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January.2003

 

 


ロープウェイから眺める南アルプス 7:33

1月26日 キティちゃんには会えなかったけど...(ヘブンスそのはら)

「先週は三連休の次週の土曜日だから奥美濃スキー銀座街道・156号も空いてたんだろうね。」
「そうそう、泊まりでスキーに行った次の週は家でゆっくり過ごす気分だもん。」
「今週の日曜はその反動で混むだろうね。しかも木曜からの降雪で道路状況も不安だし。」
「日曜は泊まり客が一斉に帰るから混むって駐車場のオジサンも言ってたわよね。」
「それに...今週は給料日の後だし!(笑)」
「じゃあ、“ひるがの高原”はパスだな。」
「そうね、マジコさんオススメの渋滞知らずでAzuが喜ぶ“ヘブンスそのはら”はどう?」
「中央道が雪で通行止めになることはまずないし、ICから5分!」
「でもそのぶん、リフトが混まないか?」
「キティちゃんがお出ましになる日じゃないから空いてるかも。」
「いや、それは違うよ。例年の実績で人手が少なくなる日に、てこ入れのためにキティちゃんをお招きしてるのさ。駐車場の混雑予測を見てて気付いたんだけど...。」
「でも、昨日まで日曜の天気予報が悪かったじゃない?日曜に行こうと思ってたけど天気予報を見て土曜に繰り上げる人も多いんじゃないかしら?」
「それは言えてる。」「じゃあ、ヘブンスに決定ね!」

金曜深夜、暗がりの寝室で週末スキーをどこにするか、真剣な分析会議が続く(笑)。本来なら今週末は鈴鹿山系・御在所岳への雪山登山の予定。でも、予習のために見たウェブサイトで“全行程6時間”“ラッセル”“アイゼン”“凍傷”の文字を目にした僕らは完全にビビってしまい、カヌー倉庫に並ぶ“完全に夏向き!”な我が家の貧弱な装備を勘案し勇気ある(?)中止を決めたのだった。我が家の遊びの判断基準は『可能か否か』ではなく、『楽しいか否か』。「たぶん行けなくはないだろうけど、楽しくはないのかもね。」せっかく誘ってくださったCさんには申し訳ないのだけど、オウンリスクが基本なフィールドでは自分の判断が最優先であるべきだと思うわけで...。もちろんCさんも『自信はないけどCさんと一緒だしなんとかなるだろう』的な参加はヒジョーに困るわけで、『イザという時にMaakunやAzuちゃんはともかくakiさんを背負って歩くのはイヤですからね(笑)』と快く承諾して下さった。
そんなわけでポッカリと空いた日曜日の予定。金曜夕方、ひるがので靴ズレを起こしたMaakunのブーツだけを買いに行ったはずが、Maakun&Azuのカービングスキー3点セットとMamaの “バースディプレゼント”(1/25)ブーツまで買いこんでしまった我が家は、家族会議を開くまでもなく2週連続スキーに決定!冒頭の“深夜の寝室、夫婦で何やってんだ”戦略会議ということになったわけなのだ(笑)

2:30起床、寝間着にダウンジャケットを着せた子供達を積み込んで3:15出発。点滅信号ばかりの道路を通り3分で最寄りの高速道路ICへ。スキーへの期待感で興奮してるのか子供達は眠るどころかすでに全開モード!途中、お誘いしたアキヒロ家と連絡を取りながら、ちょっとここには書けないスピードで中央道を東へひた走る。
恵那山トンネルを抜けると、そこは雪国だった!(笑)薗原ICを下りて5分ほどで“キティちゃんに会えるスキー場”ヘブンスそのはらスノーパークに到着。半分ほど埋まった第一駐車場にクルマを停め、時計を見て目を疑う。5:10!...2時間足らずで到着だ(平均時速は驚異の95km/h!!)。


青い空に向かって伸びるロープウェイ

氷点下7℃の駐車場。でもお喋りを楽しんでると時間はあっという間に過ぎるもの。東の空が白み始めた6:30から着替え始め、スキー場へのゴンドラが動き始める7:30には各自スキーを担いでゴンドラ(ロープウェイ)乗り場へ。山麓標高800mの山麓から高度差610m、総延長2549mのゴンドラからは後方にデイブレイクな南アルプスが一望できて、それはそれは良い眺めだ。(このロープウェイ、“富士見台ロープウェイ”という名前がついているぐらいで、条件が良ければ富士山も見えるんだろうな。)
ゴンドラの窓から見える雪に覆われた山肌には、野兎や鹿の足跡が無数に残されていて、木々の枝には鳥の巣、間もなくMoeちゃんがフクロウを発見!そして何と言っても、すれ違う下りのゴンドラの銀色のボディには様々なキティちゃんのイラスト...AzuとMoeちゃん小学2年生コンビの興奮度は高まるばかり(笑)

10分ほどで標高1400mの山頂駅に到着。キティちゃんの人形に出迎えを受けゴンドラを降りると、そこはもうゲレンデ。綺麗に圧雪され、まだ足跡のほとんどない雪面には片栗粉をまぶしたような粉雪。足を踏み入れるとキュッキュッと鳴るのがここち良い。雪の少ない恵那山東側も、今年は自然降雪に恵まれ雪質も最高のようだ。山頂駅・マウンテンロッジから全てのリフト乗り場が集中するセンタ−ハウス前へはエンジェルコ−スと名付けられた250mほどの緩やかなゲレンデが続く。まずはそこで軽く足慣らし。直滑降で下っていくやる気満々のお坊っちゃま達を尻目に、スキーを大きくVの字にしたお嬢さまたちは、山麓での笑顔は消えて恐々そろそろと滑る。お父さんはもちろんフェイキー(後方滑降...いわゆるバック)で娘たちを見守る。お兄ちゃんたちの倍以上時間をかけてセンターハウスに到着した彼女たち。「スキーはもういいの。」という言葉を残してリフト乗り場脇にあるウサギ小屋で放し飼いされたウサギと戯れ始める(涙)。お嬢さまたちをママに任せて、僕ははやる気持ちを抑え切れないMaakunと共にエンジェルコースを前向きでもう一本。

僕らはそのまま、ふたりでクワッドリフトに乗って標高1600mの山頂へ。
山頂に立ち、ふと振り返ると...盆地を覆う低い薄雲の雲海の向こうに、ぽっかり浮かんだ島影のように広がるのは南アルプスの大パノラマ。素晴らしい眺めだ!
写真に撮られるのが苦手なMaakunが「ちょっと写真撮ってよ!」と記念写真のおねだりをするほどの絶景をしばし堪能した後、僕らは自然降雪に任せるために年に数回しか滑走可能にならないという自然林を抜ける幻の“りんどうコース”へ向かう。カヌーだのトレッキングだの、そんな遊びばかりしてる僕ら親子。本音ではキレイに圧雪されたゲレンデよりも、自然の中を周遊する狭く曲がりくねったコースがお好み。(下手な言い訳だけどね...涙)夏の高原に咲く可憐なリンドウ。きっとここは野生リンドウの群生地なんだろうなぁ...などと話しながら、僕らは狭いコースをのんびりと下る。...


標高1600mの山頂にて

「ねぇ、パパ、このコースを登る人もいるんだね。」確かにコース脇に『上り優先』の看板。
「ここのスキー場って親切だよね。カーブミラーまであるよ!」確かにスキーのコースには不似合いなオレンジ色のカーブミラー。「スキーでぶつかるとかえって危ないよねぇ、ガードレール。」んん?コース脇には白いガードレールまで...と、ここでやっと“りんどうコース”が竜胆コースではなく林道コースだと判った僕達は雪の上にひっくり返って、腹を抱えて大笑いしたのでありました。(平仮名で書くとややこしいよ!)

林道コ−スはホントに林道。
ガ−ドレ−ル&カ−ブミラーあり。
りんどうコースを滑走するMaakun

前回、ひるがの高原の広いゲレンデでは、いつどんな風にターンしたら良いのか解らず、ただひたすらプルークファーレン(ハの字ブレ−キね)で谷底へ一直線のMaakun(初スキーだからしょうがない?)も、ここ林道コースではとにかく曲がらないと激突or転落の危険があるということで、2kmのコースを滑り終える頃には自然とボーゲン(正しくはプルークボーゲン)での体重移動によるターンが身について来る。(もちろん、最初のうちはアウトの雪壁に激突したり、谷底に転落しそうになってコケたりしたけど...)


晴天!眺め&雪質良好!9:27

Maakunとりんどうコースを滑ったあとは、全員で再び同じコースを滑る。「コワーいぃぃ、むりぃぃぃ。」口々にそんな叫び声を上げつつも“ボーゲン夜明け前”のお嬢さまたちも、それなりに上手く滑り、曲がり、そして止まる。実際コース上でクルクルとスピンしたりしてトリッキーに遊んでたアキヒロさんやカメラを構えてフェイキーで滑ってた僕が何度もコケただけで、お嬢さまたちの転倒はなし(立ちゴヶは除く...笑)センタ−ハウス前に先行していたMamaたちに追いついたAzuが大声で嬉しそうに報告。「ねぇ、ワタシたち転ばなかったよ!Moeちゃんのお父さんやPapaは何回も転んでたけどぉ〜〜〜!」実力はともかく、とりあえず自信だけはバッチリのお嬢さまたちなのだった(笑)。


お嬢さま方も林道に挑戦

センタ−ハウス前でエアの演技を鑑賞

子供達に付き添って10本近くを滑った後、センターハウス前のパノラマゲレンデに設けられたSK-Bエアパ−クでのファンスキーのエア競技を見たあと、10:00に空いているレストランでちょっと早いランチを楽しむ。(2:30起床&5:00朝食と、普段と4時間ズレたリズムなのでお腹の減るのも早いのだ。)
朝食10人掛けの広いテーブルでの話題は、やはりスキー一色。


かなりの傾斜もチャレンジするMaakun

ランチ前にりんどうコースをとり憑かれたかのように滑りまくってたMaakun&Koukunは当然なだけど、Azu&Moeちゃんも「ワタシたち、もうふたりで滑れるから一緒に来なくていいわよ。」そんな発言が飛び出す。
山頂からの中級コース・パノラマコースでコワ〜い思いをしたAzu&Moeっちだったけど、くじけることなくランチ後は本当にふたりで勝手にリフトに乗ってエンジェルコースでの滑りを楽しみ始める。
...ということは、つまりスキー2回目にして、早くも親離れ&子離れが完了ってわけです!!(喜!悦!嬉!)

ここヘブンスそのはらはひるがの高原と同じく全てのゲレンデがセンターハウス前に集まるレイアウトで、しかもコースが最長2000mということで、子供を放し飼いにしてもセンターハウス前で10分も待てば子供の安否が確認出来るのが非常に有難い。

「子連れなのに子連れじゃないみたい!」「好きなだけ滑れるなんて、なんだか夢のようだねぇ〜!」僕ら大人達は口々に喜びの言葉をつぶやきながら夫婦で、そしてひとりでスキーを楽しむ。もちろんリフト乗り場で偶然出会えば、Maakunとふたりで滑ることもあるし、Azu&Moeにつき合うこともあるけど、それは保護者と子供の関係ではなくて、一対一、ほぼ対等の関係って感じ。途中、Azu&Moeが勝手にクワッドリフトで山頂に行っちゃってアキヒロさんが慌てて追いかける嬉しいアクシデントもあったけど、スキー2回目にして親も子連れを忘れて充分に滑りを堪能することができた。「今日、ひと家族だけで来てたらこんな風にはならなかっただろうね。」「アキヒロ家に感謝!よね。」「いや、aki家のおかげ!」ホント、心からそう思う。子供ってのは親とばかりじゃイケナイのだ!


ふたりで勝手にリフトに乗れちゃいます。

ふたりご機嫌で“なんちゃって”XCスキ−

午後になってアキヒロさん&Koukun、僕とMaakunはそれぞれ第7ペアリフトからのサウスウィングコースを使って“ちょっとだけ”ハイスピードでのターン練習。Maakunは大転倒の際に自らのポールのグリップに顔をぶつけて唇から流血するも、ティッシュをくわえて止血しながらガンガン滑りまくり!(笑)
「子連れスキーでリフト券の元が取れるほど滑れるなんて奇跡的よね!」感心するやら呆れるやら(笑)

朝からの青空が雲に覆われ、時刻は15:00。ロープウェイ山頂駅行き第4リフトの順番待ちの列が長く伸び始めたのを確認して、今日のスキーは終わりにすることに。
ウサギに餌をやってたAzu&Moeと、最後に一回だけ!と懇願してりんどうコースに出かけたMaakunが戻るのを待ってリフトで山頂駅へ。ロープウェイは待ち時間なしでスムーズに山麓まで僕らを運んでくれる。ロープウェイの支柱には「スキーたのしかった?」なんて吹き出し付のキティちゃんのイラストが描いてあったりして、そろそろ疲れが出始めたお嬢さまたちを励ましてくれるのがアリガタイ(笑)。


転倒するMamaに慌ててターンのMaakun

ラブラブでございます(笑)

ロープウェイ降り場を出て、クルマに戻り、着替えを済ませた後、いよいよ女性陣(特に小学2年コンビ)お待ちかねのキティちゃんグッズショッピング(笑)。「キャ〜、カワイイィィ!」と歓声が上がるかと思いきや、意外にも静かに品定め。「コレもいいわねぇ、でもアレもいいかも...」静かにつぶやきながら結局キーホルダー1ヶお買い上げ。(僕がAzuのせいにして買おうと思ってたキティちゃんがモ−グルのエアをキメてる“ご当地ハンドタオル”は興味なし...残念!)
ロープウェイ降り場横の屋台で買った信州名産・おやき8コを頬張りながらスキー場駐車場を出発したのが16:15。リアシートにAzu&Moeちゃんを乗せ、少し交通量が多い程度でスムーズな中央道を西へ。「今日は両さん観れるかな?」「たぶん7時に家に着くのは無理だけど、名古屋市内だったらクルマのTVで観れるぞ。」そんな話をしながら走ってると...へっ?ウソ?日暮れ前に名古屋を抜けちゃった??
御在所SAまでノンストップで走り続け、SAでひと休みした後、子供を交換してアキヒロ家とお別れし、あとは慣れた道を我が家へ...で、家に着いたのは驚きの18:10!「こち亀」どころかもう少しで「笑点」も観られるところでございました(笑)。長野にスキーに行って、しかも午後3時まで滑ってて、家で「笑点」を見る...深夜の寝室作戦会議は大成功をおさめたのであった...

 

 

 


 


好天&少ない人出に恵まれ幸せな僕ら(ビール飲み過ぎが約1名?)

1月18日 12年ぶりのゲレンデ(ひるがの高原スキー場)

あれは1991年の9月。今はどうなのか知らないけど、当時はスキーツアーの予約解禁は9月だった。
DINKS(死語?)を気取って、夫婦のような恋人のような生活を送っていた僕らは、それまで年に数回はスキーに出かけていたものだった。学生時代に出かけたスペインでもコスタ・デル・ソル(Costa del Sol=太陽海岸)で海水浴を楽しんだ翌日、バスでW杯も開催されたソリニエベ(Solynieve-=太陽と雪)に出かけてスキーを楽しんだほど。
1991-1992シーズンも解禁日に赤倉のホテルに予約を入れ、前のシーズンに買い替えた板を磨きながら冬を待つばかり...のはずだったのだ。が!予約を入れた一週間後、Maakunを身篭ったことが判明したために予約をキャンセル...これが我が家のスキーライフ、12年にも及ぶ長いブランクの始まりでであった。
『生まれてくる子供が小学生になったら、もう一度スキーを始めようね!』
そんな合言葉も年々色褪せ、実際にはMaakunが小学生になっても再びスキーに出かけることはなかった。


海水浴を楽しむ Costa del Sol.SPAIN / '88.3.4(左)
おヒゲがキュート!?な22歳(笑)Solynieve /'88.3.5(右)
あっ!ハタチのMamaのグレーの帽子...
今日Maakunがかぶってるヤツだよっ!

そして迎えた2002-2003シーズン。
アキヒロ家がクリスマスに乗鞍へスキー。そしてカヌー仲間でありスキーフリークのまきまきさんからスキーのお誘い...そして極めつけはMaakunがクラスの何人かがスキーに行った話を聞いてきて、自分も行きたいと言い出したことだ。じゃあ、とりあえずレンタルスキーでやってみるか!重い腰を上げて数日前にスキーの計画が持ち上がる。
でも何となく今一つ気乗りしないまま前日を迎え、義務感でDiscoにMicherin ALPIN(スタッドレス)を履かせ、夕方とりあえず子供のスキーソックスとゴーグルを買うために家族でスキー量販店ア●ペンへ。
目的の品をカゴに入れてレジに向かう途中で目に留まったカラフルな短い板。ああ、これが噂のショートスキーかぁ、マジコさんもアキヒロさんもオススメだったよなぁ。そう思いながら板を手にとって眺めてると店員Sさん登場。

話を聞くうち、オレンジのMountainSmithのスキーホルダーにショートスキーを固定してスノーシューを履いて雪山をラッセルしてる自分の姿が思い浮かび...
5分後、消費税ぶんオマケして!などと甘い声を出してるMama...
そして10分後にはふたつの長細い箱を手にレジに並んでる僕らの姿があったりするのであった(笑)。
とにかく現品限り&マイナーブランドの最安値2本を選んだのでオークションより安かった(しかも値引き交渉成功!)のだけど、それにしても出発6時間前に板を衝動買いしてレジに並んでいる場合かよっ!(笑)

家に戻ってワキシングしてお風呂に入ってベッドに入ったのが10:00だったので翌朝は見事寝過ごしてしまう(涙)。午前3:00起床。
3:40、行き先未定のままとりあえず北に向け出発。前週の奥美濃方面の殺人的な渋滞をTAKEさんやマジコさんから聞かされていたので、ちょっと飛ばして東海北陸道へ。ところがまだゲレンデガイドブックを読みつつ、行き先を決めかねている僕ら。オープン当初に行ったことがあるメジャーな“めいほう”なら、郡上ICで高速を下りなければならないが...結局、子供達が一緒に入れるスクールがあるファミリー向け“ひるがの高原”に決定したのは郡上ICの手前3km(笑)

道路は心細くなるほど空いていて、5:30ひるがの高原スキー場の駐車場に到着。200km弱を2時間足らずでの到着だ。


Azu、初めてスキーを履く!7:00a.m.

「は〜い、ご苦労さん!」親切な駐車場のオジサン(おじいちゃん)に誘導されてゲレンデフロントの第一駐車場へ。どうやら前日から車中泊してる人を除くと一番乗りって感じ。クルマの中でササッと着替え(おおっ、隣のクルマのオネエチャンもお着替え中!ウヒヒヒ...ポカリ!)6:30にOPENのセンターハウスでリフト券と子供達のスキーレンタルを済ませ、同じく6:30に動き始めるリフト前ゲレンデに7:00前には立つことが出来た。


ショートスキーでMamaのスキーは化けるか??

さて、ゲレンデには立ったものの、パーフェクトにスキーの装着方法を忘れてる僕(涙)マゴマゴとMaakunのバインディングをいじりながらふと顔を上げると、そばでMamaが見知らぬハンサムなパパさんにAzuのスキーを履かせてもらってた(涙)。

とりあえず子供達のスクールを申し込んで、スクールが始まるまでリフト下の広場でスキー遊び。ところが、キレイさっぱり滑り方を忘れてしまっている!こ、これはかなり重症だな...
9:30、結局、何ひとつ教えられないままに子供達は不安な面持ちでスキースクールへ。僕も不安な面持ちでリフトへ...
スクール前のゲレンデで神妙な顔をして整列してる子供達を横目に、僕らは12年ぶりのリフトに乗ってファミリ−ゲレンデで足慣らし。

ところがスケートの時にも感じたけど、違和感があったのは最初の一本だけ。電子レンジで冷凍肉マンがふんわりと解け出すように、12年のブランクはみるみるうちに消えてゆく。2本目、3本目...一本ごとに“メルモちゃん”のようにすごい早さで成長してゆく僕。『も、もしかして、このままインストラクター並みに上達してたりして...』ふと、そんな期待が頭をよぎったけど、人間はワインやお漬け物じゃないわけで、12年前より熟成されて上手くなるってことはなかったのでありました(涙)。ただ、初めて履いたスキーボードは、スキーよりもどちらかというとスケートに近い取り回しの良さで、僕のレベルにジャストフィット!なんだかワンランク上手くなった錯覚を覚えるほどだ。

そんな僕に対して、南国生まれ&“滑り系”超・苦手(“踊り系”人間なので...笑)なMamaは、かなり苦戦。でも、まあ長いスキーに比べれば楽とのことで、ご機嫌は麗しい。午前中はこんな調子で10本ほど滑り、11:30スクールの終了に合わせて子供達を迎えに行く。少し疲れた表情だけど確実に上手くなったMaakunはともかく、Azuはトマトみたいに顔を真っ赤にして虚ろな表情。「どうだった?」そう尋ねる間もなく、Mamaの胸に飛び込んで、大声で泣き始めてしまったのだ。
「イヤや〜イヤや〜、スキーはもうイヤやぁぁぁ。」泣きじゃくるAzu。里谷多恵風のインストラクターさん(上村愛子風じゃないのが残念!...笑)によれば、スキーで滑るとか以前の問題で、コケた際に板を谷側に置いて立ち上がるということが理解できないために、コケたら最後、2度と立ち上がれないのだそう...。


12年モノのウェアで丁度イイ年齢だな(涙)

ひとしきり泣きじゃくった後は、視線を足元に落として一言も口を聞かないAzu。レストハウスでのランチも「わたしは食べたくない...」と注文さえもしない状態だ。家族がランチを楽しんでる間も、下を向いたまま肩を落とし時折ため息をつくAzu。こ、これって、もしかして最悪のシナリオ??こんな時、『何をボケたことぬかしとんねん!』という“星一徹作戦”や『スキーがイヤなら今度から家でChichoと留守番やな!』という“脅迫作戦”では女の子のハートは射止められない(笑)わけで、僕がとった作戦は名付けて“ホメまくり&女王様扱い大作戦”。


Azuもボーゲン出来るようになりました

満面の笑みを浮かべつつ...
「ほら、Azu、パパのカツカレーを分けてあげよう。は〜い、あ〜ん!」
「そうかぁ、スキーはもうイヤか?じゃあ、パパがだっこして滑ってあげよう。」
...これで女心は一発!Azuがカレーを食べ始めた(笑)
でも、そこですぐにスキーをさせて万一コケて泣かせたんじゃ努力が水の泡。ランチの後しばらくはソリをレンタルしてきて気が変わるのを待つことにする。
僕とMaakunが2本ほど滑った頃、案の定「ねぇ、パパ、私もリフト乗ってみたい!」とAzu。「う〜ん、リフトはスキー履いてないと乗れないからなぁ〜(ウソ!)。よし、じゃあ、とりあえずリフトで上に行って、パパがだっこして降りてこよう!」

こんなことならMamaが買って来た“Skier親子版”で教え方を予習しておけばよかった!と後悔しつつも、最初は“だっこ”で一本、次にAzuを足の間にはさんで一本、そしてバックで滑りながら横向きに持ったポール(ストック)にAzuをしっかり掴まらせて2本(ここで歌を歌いながら曲のリズムに合わせて内側のエッジに力を入れたり緩めたりしてスピードを調整することを教える)、同じくバックで滑りながらAzuのポールの先を両手で支持して2本。(...ここまで来るとAzuの顔にも笑顔が戻って来る。)今度は僕がAzuのスピードに合わせてバックで先に滑りつつ大声でホメまくりながら一本、そして僕が先に10mほどバックで先行して“ここまでおいで!”作戦で3本。(...この段階ではキャーキャー声も出始める!)最後に、僕がゆっくりとボーゲンで滑り、その後をAzuがついて来る“追いかけっこ作戦”で2本。これで僕の指導はおしまい。(続きはスキーの上手な彼氏でも捕まえて教えてもらってちょうだい!...笑)
「ねぇ、ママァ〜見て見て!」昼頃の泣きっ面がウソのように得意げに安定したボーゲンで緩斜面を滑るAzuなのだった。

 

午後2時にしては空いてる?

 


あの向こうは急斜面?ビビりつつ進むMaakun

僕がAzuを指導してる間、Mamaとふたりでファミリ−ゲレンデを何度も滑り降りてたMaakunだったが、いよいよ同じコースばかりに飽きたのか、高速クワッドリフトでゲレンデのてっぺんから滑ってみたいと言い出した。たぶん無理だろうなぁと思いつつも、その積極性は買ってやらないとイケナイので彼とふたりクワッドで山頂へ。調子に乗ってスカイスロープなる上級者向け(実際は中級向け?)に行こうとするMaakunを制止して林間コース(...といっても充分に幅のあるバーン)へ。


夕陽に向かって滑るMamaとAzu

初スキーにしては果敢に攻めてたMaakun

ほんの少し傾斜が急になっただけだが、今日がスキー初体験の彼には荷が重いようで、ボーゲンで充分に減速できすにパラレルでスイスイ滑る大人を追い越すほどのスピードでカッ飛んで行ってしまう!“火の玉坊や”化した彼を止める術はただひとつ...「転べぇぇぇ!」一応横に転ぼうとするのだけど、腰砕けで後傾のままではすぐには転べない...圧雪されたバーンなのに雪煙りを巻き上げながら前転後転側転また前転と続き、外れたスキーやら帽子やらがバラバラと飛び散る様子は、まるでオモチャのロボットが分解してるかのようで緊急事態なのに笑える(笑)。「大丈夫かぁ〜!」スキージャンプのハラダが踏切った姿勢とほぼ同じ状態のまま雪に顔を埋めたままで片手を上げて応えるMaakun。顔を上げた彼の雪まみれのゴーグルの下部にある空気孔からこぼれ落ちる水滴...涙!?「なんでやねん、なんでやねん...」ほらほら、また始まった!いつかのカヌー元服式以来の悔し泣き!「止めようと思ても思ても止まらへん!」どうやら、あまりにペースを上げて滑ったために(しかも、ずっとボーゲン!)足に力が入らなくなるつつあるようだ。林間コースの隅でディパックから取り出したThe Butonを敷いてふたりで並んで座って下界の景色を眺めつつお茶を飲む。自分が初めてスキーをした時の話なんかをしながら15分ほどゆっくりするうちにMaakunの顔がどんどん明るくなっていく。
これ以上続けてると真剣に怪我をしそうなので、そろそろ終わりにしようかな、と時計を見てビックリ!なんとすでに時計は16:35!レンタルは16:30までということなので、慌てて下まで下ると、Azuがキッズゲレンデで満面の笑みを浮かべながら時速1.5km/hで滑っているのが目に入る。「見て見てぇ〜、滑れるのよぉ〜!」
クルマで手早く着替えを済ませ、リフト券のおまけに付いていた“ひるがの高原牛乳”を飲みながら僕らは家に向かってクルマを走らせる。奥美濃スキー街道156号線はウソのようにガラ空きで、僕の前にも後ろにも他のクルマが見当たらないほど。『スキー、すきぃ...ムニュムニュムニュ...。』寝言なのか起きてるのか...カヌ−の時は家まで歌を歌い続ける子供達も、さすがに今日は疲れたようで分水嶺公園を過ぎたあたりから盛大な寝息をたてて折り重なるように眠りについている。東海北陸道・郡上〜美並で渋滞が生じていたものの下道で回避し、美濃橋を渡って美濃ICから再び高速へ、と効率良く帰路をとれたおかげで、帰宅は19:30。3時間足らずのドライブで僕らは白一色の雪国から空っ風が吹き抜ける我が家へと無事辿り着いたのだった。
「パパって来週の土曜は仕事よねぇ?」“ボーゲンともちゃん”ことMamaはすでに“火の玉坊や”Maakunよりもオーバースピードで暴走開始か?...。

 

 


 


20年ぶりのスケートとなるPAPAたち&初体験の子供達

1月12日 20年ぶりのスケート(火の谷温泉スケートリンク)

季節柄、僕の周りはウィンタ−スポ−ツ真っ盛り!Web仲間も今週はみんなでスキーツアーだし、今月に入ってMaakunのクラスの友達もかなりの割合でスキーに行って来た模様。全国的に3連休だけど残念ながら(...というか有難いことに、というか)仕事が忙しく、僕の休みは今日1日だけ。

それでも“滑り系”を楽しみたい我が家...
『なぁ、スケート行ってみるかい?』
冗談のつもりで家族を誘ってみると...
『いいわね!』
確か学生時代にホリディイン京都のリンクに誘った時は“死んでもスケートだけはイヤ!”だったはずじゃ...。ま、女性というのはつき合う男によって変わるもんだし(その逆も、また真なり)17年を経て彼女の小さくて大きな変化を感じた次第(笑)。

さて、スケートに誘った手前、前日にインターネットでスケート場のチェック。すると、世にも恐ろしい事実が判明する。ス、スケートリンクがないっ!僕がかなりスケートに凝っていた頃に大盛況だった県内の5ケ所のスケートリンクは全てCloseされていて、県内の温泉に小さなリンクが営業しているだけという始末。やっぱりマイナ−なんだなぁ、スケートって。
一夜明けて、日曜日。スケートリンクの駐車場でアキヒロ家と合流してリンクへ。入場料は貸し靴&火の谷温泉入浴料込みで¥2100(子供¥900)。ひとりだとどうってことがないけど、家族だと¥6000...楽しめるかどうか判らない段階での前払いは、少しだけ躊躇してしまうビミョーな金額ではある(笑)。入場後、ロッカールームに荷物を置いて、比較的キレイな貸し靴を手にリンクへ。


へっぴり腰のMama

オ−プンしてもう何年にもなるというのに、初めて見る火の谷温泉のリンク。こじんまりしてるけどアウトドア(屋外)なのが気持ちイイ!
中学生の頃、グループ交際のデートといえば映画かボーリング、冬はスケートと決まっていたので、女の子に醜態を晒さない程度には滑ることができる(...はず)の僕だけど、1番最近滑ったのが高校3年の時だから...おおっ!20年ぶり!!一抹の不安を胸にソロリとリンクに足を踏み入れる。
膝を少しだけ開いて右足に体重を載せるとススッと身体が前に滑り始める懐かしい感覚。(長い期間、旅行に出かけていて空港から久々に自分の車を運転した、くすぐったいようなあの感じに近いかな?)


息子たちはただカシャカシャ走り回る

左足を前に踏み出した瞬間には20年の長い時の流れがいっぺんに消え去って、心だけは18才のピチピチボーイに戻ってゆく(笑)。バランスを取るために横に広げていた両手も、リンクを一周し終えると頃には自然に背中で組んで、身体を内傾させている自分に気付く。ふ〜ん、全然忘れてないじゃん!
含み笑いをしつつ、2〜3周滑りを楽しんだ後は、18歳の青年から37歳のパパに戻り、手摺に掴まってなんとも複雑な表情を浮かべてる“スケート初体験”のMaaknに近寄ってスケート指導。指導と言っても2周ほど氷上を歩かせて慣れさせたあと、目の前で僕が実際にコケて見せる。頭を打たずに転倒する練習の後は、膝に手を置いて両足を固定し、踵をつけつま先を開くと前に進み閉じると後ろに進むという基本を教える。

でも、男の子の場合は(自分もそうだったように)小難しい理論や原理じゃなく、とにかくコケることを恐れずにガンガン滑ることが肝要ということであとは自由にやらせることにする。次にAzu。お兄ちゃんとは違って、二年生ではまだまだ理解力が足りないので難しい話は抜き。とにかく楽しませることを重視する。しばらくの間手摺に掴まってリンクを歩いて回っていたAzuが初めて手摺を離れチョコチョコとリンクを歩き始める。間もなくスッテンコロリン!そんな音が聞こえるほど典型的な転倒(笑)。

女の子はとにかく最初のひとコケ後のアフターフォローが大切なので、リンクで尻餅をついて半泣きになるAzuに駆け寄って助け起こし、再び僕もわざとコケて笑顔で立ちあがる。
「な、痛くないだろ?」
痛くないだろ?と聞けば「うん」と答える場合が多いわけで(笑)、転倒の恐怖から解き放たれたAzuは、その後は笑顔、笑顔、そして笑顔!ゆっくりとバックで滑りながらAzuと向かい合って両手をつなぎ、スケートが氷上を滑る接氷感、そして少しずつスピードを上げてスピード感を体験させ、次に恋人同士のように横に並んで滑って、僕の指導はおしまい。別にジャネット・リンに育てるわけじゃないので(ちょっと古い?じゃ、村主章枝か?)スケートが楽しいって感じてくれれば僕の役目は終わりなのだ。(続きは彼氏にでも教えてもらってちょうだい!)


お嬢さまたちはフォームがキレイ

Koukunとカシャカシャパタパタグルグル滑りまくるMaakun。優雅にしっとりゆっくりと静かに滑るAzu&Moeちゃん...そしてMamaは前方1mに視線を固定したまま相変らずのへっぴり腰で、でも「楽し〜い!」を連発しながら初めてのスケーティング(そう言えば彼女も初体験!)を楽しんでる。

経験者のいずみちゃんは、さすがにすぐに勘が戻ったようで笑顔。...そしてアキヒロさんと僕はほぼ昔通りに滑れるようになってターンしたりバックしたりスピンやフィギュアスケートの規定演技のマネゴトで遊ぶ。
「な〜にアレ。なんかちょっと出来ると思って偉そうに!」
ママたちのブーイングの中、久々にちょっとカッコイイお父さんを演じられて鼻タ〜カダカなのであった(笑)毎度お馴染みのスペアリブレストラン“Chicago for Ribs”での昼食をはさんで4時間ほどスケートを楽しんだあとは、岩風呂がイイ感じの火の谷温泉で疲れを癒し(岩風呂でフリ●ンでフリークライミングをやってたのは僕らぐらいだろうな...笑)、解散となった。


おっ、スケーターっぽい!

併設の遊園地は身長制限で×

¥10000ちょいで丸1日遊べてボリュームのあるスペアリブを食し、温泉での〜んびり...今シーズンに何度か来たいな。そう思える充実した1日だった。

 

 

アンケートにお答えください!

 

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