画像をどうぞ!)


スノーシューガ−ルたち

まってぇ〜〜!

せ〜の!
ドテッ!イテッ!
snow jumping attackでした!
 


スキーよりもスノーシュ−がすきぃっ!

 


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2日目
「明日があるさ!」子供達にそう言って無理矢理スキーを止めさせたこともあり、翌日はスキー三昧のはずだけど、目覚めると窓の外は吹雪(涙)。目が悪い僕でさえも雪が真横に降ってるのが判るほど。「もう〜せっかくガンガン滑ろうと思ってたのに!」Mamaはとても残念そう。(実は彼女、今朝晴れてたら暗いうちにここを出て別のスキー場に繰り出すつもりだったらしい...負けそ!)スキーorスノ−シュ−で遊びた〜い子供達も恨めしそうに窓の外を眺めてるけど、昨日とは全く違う景色になんだか得した気分になってるのは僕だけか?(笑)自分ひとりなら吹雪もまたいいじゃん!などと言いまがらゲレンデに繰り出すのだが、今日もゲレンデには女子大生いないし、女子中学生はうじゃうじゃいるけど僕は低め打ちは苦手だし(高めも苦手だけど...)メンバーみんなで真剣な討議を繰り返し(討議というより暖炉前での雑談だったけど...)“悪天候のため本日の野外活動は中止”を宣言する。普段の日帰りスキーなら中止になると途方に暮れるのだけれど、今日の僕らは宿泊客!内角低めのAzuと内角やや高めのMama(しつこい?)を引き連れて青年の家施設内にある体育館へ向かいバドミントンやバスケットをして遊ぶ。


体力&知力というよりただサルなだけ?のMaakun

青年の家の体育館。見た目は普通の体育館だけど、少し変わっっているのは自由に使えるクライミングウォールがあるところ。秘かにクライミングウォールを得意とするMaakun(今はなきmont-bell四日市店の競技用にコース設定されたウォールであと一歩でゴールまで行きかけた!)は体育館に来るなり練習用のトラーバースウォール(横に進むタイプです)にトライ。体育館の壁に沿って数十m(何ケ所かオーバーハングあり!)続くウォールをある時はダイナミックに、ある時は哲人のように深く考えながら進むMaakun。他のみんなもトライするものの数mで落下。
結局ゴールまで行ったのは彼のみで、真剣に才能あるんじゃない!?育て方によっては平山ユージになれるかも...と親バカなことを考えてしまった僕だった(笑)。

ウォールで遊んだあと、みんなで青年の家4階の展望室へ。ぬくぬくの展望室から眺める窓の外。風は少し弱まってきたものの相変わらず降りしきる雪。「こうやって見てるだけでも雪って素敵よねぇ。」そんなMamaの言葉に素直に頷くことができない僕とMaakun。実は口には出さないけど、ホントは窓の外の雪景色に未練タラタラな僕らなのだ。Maakunの顔を見ると『見てるだけじゃなぁ...』ってな表情。
「よし、一丁穴掘りに出るか!」僕の言葉にパッと表情が明るくなった彼を引き連れ、スノーシャベルを手に降りしきる雪の中スノーシュ−を履いて外へ!!

一晩でこのとおり(涙)
スノ−シュ−履いててもここまで埋まる新雪

雪に埋もれて大福餅のようになったクルマたちが並ぶ駐車場の脇を抜け、僕らは白樺の林に分け入ってゆく。昨日の比較的堅く締まった雪とは違い、今日はフワフワの新雪。林に入ると新雪独特のふんわりした浮遊感が堪らなく気持ちイイ!どんな高級絨毯よりも柔らかで滑らかな水と空気のムートン。波立つホワイトウォーターにも似た極上の雪を進み、林の一角に場所を定めスノーシュ−で周辺を踏み固めた後、いよいよ雪洞作り開始!

本来ならば、雪の吹きだまりになってる斜面が雪洞掘りの好適地だけど、どこまでも平坦なこの高原では一旦縦穴を掘って、そこから横に雪洞を掘り進めるしかない。時間があれば、中で飲み食いはもちろん相撲が取れるほど(笑)の大きなスペースの雪洞を掘りたいところだけど、この林の積雪が意外にも1.5mほどしかなくしかもランチまで1時間ほどしかないので、雪山での緊急ビヴァ−クを想定した最低限のものを作ることにする。
スノーソ−内蔵の僕らのSurvival on snow社のジュラルミンスノーシャベルは雪山用本格装備ということもあって、僕とMaakunが交代で掘り進むと、ものの15分で2m四方の雪洞が完成する。雪の深さが足りないので、2年前の比良山で作ったような中で立って歩けるような天井高を稼ぐことは出来ないけど、ふたりで中に寝転がって、しばし“なんちゃってビヴァーク”を楽しんだのだった。


ふたり用の雪洞完成!

(積雪が足りないので天井部分の厚さは最低限。暗い雪洞内で天井を見上げると、天井の薄い部分から外の光が青く漏れて、まるでオーロラのように綺麗だった。よく見ればMaakunと僕の足跡のカタチがクッキリと青く光る!なんて薄さだ!...笑)


スノージャンピングアタック!

「雪洞遊びってなんでこんなに楽しいんだろうね?」
天井を見上げながら並んで寝転がっていると、ふとMaakunがつぶやく。
「う〜ん、なんでかなぁ?お前たちはやらないかも知れないけど、俺たちが子供の頃は、よく森の中に“基地”を作って遊んだんだよ。俺、凝り性だろ?だから大きな椎の木の上に細い枝を編んでステージを作り、そこに基地を作ったんだ。壁も木を編んで作って屋根は田んぼから藁を拾ってきて葺いて...最後には工事現場でチカチカ光ってるやつの長〜い電池を盗んできてな。豆電球を普通のに換えて明かりまでつくようにしたのさ。でも、その明かりのせいで大人にバレちゃって...電池盗んだのまでばあちゃんにバレてこっぴどく叱られて...笑」
「わかるわかる!Azuは“ままごと”が好きだけど...雪洞作りは男の子のままごとなのかもね!」

「パパぁ〜、何やってるの!みんなご飯食べてるのよぉ〜!」
...男同士の楽しい時間を邪魔するのは、いつも女!(笑)青年の家の食堂室の窓から聞こえる叫び声はMamaの声だ。「よし、今日はこれで終わり!これだけ天井薄いと人が乗ったら落っこちるかもしれないから、ちゃんと元に戻そう!」ふたりで雪洞を埋め戻し、みんなの待つ食堂へ戻る僕らだった。

大丈夫かなぁ?
足でガンガン!
ヤッパ大丈夫だわ...
ドスンッ!


雪洞に落っこちて喜ぶMaakun
結構、雪が似合うのね...

昼食を済ませ、荷物をまとめて退所手続きを済ませたのは2:00p.m.。
FFながら慎重かつ大胆な運転で見てて安心なNESSYさんのVOLVOを先頭に、僕らは完全に白一色の道を高山市内に向け下ってゆく。フロントスクリ−ンに広がる白銀の世界。適度に空調された室内には「南ぬ風人まーちゃんバンド」の三線(琉球三味線)の音が響く。

「♪土と話をしていたのはそんなに昔のことじゃない 大地は森と話をし森は小鳥と会話する 土と話をしてごらん 大地がやさしくなるでしょう 花と話をしてごらん あなたもやさしくなるでしょう♪」*1

初めての乗鞍、そして初めての国立青年の家...全てが初めてだけど全てが素晴らしい体験だった。
Papa「ホント、良く遊んだよね。」Mama「そうねぇ...スノーシュ−もいいわよね。」P「もう、あとは帰るだけ。みんな、あとはパパに任せて眠りなさい。」M「えっ、何言ってるの!まさか高山観光を忘れてないでしょうねぇ!」P「えっ、ホントに寄るの?(絶句)」Kids「みたらしぃ〜みたらしぃ〜!醤油味のみたらしぃ〜!」

「♪北の〜国の〜素敵なぁ食べぇ物ぉ〜屋台でぇ売ってるぅ〜それはみたらしさっ♪みったらし、みっみったらっし....♪」*2
替え歌を歌わなくても、ちゃんと高山に寄りますよ!寄ればいいんでしょ、寄れば...


豪雪の中を疾走するNESSYさん
(だからぁ、写真撮ってる場合じゃないってぇの!)

 

飛騨・高山市内観光

 *1「大地に帰ろう」*2「パパイヤ」
Lyric by
Painu Kajipito Marchan


 


“神の山”(=Mont Deus)山頂1200mから眺める北アルプスと乗鞍岳

2月8日 バカのひとつ覚え?4週連続スキー!(モンデウス飛騨位山スノ−パ−ク)

「もう当分スキーはちょっとね。」
「来週はいよいよ乗鞍だし、今週は家でじっとしてないと...」
「お天気もイマイチみたいだし、飛石連休とは言え渋滞予測は『大混雑』になってるし。」
・・・そんな会話で始まった今週。3週連続でスキーを楽しみ、心身ともにお疲れ気味の我が家。相変わらず“スキー、大すきぃ!”な子供達とは対照的にPapaとMamaのテンションは少し下がり気味だ。ところが今後の予定が決まり始め、乗鞍以降はほとんどスキーに行けないことが判明すると...
「参ったなぁ..で、今週はモンデウスに行きます?」(笑)

Mamaの入院騒ぎで去年一年間は思うように家族揃って遊べなかった我が家は、“あしたのことはわからない”“やりたいことはやりたいときに”“たのしいひとときは百薬に勝る”を三大スローガンに(笑)去年の分も取り戻さんばかりのハイペースで遊ぶ毎日。冗談めかして書いてるけど、実は我が家にとって切実なお話なわけで、遊ぶどころか一緒に過ごすことさえ叶わなかった去年(Mamaがいないと子供達もPapaも楽しくない!)の翌年であり、子供(Maakun)が無条件で付いて来るラストイヤーでもある今年は寸暇を惜しんで目一杯遊んであげる義務があると思うのだ。(...以上、遊んでばかりいる言い訳っぽいな。)
実際、僕はサラリーマンじゃないから今は周囲の理解のもと子供の休日に合わせて休みを取ってるけど、子育て卒業とともに日曜に休めなくなる(...というか『365日働けますかぁ!ビジネスマ〜ン』かも!?)わけで、寂しいことだけど僕のパパパドラー人生もあと数年の命。(その後は“パパ”パドラ−を卒業し、たまには平日のガラ空きの遊び場でMamaとふたり、のんびりカヌー&キャンプやスキーを楽しもうなんて計画もあったりして...笑)

そうは言っても、今はまだまだ“憧れの”遊び人ではない僕なので、諸々の問題をクリアして確実に4週連続スキーが決定したのは木曜のこと。でも、家族はみんな週末スキーは当然のことのように思っているらしく、Chichoさえも金曜になるとキャットフ−ドの皿が一杯なのに、もう一杯せがむ始末。これだけ毎週だと彼の体内カレンダーにも週末お出かけの予定が書込まれているようだ(笑)。
「さあ、寝よう!」子供会の役員人事の会合から戻ったMamaも含め午後9時には消灯。ところが眠りにつく前に彼女が会長を引き受けることが判明...寝てる場合じゃなくなって再び夫婦会議(涙)。3時間に及ぶ会議が終わったのは午前0時。早く寝なきゃ!と思えば思うほど眠れない急性不眠症に陥る僕ら。
「う〜ん、眠れんっ!気分転換に今から出るか?」「羊が1匹、羊が2匹...やっぱり眠れないわ!そうしましょう。」


パ−キングで朝を迎える

...というわけで、大急ぎで道具と子供たちをDiscoに積込んで0:30夜逃げのように家を出ることになる。
4週連続で走り慣れた深夜の高速道路。小牧北ICから飛騨川沿いのR41を北進する。早くも大勢のスキー客と数多くの片側交互通行、そしてダンプカーとトラックの正面衝突事故などにより断続的な渋滞は始まっていて、モンデウス飛騨位山スノーパークに到着したのはすでに午前4:30すぎ。道の駅を兼ねた駐車場にクルマを停めたものの、やはりここでも眠れないっ!(涙)


林道コースをゆくAzuと御岳

3台隣に停まってるキャンピングトレーラー・Indiana Bearのご家族を恨めしい眼で眺めながら『いいなぁ、きっとヌクヌクのベッドで足を伸ばして寝てるんだろうなあ...』などと呟きつつ、少しだけウトウトしながら悶々とした2時間を過ごし、センターハウスのオープンとともにゲレンデに飛び出す。
スキーの履き方も解らなかったほんの3週間前なら迷わずキッズゲレンデを選ぶけど、まずは第4ペアリフトに乗って“初級”マークのファミリーゲレンデからスタート。リフトを降りてファミリーゲレンデを滑りながらAzuが一言。『タルい!』おいおいそんな言葉どこで覚えてきたんだよっ!Azuにタルい、と言われては父親がここでキャーキャー遊んでるわけにもいかないので、次は第一クワッドリフトで山頂へ。リフトを降りて振り返ると...おおっ!乗鞍〜北アルプス〜御岳の大パノラマ!スキーもステキだけど、素晴らしい景色はもっと素敵に思える僕らは、しばしスキーを忘れて景色に魅入るのであった。

山頂からセンターハウスへはモンデウスご自慢のパノラマバーンで北アルプスに向けて一直線に滑り降りたいところだけど、Azuの目が“ダメ、ワタシには無理なの。”と語っているので、まずは御岳に向かって林の中を下るウッドコースを選択。ヘブンスそのはらのりんどうコースとサウスウィング下部を組み合わせたような感じのウッドコースは、まさにAzuのレベルにベストマッチ!彼女の後姿を見るだけで“うひひ”笑いの表情が読み取れるようなリズミカルなボーゲンのAzuだ。


お天気は最高!

ウッドコースを滑り切ると、もういちどウッドを滑りたい女性チームと別れ、僕とMaakunは再びクワッドに乗ってパノラマバーンに挑戦。ゲレンデ情報では “◆上級”のマーキングがなされているけど、傾斜の急なのはスタートから200mほど。リフトで隣に座った若いオネエチャンに尋ねたら「ボクちゃんでも大丈夫ですよ。」とのこと。「オレのこと “ボクちゃん”だってよ...気に入らんなぁ。」ブツブツ文句を言いながらリフトを降りるMaakun。ところがスタートポイントに立つと、初心者の僕らにはかなり急傾斜に見える。

この後、Papaは後ろに滑落(涙)
パノラマバーン...一応上中級コ−スらしい
 

ちょっとだけ目が真剣なMaakunと涙目のPapaは「じゃ、おまえから先に行けよ。」「いや、Papaからお先にどうぞ。」と醜い譲り合い(涙)。ちょっとだけ勇気のあるMaakunが高所恐怖症のPapaを残して先にスタート。うっ、子供に追越された!充分にエッジを効かせてシュテムターンで慎重に滑り降りてゆく彼の背中を見ながら、早くもそう感じる瞬間がやってきてしまった。技術ではまだ僕の方が少し上だけど、技術+勇気なら彼の方が...嬉しいような情けないような(涙)
続いて、僕もスタート。カッコを気にしてる余裕はないけど、さほどスキーが流れることもなく細かくターンできる!ショートスキーの性能もあるけどMaakunやAzuに教えてる間に少しは上達したのかな?などと自己満足する僕なのだ。


モンデウスの全コースを制覇?恐怖感は消えたようだ。
(...けど骨折の恐怖を感じるPapaなのだけれど)

 

チョッカッコ〜〜〜〜(インターバーン)

慣れとは恐ろしいもので、パノラマバーンを3回ほど滑っているうちに動画モードにしたデジカメを構えてMaakunを撮影しながら下っている自分に気付く。もちろんファインダー越しなのでちょっとしたコブに引っ掛かって何度もコケるわけだけど、恐怖感は全くない。

ムービーを撮影しながらあと3回ほどパノラマバーンを滑り、ウッドコースがに飽きてきた女性陣と合流して第一ペアリフトで“◆上級”のインタ−バ−ン後半へ。
ウッドコースで充分に練習したAzuも意外とスムーズにインターバーンを滑ってゆく。彼女もプルークボーゲンはほぼマスターしたようで、急傾斜での恐怖感さえ克服出来ればどんなゲレンデでもスピードを調整して安全に下れそうだ。

第4ペアリフト下の“ゆうちゃん”で昼食を済ませた後、いつものように家族それぞれが勝手気ままに滑る“フリータイム”。ここモンデウスは、僕らのレベルでは遊べるコースバリエーションが少ないので、結局のところ、みんなパノラマバーンかインターバーンを滑ることになってしまい、トランシーバーの出番はあまりない。

ママ「大丈夫?」Maakun「けっこう怖いでぇ〜」
シュテムターンが様になってきたMaakun

みんな勝手気ままに滑ってるつもりでも、親子は同じルートを取ることが多いようで、ゲレンデの途中で我が子を追い越されたり追い越したり(笑)。まるで何かに急かされるように、休みなくガンガン滑る僕ら。次、滑ったら休もうと思いながらリフトに乗るんだけど、滑り降りるとまた次!また次!と止められない止まらないカッパえびせん状態(笑)。結局、今日も全員が30本以上滑って、今回もまたリフト券代の元を取ってしまう我が家なのであった。
そうは言っても、金曜朝から30時間以上眠ってないPapaとMama。ハタチの時ならともかく、年齢的に体力の限界も近いはずなので(涙)、13:30頃雲が空を覆い天気が変わることを予期させる向い風が吹き始めたところで、今日のスキーはおしまい。「えっえぇ〜、ま〜だ〜すべりたぁ〜いぃ〜!」駄々をこねるAzuには「もしかしたらセンターハウスのショップにヒツジちゃんのぬいぐるみが売ってるかもよ!?」作戦で対応。スキーを外して重ね、さっさと帰り支度を始めるAzuちゃん(笑)。

 


山頂、彼のお気に入りパノラマバーンのスタートポイントにて

 

まだ所々に雪が残るスキー場からの道路を、シャーベット状の真っ白な飛沫を跳ね上げながら白いDiscoがR41を目指し走ってゆく。LandRoverのICE(“氷”じゃなく“In Car Entertainment”つまりカーオーディオ)から流れるOKINAWAN MUSIC(なぜかベストマッチ!)が徹夜明けスキーで疲れた身体を優しく癒してくれる。ルームミラーにはモンデウスオリジナルキャラ・ヒツジのアンジェラちゃんを胸に抱き、シートに身体を預けて眠るAzuの寝顔。Mamaがおもむろに携帯電話を取り出して、僕の耳に当てる。そして...「どうもぉ〜、マジコさん?akiですぅ。今からお邪魔しちゃったりなんかしてもいいでしょうかぁ?あんかけスパ、ヨロシク〜!」目的地設定をマジコ邸に再設定するとカーナビのオネエチャンが『目的地まで126km。16:30到着の予定です。』と元気に告げる。
金曜の朝から32時間。まだこれからひと遊びしちゃう我が家なのであった...

そして、まいどお馴染みになりました...


雪焼け・その弐(笑)

 

コドモたちの滑りをQuickTimeでどうぞ!(笑)*重いので注意!


 

 


山頂よりスカイスロ−プをスカイプラザに向け滑るPapa

2月1日 三週連続スキー!(ひるがの高原)

先週、先々週と2週連続で日帰りスキーを楽しんだ我が家。早朝2時台起床〜3時出発〜凍結路を往復400km以上走行し、しかも早朝から夕方まで8時間以上目一杯スキー(もれなく子供のお世話付き)を楽しんで、ベッドに倒れこむように入るのは深夜0時。(22時間も起きてると、何だか早朝の出来事が昨日のことのように感じてしまう。)20代の頃なら何でもなかった日帰りスキーが30代後半を迎え、かなり苦しく感じる今日この頃(涙)。そして他でもない“財務大臣” Mamaは対面キッチンでお料理を作りながら...
♪今月もまた我が家ぁ〜家計のピン〜チ〜♪(ピンクレディ風に)なんて歌ってるし(笑)。


2年ぶりの積雪

ところが僕の疲れが取れ、Mamaの筋肉痛が治まった水曜日、我が家は5年ぶりのドカ雪(...といっても15cmの積雪だけど)に見舞われることに。いつもなら8時ギリギリまで寝てる子供達も7時には準備完了!スノーシュー用のブーツに身を固め、目をキラキラ輝かせながら登校してゆく。僕はと言えば早々に仕事を休み「参ったなぁ、仕事になんないぞ、こりゃ。」などと呟いて大人のフリをしつつもラクロスのブーツを履いて、雪下ろしをしたDiscoに飛び乗ってニコニコ顔でご近所をぐるぐるドライブ。わざと急ハンドルを切ったりドッカンブレーキを踏んだりして新しいスタッドレスタイヤMICHELIN 4×4 ALPINをテスト。“準”積雪路用スタッドレスながらDiscoご自慢のTC(トラクションコントロール)やABSとの組み合わせは完璧で、思いのままに止まり曲がる!

銃を手にしたら撃ってみたくなるのと同じで(笑)、 テストドライブから帰るなり、僕はゲレンデガイドを開いて「今週はどこに行く?」
元来「やりたいことはやりたい時に」な考えだけど、去年の入院以来そんな考え方に磨きがかかったMamaが財務大臣を務める我が家は、ここまで来ると「やめられない止まらない」。

「国債発行30万円枠なんてぶっ飛ばせぇ〜!」(笑)
学校で雪遊びが出来なくて不満タラタラで帰ってきたMaakunはゲレンデガイドで読書タイム。AzuはMamaとiMacの“お気に入り”からスキー場サイトをチェック...「わぁ、かっわいぃぃ〜!」Azuが歓声を上げたのは揉んで臼、じゃない“モンデウス飛騨位山”のキャラクターの羊さん(笑)。Mamaがお気に入りに入れてるってことは、子連れでも安心のファミリー向けゲレンデということなので、今週末のスキーはモンデウスに決まりっ!(しかも財布に優しい家族リフト券¥9800もあり)

土曜早朝2:30起床、3:15いつものように家を出る。Discoの外気温計はマイナス2℃。出発前にチェックした“高山国道凍結情報”のライブカメラは完全に真っ白けっけなR41を映し出してたこともあって、東海北陸道廻りを選択。いつもなら空いた高速をビュンビュン飛ばすところだけど、前日から降り止まない雪のせいで皆さん若干スピード控えめ。高鷲以北がチェーン規制がかかってることもあって美濃あたりから少し渋滞気味だ。

郡上を越えるあたりから道路脇の積雪はトンデモナイことになり始め、路肩にクルマを停めてチェーン装着してるクルマも目立つようになる。スタッドレスという“銃”は所持してるものの実際に超・低温の凍結路で試したことがない僕は、いわば、鳥取砂丘でしかテストしてないサンドバギーでサハラ砂漠に挑戦するようなもの(変な例え?)で、何だか急に不安になってくる。「なぁ、“モンデウス”はヤメて“ひるがの”にしない?」そんな僕の提案に、基本的に僕のドライビングテクニックを全く信用していないMamaは大賛成(涙)。
高鷲ICを下りると、先行車がみんなIC脇のチェーン装着スペースに向かう中を、恐る恐るR156へ入る。「ひ、ひぇ〜!」降雪翌朝&マイナス10℃のR156はキレイに磨き上げられ、
ひるがの高原までの13kmもれなくアイスバーン!(その半分以上はミラ−バ−ン...涙)


午後3:00でも道路はテカテカ。12時間前は...

先行のクルマに追いついてしばらく走ると、みんな道路脇に避けてゆく。「あぁん!クルマは雪に強そうに見えるかもしれないけど、ボ、僕、怖いんですぅん!せ、先頭はイヤだよん!お、お願いっ!逃げないでぇん!」そんな気持ちで、マネキンのように硬直した腕で慎重にシンチョ〜に運転する。TCやABSの作動ランプが点灯したらチェーンを着けようと思ってたけど、慎重な運転が効を奏してどうにか四輪が確実にグリップしてくれてるようだ。「ロ−バ−ちゃん、ガンバレェ〜!」僕じゃなくDiscoに応援を送るMama(涙)。

5:50スキ−場に到着!
日の出前から行動開始!

高鷲スノーパークを越えた頃から路面は100%ミラーバーン。右ヘアピンカーブで反対車線に久々の対向車が3台。イヤな予感がした瞬間、先頭のハイラックスサ−フがいきなりのテールスライドで後ろ半分が僕の車線にはみ出し!ウホッ、ドアミラーにサーフのサイドマーカーが写ってるよ!(つまり数十cmまで接近遭遇)続いてファンカ−ゴが真横に迫って来る!そしてトリを務めるのはクルクル回るレガシー!♪ま〜わる〜ま〜わ〜る〜レガシィ〜はまわる〜♪(by黒四ダムのカノジョ)僕なら完全にクラッシュの場面だけど、みんなお上手ぅ!

冷や汗をカキカキ、5:50ひるがの高原スキー場に到着。空には星が瞬いているものの、山頂方面から吹き付ける風が強くまるで吹雪のような天候だ。手のひらの汗を拭き拭きコッペパンとポットのコーヒーで手早く朝食を済ませた後、暗いうちに車内で着替えを終え、各々がスキーを担いでナトリウムオレンジのナイター照明が美しいゲレンデへ。


リフトから見た吹雪の中の太陽

6:30ペアリフトが動き始めると同時にファミリーゲレンデを一本。
前回はここでさえ堅い表情だったMaakun、そして泣いていたAzuも余裕の表情でゴキゲンに滑り降りる。2.3回ファミリーで足慣らしをした後は、ほどなく動き始めたクワッドリフト“スカイライナー”で山頂へ。
ここからの林間コースは前回Maakunが曲がれなくて悔し泣きをした場所。ところが今回、Maakunは当然ながらAzuが笑顔でスイスイ滑って行くのには驚きだ。

-10℃...地吹雪の中を快調に飛ばすAzu
吹雪の林間コース。バージンスノーだ!

圧雪された上に積もったサラサラの新雪...パウダースノーは体重を掛けるたびキュッキュッとここち良い音が鳴る。目の前に広がるゲレンデにはシュプ−ルが全く見当たらないヴァージンスノー!一番乗りっ!
林間コースを余裕で滑り降り、2〜3度で飽きてしまった僕らは(なんとAzuも!)、今度はムーディスロ−プへ。一部急傾斜があってAzuちゃんは泣いちゃうんじゃないかと心配したけど、パウダースノーが舞上がる地吹雪の中をマイペースでコケることなく滑って行く。2週間前は滑るどころか立っていることも出来なかったAzuが、時折プル−クボ−ゲンで方向を変えつつエッジをしっかり雪面に食い込ませてスピードを調整しながら滑る姿に驚きを通り越して感動を覚えてしまった。


三本滑ったら晴れてきた!

Azuはひとりで全コースOK!(ひるがの限定免許?)

しばらくするとゲレンデの向こうには日の出を迎えた大日岳の山頂が明るく光り始める。しばらくしてひるがの高原のゲレンデにも太陽の暖かな光が射し始めると、暗かったゲレンデが暖かな雰囲気に変わり体感温度は一挙に5℃以上アップする感じがする。次第に強く吹き荒れていた風も凪いで、白く光るゲレンデの向こうにある空が濃紺に見えるほどの素晴らしい天気になる。


太陽を背にスカイスロ−プに挑戦するAzu

ムーディスロープからチャペルスロープ、そしてスカイスロープ、ヤングスロープへ...次々と傾斜がきついコースへと場所を移す僕ら...相変らずコケないAzu。Maakunはと言えば、勝手にひとりでリフトに乗って好きに滑ってるので一時間ほど前から行方不明(笑)。今回初めて持ち込んだトランシーバーでMamaと連絡を取りつつ、家族みんなでバラバラに滑る我が家。
「こちら第5リフト。ヤングスロープにAzu発見!コケてます...(笑)どうぞ!」
「Maakunがスカイスロープからスラロームに入りますっ!表情が固いです、どうぞ!」
...どこにいても全てのゲレンデが見渡せ、しかも小電力トランシーバの電波が届くのは小規模で1枚バーンのひるがの高原ならでは。

リフトの乗り降りも完璧!
♪お〜て〜て〜ひ〜らいて〜♪


頂上にて。白山(2702m)連峰をバックに
(誰かさん、ゴーグル反対ですね...)

スキー3回目にして、全く子連れを意識せずに楽しむことができるのが嬉しい限りだ。1時間ほどして、レストハウス前がスキー合宿の中学生の団体さんに占領され始めたので、まだまだ空いてるスカイプラザですごく早いランチ(笑)。ゲレンデを眺めながらゆったりと食事を楽しんだ後は、少し混み始めた(...と言っても全てのリフトは待ち時間ゼロだけど)ゲレンデ下部まで滑らずに、第5・6リフトで“グリルひるがの”の上部・ヤングスロープとスカイスロープを楽しむことにする。

PapaとAzu(うさぎさんの帽子の影が...)
だんだん足が揃ってきたMaakun

シュプ−ル、というか何というか...笑

ランチから4時間が経ち、Maakunはここ2週間、教科書よりも真剣に読んだハウツー本「親子で楽しむわくわくスキー」の124ページ「シュテムターン」が出来るようになり、山側のスキーを谷側に引きつけて足が揃うようになってきた。
片やAzuはプルークボーゲンながら細かな体重移動で(イチニッ!イチニッ!のリズムで...)大きくエッジを効かさずとも、一定のスピードを保てるようになってきた。...そして何より足元に落ちていた二人の視線が、正面の大日岳に向き始めたってのが今日の収穫かな?(カヌーでもMTBでもだけど、視線を遠くに置くってのが肝心です)

ランチ以外はほとんど休みなく8時間滑ったというのに誰一人滑りを止めようとしないなか、時計の針が14:00を回ったところで、今日のスキーは終わりにすることに決める。

Maakunによれば今日は35回リフトに乗ったとのこと(数えてたのかよ!?)で、みんな大満足。
14:40着替えを済ませた僕らは、相変らず白く光るアイスバーンのR156を高鷲ICヘ向かう。途中何度か除雪車に行く手を遮られながらも、比較的スムーズな高速ドライブを楽しみ、17:00少し前に自宅に戻ったのだった。

家に帰るなり「親子で楽しむわくわくスキー」の126ページ「パラレルターン」を読みふけるMaakun。
「ワタシ、もっと急な坂を滑ってみたかったわ!」と得意顔のAzu。
「今回は筋肉痛がないのよ。若い証拠よね。」と何度も同意を求めるMama(笑)。

我が家のスキーフィーバーはまだまだ続きそうな予感なのである。

「明日はスキー?スケート?」ヤレヤレ..


ウォーリーを探せ!...じゃなくAzuを探せ!(笑)

 

 
雪焼け(笑)

 

 

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『Azuを探せ!』の答
さすが400万画素!(笑)