10月12-14日 北山川〜熊野川「お父さんだけの」ダウンリバー&キャンプ
下瀞を下る。川面は暗いが両岸の山の中腹はすでに日の出を迎えてる。
夕暮れのキャンプサイト(30kmポイント)
東の空から昇るオリオン座 (これは絵ですが、こんな感じだった...笑)
朝日に輝くキャンプサイト
10月13日 ロングツーリング、いよいよゴールへ(3日目)またまた牡鹿の鳴き声で目が醒める。う〜ん...大きな欠伸をしながら窮屈さが心地よいマミーシュラフから左腕を出してプロトレックを覗き込む。...7時かぁ。ジィィップ!シュラフに足を突っ込んだまま、テントのジッパーを開けるとひんやりとした冷気が僕の顔を洗う。いきなり目前に広がる熊野川の大パノラマ!右岸の急斜面の稜線から今、まさに太陽が顔を覗かせる瞬間だ。実際に光のスピードなんて体感できるはずもないんだけど、陽光がゆっくりと僕に近づいてきて僕の身体を暖め始めるのが見えるような気がする。 フリースを羽織ってテントから出ると、対岸の山に川霧の渦がわき上がっているのがまず目につく。上流側に振り返ると、豊かな水量の白見の滝。その方向から川の流れとほぼ同じ速度で川霧の塊が流れ下っているのが見える。河原の背後の茂みで「朝のおつとめ」を決行し(笑)上半身裸になって川に入ってクイックドライタオルで身体と顔を洗う。ビル・メイスンのビデオを見て以来、真冬以外は必ずする習慣だ。これをやると何となくakiではなくBillになれる気がする(笑)。 朝食を済ませ手早く撤収を終えたつもりだったが
、ゴールまであと少し(15km)という安堵感からか、それとも夜更かしの影響か(笑)、結局キャンプサイトを後にしたのは11:00。相変わらずダム放水中で透明感はないものの清潔感あふれる熊野川。両岸の道路をクルマが通るたび「あっ、ジェット船!」などと冗談を飛ばしつつ、北山川よりワングレード高い痛快な瀬(...と言っても2級以下)を楽しむ。 今日はもう最終日。沈して荷物を濡らしたってどうってことない僕らは、わざと波の高いコースを選んで水飛沫を浴びたり、隠れ岩のジャンプ台でバウを浮かせたり、ダウンリバーならではの愉しみを味わいつつ満面の笑顔(だっただろうな...笑)で思い思いに漕ぎ下る。 津呂地の大岩を越えたあたりから、熊野川はさらに川幅が広がって、向い風が強くなる。水量が少ないと苦労しそうな風だが、今日の流れは問題なくかなりの速度で僕らを下流に運んでくれる。このあたりまで来ると、両岸と川の高低差がなくなり河原に入りやすいためか、これまでになく釣り師の姿が目立ち、時折釣り舟や和船、そしてジェットスキー(ヤメテヨ!)の往来が頻繁になってくる。でも川幅が広くノープロブレム!(熊野川は釣り師も釣り舟もジェットスキーもみんな笑顔で僕らとすれ違うのだ!)
ダウンリバー、その後 ゴールしたあと岸辺で装備の片付けをしていると河原に続々と軽トラのオジサン達が集結してくる。「なんだろな?」と思っていたら軽トラに竹の枝を満載してこちらに向かってくるではないか!そこで紀州に詳しいアキヒロさんがつぶやく「あっ!明日から御船祭だぁ!」思い起こせば去年の熊野川ダウンリバー...NESSYさんとマジコさんとともにここにゴールした時、岸辺に御船祭の幟が林立してたっけ!ってことは今回も去年と同じ日(10/14)だってことかな?なんたる偶然! クルマに乗った瞬間、クラプトンは名探偵コナンに変わり、男はお父さんに変わる(笑)「あ〜紅梅堂の鈴焼買って帰らないと怒られるぅ!」3人のパパは新宮名物のお菓子「紅梅堂・鈴焼」を買うためパーキングにクルマを入れる。「すんませ〜ん、5袋下さ〜い!」そこで自分達がウェットスーツのままであることに気付く。「すんませ〜ん、こんなカッコで...」「イイですよ(笑)」お店の方も苦笑。 その後、熊野川町役場前でアキヒロさんのクルマにLettmanを積み替え、着替えを済ませて帰路に...あっ、いや、もう一ケ所立ち寄る場所が。「金山パイロット農園の紀州みかんSS10kg箱を買って帰らないと家にいれてもらえましぇ〜ん!」みかん農園でみかんの試食をしながらクルマのカーゴルームに10kg入りみかん箱を積込んで...これでホントに「お父さんだけの」北山川〜熊野川ダウンリバー&キャンプは終りを告げたのだった。 (本当におわり)
位置関係が分かりにくいので突貫工事で仕上げました(笑)
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