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FLAME LAYOUT


 

 

September.2002

 


アダルトパドルで力強く漕ぐAzu
(今回からOLYMPUS CAMEDIA C-40Zを使用)

9月15日 上げ膳据え膳カヌーin宮川
『Yahoo!オークションで取引した●●県のNさんという方と今度宮川を下るんだけど、aki家はどんなご予定?』アキヒロさんから宮川ダウンリバーのお誘い。『最近仁淀川や吉野川も下った方でマッドリバーのQuestで...』ん?どっかで聞いたお話だなあ...●●県?Quest?仁淀川?なんだかBBSにも書きこんでくれてるウミウシさんのプロフィールに似てるなあ...と思ったらやっぱりウミウシさんでした(笑)。広いようで狭いカヌー愛好家の世界。悪いことは出来ないなあ、なんて笑ってしまった。

そして前日の土曜日、仕事でわが町にやってきたアキヒロ家と一緒に昼食。“広いようで狭いカヌー愛好家の世界”ってことでBBSのゲストの話題になり...『今日はチキンルートさんが三瀬谷に行ってるらしいよ。』『チキンルートさんってどんな人?』『作家の鈴木光司に似てて、奥さん若くて美人で、キャメルトロフィー仕様のランドローバーで...』『えっ!さっき伊勢道ですれ違った!』やっぱり“広いようでメッチャ狭いカヌー愛好家の世界”(笑)

当日、目が覚めると外はどんよりとした曇り空。今にも雨が降り出しそうな雰囲気だ。町内会の草刈に参加してから準備を始めて、8時前に家を出る。南へ行くほど厚くなる雲。勢和多気ICを下りた頃には雨も降り出したりして...。

8:30、スタートポイントの田口大橋に到着。橋の上から下流方向を望むと、メールのやりとりやBBSでお馴染みのウミウシさん一家のステップワゴンが河原に停まっているのが見える。艶々と光ったキレイなバーガンディのMadriver Quest。川にはすでにウェット&PFDを身に着けたHayatoくんとSaeちゃんの姿。そしてクルマのそばにはダウンリバーの準備に余念がないパパパドラーがまたひとり...ウミウシさんだ。「おはようございます!はじめまして!」挨拶もそこそこに、我が家もダウンリバーの準備。


田口大橋を9:30スタート

9時前に、新艇Madriver Explorer(グリーン)をルーフに積んだアキヒロ家のランカスターが到着。「もうゴールにパンちゃん置いてきたからね。」といずみちゃん。愛車PANDA(愛称:パンちゃん)を前もってゴール地点に回送してくれてるおかげで、面倒なクルマの回送なしでクイックスタートが可能だ!本当に抜かりのないアキヒロ家(ありがとう!!)。

9:30、Madriver&OldTownそれぞれ2艇づつ4艇のカヌーはかなり流れの速い澄み切った宮川に次々とストリームイン。今にも雨が降り出しそうだった空も徐々に青空が覗き始め、気分は上々だ。

鏡のような水面をゆくアキヒロ新艇
またもやサルゲッチュ!

4人乗りのウミウシ家Quest(katuさん、Mayumiさん、Hayatoくん、Saeちゃん)3人乗りのアキヒロ家Explorer(アキヒロさん、いずみちゃん、Koukun)、2人乗りのaki家Hunter(Mama、Maakun)、そして3人乗りのCamper(僕、Azu、Moeちゃん)は、熊野川の中流域のような透明で速い流れに乗って下流に向けて流れ続ける。


夫婦カヌー(^^)
こうしてふたりでカヌーを独占してるってことは...子供達は揃って川の中(笑)

Mama&MaakunのHunterからは「ねえ、Maakun、どっちに進めばいい?」「ホラ、ママ、右から流れがぶつかってるのが見える?あそこにエディが出来てるから、バウを回されないように気をつけて!」などと、まるでホンモノのカヌーイストのような会話が聞こえてくるのが笑える(笑)

国土交通省の河川情報によれば水位観測ポイント・岩出での水位は-85cm。これは、この時期としてはかなり渇水の状態なのだけれど、不思議なことにザラ瀬が姿を消してスムーズに流れている。

詳しい理由は解らないけど先週末の“ちょっと増水”(約3mのアップ)で川底に溜ってザラ瀬を形成してた砂利がうまい具合に流されて、川底にメリハリを与えてくれたに違いない。
1995年春に鯉の大群が“鯉のぼり”をしててライニングダウン中の僕らの足にガンガン激突してきた長いザラ瀬も、フネから下りることなく無事通過。
瀬のたびに姿を現す鮎釣り師のオジサンたちも「すんませ〜ん!通りま〜す!」と声をかけると笑顔で竿を上げてくれる。
「今年はどうですかぁ?」
「アカンアカン、さっぱりや〜!」
両手で大きく×印を作って、それでも笑顔の釣り師たち。今日は川もいい状態だけど、どうやら川に遊ぶ人々もイイ状態みたい(笑)。


休憩ポイントにて

田口の集落の前までやってくると前方に小鷹網漁をしてる数人のオジサンを発見。右側の浅い分流に進路をとってオジサン達を迂回したところで、早くも休憩を取ることにする。4艇のカヌーを着けたのは本流と迂回ルートの間にある大きな中州。網漁のおじさん達がいなければ、僕らが通っていたであろう本流には2つのストッパーウェーブを含む50〜60cm級の三角波が立っている。僕ら3人の“パパパドラー”レベルには最適のグレード05.〜1の瀬だ。


瀬を越えて、後続を気遣うPapa...じゃなく、沈を期待するPapa

以前は2級クラスの瀬が随所にあった宮川も土砂採取のせいか、ここ10年は瀬らしい瀬がなくなってしまい、こういった痛快な瀬は稀有な存在だ。そのまま通り過ぎるのは惜しいなあ。
「いっちゃいましょうか?」休憩を利用してカヌーを上流にライニングアップ(笑)してみんなで瀬下り(&撮影会)を楽しむことに。


瀬を越えるPapa

瀬を越えるアキヒロ&Koukun(嬉しそう!)

まずは僕が一番写真映りの良さそうなストッパーウェーブ突入コースを取って波を潰して下る。次はMamaがバウの軽さを生かしてMaakunを跳ね上げながら三角波を下る(う〜ん、瀬でのHunterはフォトジェニック!)続いてアキヒロさんがバウを波に突っ込ませて盛大に飛沫を飛ばし(さすがモダンデザイン!水がほとんど入らない)、ウミウシさんは右舷を大きくリーンさせて波の斜面をサイドスリップしながらサーフィンのようにスライド...みんなそれぞれに芸達者(笑)。


ウミウシさん&Hayatoくん

こういう瀬が宮川に出来るのは久々のこと?

空気を含んだ水の比重<1.0の証拠写真

私もやってみた〜い!(いずみちゃん)

サービス精神旺盛なパパパドラー(&ママパドラ−)たちのおかげで慣れない新しいデジカメでも楽しい写真がたくさん撮れました。

瀬遊びの後は、再びダウンリバーに戻る。ここからはHUNTERにMaakun&Koukunの小学4年コンビがタンデムを組んで、ワ−ワ−キャーキャー叫びながら賑やかに漕ぎ始める。
HUNTERから追い出された形のMamaはアキヒロ艇のセンターに乗せてもらって「楽だわぁ〜、いつもこんなだったらカヌーもっと好きになるのに!」などとフトドキなことを言いながら優雅に舟遊び状態。

相賀瀬の大きなカーブを右に曲がると、目前に鯨岩(正式名称ではないです)が見えてくる。
丸いオデコ、カワイイ目、大きな口、潮を吹いてるカタチの岩がちゃんとてっぺんに載っかってて、まさに鯨の形をした特徴的な大岩だ。


鯨岩

間もなく中川大橋
左からともちゃんを乗せたアキヒロ艇
Maakunソロ艇、ウミウシ艇

岩の下流側には大きな美しい入り江があってフラットで玉砂利が敷き詰められた河原が広がっているので、以前は良くここで遊んだ場所だ。

そんな懐かしい鯨岩を通りすぎ、僕らはいよいよ中川大橋へ...と行きたいところだが、川に浮かんでるのはCAMPERとQuestのみ。振り返ると、遥か上流の鯨岩のてっぺんで手を振ってるMaakunとKoukunの姿。アイツらまた岩登りしてるよ(涙)

鯨岩から再び現れたHUNTERは何故かMaakunがソロで漕いでる。ん?聞けば“Koukunがバウだとパワーがありすぎてまっすぐ進まない”から一人の方がマシなのだそう。直後に旧・中川大橋の橋脚の残骸の瀬(2回のクランクを曲がり損ねると、もれなくコンクリートブロックの洗礼を受ける)があるのを知ってる僕は、愛する息子の撃沈を期待して心の中でウヒヒと笑う。

ところがそんな期待を裏切って、早め早めにスターンプライを入れて無難に漕ぎ下るMaakun。親父に似て面白みはないものの堅実なパドリングだ(瀬の中ですぐに横向きになるところまで親父に似てる?...笑)。「おあいにくさま!こんな単純な瀬では沈しませ〜ん!」息子にしっかりココロの中読まれてるよ(涙)。


また横向きになっちゃった!(汗)

 


 

中川大橋の瀬を無事クリアした後、4艇のカヌーの前に現れる洒落た和風建築。表題にもあるように今日のツアーのテーマは『上げ膳据え膳カヌー』。道路からの進入路に小さな看板があるきりで道路からは全く見えないけど、いかにも川からのお客さんウェルカム!って感じの不思議なお店。ここでまさに上げ膳据え膳で昼食を楽しむことに決めてるのだ。3年前に建築が始まった時は、まさかこんな場所にお店ができるとは思ってなくて「別荘ができるんだなぁ、いいなぁ。」なんて言ってたのだが...。

12:00過ぎ、昼食ポイント“鰻料理「膳」”に到着。「古座川の川の駅“一雨のつくし”を思い出すわねぇ。」そんなことを言いながら、カヌーを河原に置いて堤防を上がると、川辺の緑の中に建つ“膳”のお庭に出る。決して豪華ではないけれどとてもセンスの良い店構え。駐車場はほとんど空きがないほどの大繁盛の様子だ。「さっきまで泳いでたし、ウェットがずぶ濡れだけど、大丈夫かな?」心配する僕に「電話で尋ねたら『時々川からのお客さんもありますよ。板張りだから平気です。』ってことだし大丈夫よ。」といずみちゃん。う〜ん、ツアーリーダーがアキヒロ家でヨカッタ!
「へぇ〜、カヌーで下ってきたの!?こんなちっちゃな子供さんまで!!」僕らと同時にお店に入って来た別のお客さんたちも大小様々なウェットスーツ軍団に目を白黒。


これが噂の“川からしか見えない鰻屋”

洒落た雰囲気の店内(う、うまい!!)

いくら暖かく迎えて頂いても最低限のマナーだけは守らないと!ってことで玄関でタオルで足を拭いて、敷いてある座布団を片付けて席に着く。
古民家風の懐かしい感じの内装、大きな窓一面に見える宮川の流れ、ホントは困るだろうけど笑顔で迎えて下さるお店の方...鰻にはちょっとウルサイ僕も、食事を食べる前から既に大満足。
そして肝心のお料理は...少し薄味のご飯と濃いめタレで焼いたサクサクジュワ〜な鰻...はっきり言います。「僕の37年の人生でベスト3に入る鰻丼」でした!(浜松の“うなぎなかや”の首位は揺らがないけど...笑)
「でも今度からはお店に入るのはやめようね。」テイクアウトの鰻弁当もあるから、川下りスタート前に電話注文してここでピックアップして河原で「いただきま〜す!」がベストなのかも。

♪外食、テイクアウトだ〜い〜す〜き〜♪上げ膳据え膳だ〜い〜す〜き〜♪私はわたしはワタシはともちゃ〜ん♪(キャンディキャンディのメロディーで)もハァ〜満足だわぁ〜、もう眠くなっちゃった!とご機嫌麗しい(笑)。

夢のような昼食を終えた後、僕らは再び川の上のヒトに戻る。とは言っても、透明な淵を見つけるとすぐに飛び込んで泳ぐ小学4年の河童コンビ。今日は特に清冽な宮川なので、瀬を越えるたびにドボン!と水音がしてツアーは中断してしまう。なかでも特に透明な長原の茶畑の淵では、バウでお昼寝中のSaeちゃんを除く子供全員が川に飛び込んで流れてゆく(AzuやMoeちゃんまで!)。

ふたりが漕いでくれると僕は何もしなくてもいい。
でもすぐにドボン!なので当てにならない(涙)

しょうがないので、またまた河原で休憩。兄コンビはかなりの流れの中をさっさと対岸に泳ぎ渡って、ふたりでなにやら遊んでる。お兄ちゃんたちに付いて対岸に行きたそうな小学1年生・Hayato君だが、足の届かない川を渡るのはちょっと躊躇してる(以前はMaakunもこんな時期があったっけ...)ので声をかけてみることに。

「おじさんがカヌーで付き添ってあげるから、泳いで渡ってみるか?」という僕の誘いにHayato君はちょっとビビりながらも勇気を振り絞って流れに飛び込んでゆく。
「どうだ?気持ちいいだろう?」
「うん!」
「ほら、もう足が届かない深さだぞ。」
「う、うん。」
「半分まで来た!あと少し!」
「ほんとだ!」
「ほ〜ら着いた!偉いぞ!」
「やった〜!」

こうして宮川に子河童がまた一匹(笑)。この後、彼はMaakun&Koukunとともに久具都比売橋の大岩からの飛び込みに挑戦!見事、勇気を出して飛び込んでメンバーみんなから祝福を受けたのだった。(Maakun&Koukunとお揃いのマ−シャスブル−のウェットは伊達じゃない!...笑)


透明な水面に浮かぶウミウシ家

久具都比売橋を過ぎ、彼方にオレンジ色の内城田大橋が見え始めると、いよいよゴールは間もなく。ところが、ここで前方にアユ釣り師の集団発見!(涙)ここは1997にアユ釣り師と“アホ、ボケ、イテモタロカ”と罵りあった場所(「The Battle against 鮎釣り師」参照)だ。『河原に四駆が3台、下流に軽トラック2台。下流側は姿が見えないけどどうやら地元のおじさん〜おじいさんだろう。上流の四駆の2名はどうやら喧嘩盛りの40代〜50代。しかも赤地に黒のラインのウェアなんて近所のおっさんは着ないから、きっと遠方の釣り師?浮かびながらの“すんませ〜ん!”は通用しそうもないな・・・』僕の性能の悪い脳内コンピュータが瞬時に弾き出した答えは...「お〜い、みんなぁ〜岸にカヌー着けて〜。」100mほど手前でカヌーを下り、さりげなく、でも少しだけ胸を張って河原を歩いてアユ釣り師の元へ。


ゴール前の岩場をゆく

「おいさ〜ん、すまんけどカヌー通らしてもらいますわぁ〜!ええやろか?」笑顔とネイティヴの伊勢弁で叫ぶ僕(笑)。「ええに、通りない!」(訳:いいよ、通りなさい)と応える釣り師。ホッ!
一応下流の釣り師にも...「あっち通ったってな。」(訳:向こう側を通ってくれますか。)

釣り師たちに軽く手を上げて見送ってもらいながら宮川のアユ釣り師銀座(...といっても4人だけど)を抜けた僕らは、モメることもなく内城田大橋を通過。

「どや、オレも大人になったやろ?」
「はいはい」

Mamaもヤレヤレと安堵の表情。橋をくぐると間もなくゴ−ル地点の宮リバー度会パークが見えてくる。「やった〜ゴールだぁ〜!」

15kmを漕ぎ切った後は、いずみちゃん運転のパンダのパンちゃんに乗せてもらってクルマを取りにスタートポイントへ。その間、残った子供達は宮リバーパークの遊具で遊べるので退屈することはない。

「今日はホントに条件が良かったね。」「天気もヨカッタし川もキレイだったしね。」...こうして、幸せな『据え膳食わねば男の恥』カヌー...じゃなかった『上げ膳据え膳』カヌーツアーは幕を閉じたのだった。仁淀川や吉野川という素晴らしい川を下り慣れたウミウシさんの目に、今日の宮川はどう映ったのかな?...それだけが気になった僕であった。まるで息子の通知表を開く瞬間のパパのように...

 

 

 

 


 


晩夏の曽爾高原。あと一ヶ月ほどで一面黄金色に染まる。

 

9月1日 サンダル履いてプチ・ドライブ  

「いい天気ねぇ〜!」「ちょっとお出かけしますか?」「そうね、ま、とりあえず。」今日は『熊野川クリーンアップ大作戦』が延期になってぽっかり空いた休日。久々に家でゆっくり過ごすのだ!とか思ってたけど、やっぱりお出かけしてしまう、デベソ(出無精の反対語?)な我が家。お昼前になって、2週間ずっと外していたプントのバッテリーのターミナルを繋いで、ルーフやウインドウに溜った埃をはらって、いざ出発。
「で、どこへ行こう?」「何だかお肉が食べたいわ。」「涼しい and 近い and お肉が食べられる and 行ったことのない場所...」かなり厳しい検索条件を入力して、僕の錆び付いた脳内検索エンジンにヒットしたのは...曽爾高原。

火の谷温泉に数年前にできたスペアリブ・レストランでスペアリブ&地ビールのランチを楽しんで、そのまま森の中を抜けて、曽爾高原で秋のトレッキングコースの下見を兼ねた観光...片道約一時間...う〜ん、我ながらスバラシイアイデア!(笑)

ルーフも窓も全開にした今日の空と同じ色のバルケッタ(小舟)プント・カブリオ。晩夏の森の道をハイアベレージで30分ほど飛ばすと、そこはもう火の谷温泉。コレと言った売り物に乏しい、この一軒宿の旅館が集客のために出店したスペアリブレストランは地ビール工房の2階にある。初めてなので、とりあえずウェイトレスさんのオススメを注文して、階下で仕込まれた黒ビールでいただく。(*ドライバ−の僕はコーラです...涙)


途中で立ち寄った地ビール工房&スペアリブレストラン

料理やお店には詳しくないので良く判らないけど、米国のスペアリブレストラン、日本第一号店だとかで、ナルホド、アメリカンなお味。爽やか系な飲み口のビールにも良く合って、今日の気分にはまずまず合う感じ。

一時間ほどかけてランチを楽しんだ後は、再び渓流沿いの山道を奈良県境に向けて走る。『ようこそ奈良県へ』の看板を過ぎ、倶留尊山の南麓を回り込むように走る369号線から折れて左に進むと、間もなく正面に兜岳と鎧岳の2つの岩山が見えてくる。あっけないほど早く曽爾村に到着だ。曽爾少年自然の家の横を抜けて、オカメ池下のパーキング(¥600)にクルマを停めて鋪装された急な坂道を100mほど登ると、一気に視界が開けて目前に緑の絨毯が広がる。テレビや雑誌で見る曽爾高原だ!
青い空に白い雲。緑のススキの草原...朝鮮半島上の台風15号に向かって吹き込む風に乗って、右から左へ猛烈なスピードで流れる白い雲。流れる雲の影が草原を渡り、まるで定点観測カメラの映像を早送りしているような光景だ。


いわゆる“ツッカケ”履きの僕らはここまで

オカメ池の畔のススキの中には早くも穂を風に揺らせているものもあって、夏から秋への模様替えが今、まさに始まっている...そんな印象を受ける。


念願の屏風岩でご機嫌

眩しい陽光に映える屏風岩

そんな素晴らしい光景を眺めつつ、頬を撫でる爽やかな風に目を細め気分は最高!...かな、と思ったら、Mamaの表情がみるみる険しいものになる。体調でも悪いのかな?と思いつつ、恐る恐る尋ねると...
「普通さぁ、こんな所に来るんだったら、ワタシのこの格好見て一言たしなめてくれるのが旦那の役目ってもんでしょ?」ん?あなたの言ってる意味が理解出来ないんですけど...淡いパープルのノースリーブにグリーンのロングタイトスカート、そして革紐を編み込んだKiscoのサンダル...う〜ん、リゾート!Azuのハイビスカスのワンピース&ナチュラルレッドのスリッポンも素敵だぞ???「だからぁ、こんな格好じゃあのてっぺんまでいけないでしょ!って言ってるのよ。」なんと!ドライブだけって話だったのに、晩夏の素敵な山を見てトレッキングしたくなった模様(涙)
ま、そこはなんとかなだめすかして説得し、『岩マニア』なMaakunのご希望の屏風岩を見学してそのまま帰路に。途中、往路で女性陣がしっかりチェックしていた「葛切」を出す茶店に立ち寄って「去り行く夏」を惜しんで舌鼓。こうして秋のトレッキングコース下見は無事終了となったのだった。「トレッキングシュ−ズ持ってたら、登れたのに!」ともちゃんは夜中までブツブツ...(涙)


兜岳と鎧岳

夏を惜しみつつ戴く美杉村名産の“葛切り”

 


屏風岩とプント

 

 

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