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FLAME LAYOUT


 

August.2001

 


こんな素晴らしい支流が清流・宮川を支えている。 

 

8月26日 宮川支流で夏休み最後の川遊び(...たぶん)今日は夏休み最後の日曜日。今月初め、三木里へ海水浴に行った時にアキヒロさんと「この夏、もう一回水遊びをしようね!」と約束していたので、今日はアキヒロ家の「My river」で川ガキごっこを楽しむことに。ところが天気予報は今一つ。Mamaは「川遊びもいいけど、今日はみんなで「海の博物館」で貝紫染め体験に行かない?」と川遊びにちょっと腰が引けてる。とりあえずアキヒロ家にお邪魔してから決めようってことで、川遊びの準備をして出発。アキヒロ家に到着してアキヒロさん&いずみちゃんに相談すると「どっちでもいいけど、子供達に聞いて決めましょうか?」(...と言いつつ、台所で昼ご飯の下準備をするいずみちゃん...笑)「おい、今から海の博物館に行くか、川に行くか、どっちにする?」まずは早速プレステで遊んでるお兄ちゃんたちに尋ねると、画面から目を離すことなく「川!」子供部屋でパン屋さんごっこをやってる妹たちに尋ねると、おもちゃのクロワッサンをお皿に盛り付けながら「川!」4対0で川に決定!(笑)


本日のベースキャンプ

ホワイトグリーンに濁った宮川本流を横目に見ながら、アキヒロ家が「うちのプール」と呼ぶ、宮川の某・支流の今日の遊び場に向かう。(河童ファミリー・アキヒロ家はキレイな川でないと泳がない主義。だって、「おでこの皿が汚れるから」byいずみちゃん...笑)
「支流ってさ、どうして支流って言うのかな。」禅問答のような質問をするMaakun。「支店、とか支所とか言うから、同じ意味じゃないの?」答えになってない僕の答え。「あっ、わかった!本流を支えてるから支流なんだ!」(なんじゃそれ??)ところが、今日の遊び場に到着すると「支流=宮川本流を支えてる流れ」という意味を痛感することに。台風から数日しか経ってないのに、支流の水は透明度抜群なのだ。

本流には二つのダムと一つの頭首工(農業用水用堰堤)があって水質保全に決して条件がいいわけじゃない宮川。ところが本流に流れ込む数々の支流流域がまだまだ素晴らしい森が残っていて、まさに「支える流れ」の役割を担っている。う〜んMaakunもたまにはいいこと言うなあ。

川が屈曲している下流側の小さな河原にベースキャンプを決め、ウェットスーツに身を固めた僕らは川に入る。ゴーグルを着けて川に潜ると僕を岩のエディと勘違いしてるのか、僕の下流側に魚がどんどん集まってくる。狩猟本能をくすぐられるなあって振り返ると、すでにMamaが胸まで水に入って網を振り回してる(笑)。アキヒロさんはシュノーケリングから鯨のように水を吹き上げながらを「シャクリ竿」で魚捕りに夢中。Maakun&KoukunはPFDも身につけずに、ベースキャンプ脇の早瀬を流れ下る遊びに歓声を上げてる。Moe&Azuは瀞場で魚の観察。みんな各自それぞれの楽しみ方で去り行く夏を惜しむように豊かな支流での川遊びを楽しんでいる。昼になるとアキヒロ家の炭火グリルの鉄板からヤキソバの美味しそうな匂いが漂う。


子河童はいつも仲良し

網やシャクリ竿でゲットした親指ほどの小魚(断じて鮎ではないですので...>漁協の皆様)を網に載せて焼くとMoe&Azuが頭からバリバリ(笑)大人たちは思わず「おおっ!」と驚きの声。

Moeちゃんが一緒なら水、怖くないの。
クイズ:さてこの写真に魚は何匹いるかな?


大岩で遊ぶ河童たち

昼食の後は、みんなでリバートレッキング。(ただし狩猟本能のみに生きる女はアキヒロさんからシャクリ竿を借りて魚捕りに夢中)流れを遡って上流を目指す。途中の瀬でMaa&Kouはエアベッドに乗って瀬下り。ところがこの瀬、膝程度の深さにもかかわらず大人が立っていられないほどの流速があり、下り始めた瞬間にもんどり打って転覆。


大岩は今年も最高!!

2人は川底で腰や頭を痛打しながら側転状態で川下へ流される。時折水面から覗く顔はかなり引きつってる(笑)しかも瀬の途中に直角のカーブには大岩と倒木のストレーナー(障害物)。ひさびさに「あっヤバイ!」って感じる瞬間だった。なんとか無事に下流までたどり着いたMaakunhは、エアマットにしがみついたまま複雑な表情を浮かべつつエアマットの注意書きを見て一言「急流下りはしないこと」って書いてあるけど、やっぱりホントだね。」
流れを遡って数百m歩くと、去年遊んだ大岩の淵に到着する。去年と同じように中央の大岩に登って飛び込んで遊ぶ。水深は4m超。ベースキャンプ近くよりもさらに澄んだ水、そして川底が真っ青な岩で出来ていて、水面が一種異様なほど青い(緑じゃなくて)。


シャクリ漁初体験

「と、とれた〜!」

ほら!満面の笑み

「ここに限れば銚子川より良いね!」これだけキレイだと河童家族のお皿もクリーニングされるだろうな(笑)
そろそろベースキャンプに戻ろうかって言い始めた頃、下流からMamaが飛び跳ねるような軽い足どりでこちらに向かって来るのが見える。「とれた〜!とれたのよ〜!」なんじゃ?と思いつつ話を聞くと、シャクリ竿で初めて魚を釣り上げたらしい。本当に小さな釣果だけど、彼女にとっては最高の気分(笑)
夕方になると、いつものように子供達の唇が紫に色付き始めたので(最近では川遊びのタイマー代わりになってるな..笑)撤収を開始する。

浦島Azuを乗せて泳ぐPapaガメ
水辺に佇むお嬢ちゃまたち

全ての荷物を積込んで、さあ、お疲れさまって段階で、子供達はまだ遊び足りないってゴネるので、しょうがなしに宮リバーパークに向かうことに(涙)子供達を遊具で遊ばせながら大人達はベンチでおしゃべり。一時間ほどここで遊んで、さあ、今度こそサヨナラって段階で、今度はMamaたちが「家に帰ってこれから夕食作るのイヤだし外食にしましょ!」はいはい(涙)みんなで夕食を食べた後、「もっと一緒にいたいよ〜!」とゴネる子供達を叱りつけて今度こそ本当にお別れ。時計の針はすでに7:00前なんだけど、クルマに乗るなり子供達が一言「ねえ、はやく帰って『こち亀』見なくっちゃ!」おいおい...。


川遊びの定番「飛び込み!」

 

 

 


 

 

 

8月25日 TMLのmakopさんを迎撃!(宮川ダウンリバー)TML(トレーラーメーリングリスト)のメンバー、東京のmakopさんご一家がはるばる紀伊半島へのキャラバンにいらっしゃるということで(TMLではこれを“領空侵犯”と表現する...笑)我が家は“迎撃”に宮川に向かう。「ただ今より宮川に向け敵機迎撃に向かいます!スクランブル、発進!」Maakunは結構ノリノリ(笑)昨夜、東京を出て朝までには多気PAに到着→P泊される予定ということで、9:00に多気PAで待ち合わせの約束だ。フラメンコレッスンのMamaを残し、Papa&子供達の3機編隊だ(もう、いいって!)
「ところでmakopさんって初対面なんでしょ?ホントに会えるの?」Mamaは心配顔。でも...全国にトレーラーは、たった3000台。多気PAに停まってるカヌーを載せたトレーラーなんて何台もいるはずないし...
当然のことながら、PAに停まってるキャンピングトレーラーは一台。「おはようございます!じゃ、行きましょうか。」もちろん『makopさんですか?』『akiさんですか?』なんて確認はなしなのだ(笑)宮川に着く直前に、アキヒロ家から携帯に参加表明。続いてマジコさんから「仕事がおわりましぇ〜ん!いけましぇ〜ん!」コールも(笑)

本年度一級河川水質ランキング(国土交通省調べ)で8年ぶりに日本一に輝いた宮川(パチパチ!)。我が家は6月以来約2ヶ月ぶり訪れることになる。今日の宮川は先日の台風11号の影響で10:00現在の水位は-0.08m。この時期は渇水期なのでだいたい-1.00が標準だから1m以上の増水だ。(今回の台風通過直後は+4.80まで上がった!)宮リバー度会パーク前の広い河原は、そのほとんどが水没している状態。宮川だけに、さすがにコーヒー牛乳色ではないけれど濁りが残って本来の清流とはほど遠い感じだ。せっかく遠くからいらっしゃったmakopさんに、本来の透明な水をたたえた宮川を下って欲しかったんだけど、こればかりはしょうがない。でもそのかわり、水量が豊富なのでライニングダウン(カヌーが進むに充分な水深がない時にカヌーから降り、牽いて歩くこと)の心配もないし、流速も速くなっていて快適な川下りを楽しめそう。


増水した宮川と早くも水遊びを楽しむ子供達
(白っぽいグリーンの水面は気田川そっくり!)

ジャバジャバジャバ...
Maakun「もったいないなあ、シャンメリー!」
makop「シャンパンだっつうの。」

川下りの準備を始める頃には、すでに子供達(Maakun、Azu、そしてmakop家・ゆうくん)は川に入って水遊び。クルマを下流に回送した頃にアキヒロ家御一行様も到着したことだし、いよいよツーリングのスタートだ。...その前にmakop家の新艇“NAUTIRAID/RAID2 Alu”は今回が初めて水に浮かぶということで、進水式が執り行なわれる。
「ポンッッ!」シャンパンの栓を抜く音が河原に響き渡る。まるでロケットのように青空に舞上がるコルク栓。オーナーのmakopさんが家族の新しいフネのバウにシャンパンを振りかける...Congratulation!立ち会った皆がシャンパンを回し飲みして新しいフネの門出を祝う。進水式...いつ見てもイイもんだ!
ところがここでトラブル発生!「コルク栓が閉まらない...あ〜この際全部飲んじゃおう!」makopさん出発前からご機嫌さん(笑)

11:00ダウンリバーがスタート。我が家のOldTown Camper(aki船長/Maakunパイロット/Azu機関士=エンジンブレーキ担当 )を先頭にアキヒロ家のLettmann Mic-Mac、makop家のNAUTIRAID/RAID2 Aluが続く。増水のために、南伊勢大橋下・岩場のカーブもいつもの複雑な流れもなくイージーに通過。円座の河原を過ぎ、横輪川合流点にさしかかる。早瀬の中ほどに横輪川が運んだ砂利が作った3m四方ほどの小さな砂州が見える。makop「akiさ〜ん、砂州の右?左?どっちが...楽しそう?」どっちが安全?じゃなくどっちが楽しそう?ってあたりがmakopさんらしい(笑)

カヌーの上で立ち上がって偵察。「右ィィ!」川底に1m程度の岩が沈んでるのか、瀬とは言えないまでもちょっと面白い感じの流れ。「はぁ〜い!」makop艇が進路を右に取るのが見える。50cm程度の波、でも結構速い流れに吸い込まれていくグリーンのNAUTIRAID...その瞬間、「ザバ〜ン!」え?沈?本流と砂州下のエディの速度差にバウを喰われてちょっとだけバランスを崩したところでmakopママが傾いたサイドにパドルを差し込んじゃった(水面を叩くのではなく)のが原因(...みたい)。全国を股にかけて川下りを楽しむベテランカヤッカーのmakopさんもファミリーパドリングは普段のソロとは勝手が違うみたいだ。

「む、ふふふふ」「うひひひ」
ビルジポンプでゆうくんをイジメルMaakun

コーミングが大きなNAUTIRAIDの沈はカナディアンカヌーと同様にパドラーが水面に投げ出されておしまい。「む、ふふふふ」含み笑いで近寄るaki艇とアキヒロ艇。「うひひひ」照れ笑いのmakop艇。オドロキなのはmakop家の保育園児・ゆうくんまで「うひひひ」だったこと!(笑)レスキューするまでもなくエディの反転流で自然に砂州に流れ着くmakop艇。


「おっもしれえええ!」

「ちょっとここで休みましょうか?」makopさんがビルジポンプで水抜きをしている間しばしの休憩。ふと見ると、沈の様子を見ていたMaakun&Koukunのサル年小3コンビ「河童モンキーズ」が急流に飛び込みたくてウズウズ(笑)「いいよ、飛び込んでも。」アキヒロさんと僕が苦笑いしながら許可を与えると、そそくさと砂州の上流に行ってPFD(ライフジャケット)一丁で急流下り。「ファッファッファ...」満面の笑みを浮かべて急流を流れるふたり。そのまま流れて行くと遥か下流の岩場まで一直線に流れてしまうので、上手にエディを捉え反転流を利用して砂州に戻って来る。『大丈夫みたいですね。』顔を見合わせたアキヒロさんと僕は無言で頷く。何度も繰り返し急流下りを楽しむMaa&Kou...すると、ゆうくんまで急流下りに参加!イノシシ年のゆうくんは、「河童ウリ坊」か?(笑)

ついに保育園児ゆうくんまで!
本流からエディに入る。流れでMaakunの足が変(笑)

makop艇の水抜きが終わったところで再びスタート。「さあ、行くぞ!早くカヌーに乗って!」そう声をかけると「河童モンキーズ」&「河童ウリ坊」が乗船拒否。「僕らさぁ、ライジャケで流れてく!」ホンマカイナ?確かに砂州の左側は充分な流速の早瀬で楽しそうだけど...2〜300mはグリーンに濁った急流が続いているんだぜ!(大丈夫かな?)でも断固として流れると言って聞かない3人(実は親たちも面白がってたんだけども...笑)。しょうがなく3艇が下流でレスキュー体制を整えて3人が流れ着くのを待つことに。


遠くに見える小さな3つのゴマ粒が子供達

「ピィィィィ〜!」僕の防水ホイッスルがスタートの合図。遥か上流で砂州から川に飛び込む2つの影(あっ、MaakunとKoukunだな?)少し遅れてもう一つの影も川へ(おおっ、保育園児もやるなぁ!)ドンブラコドンブラコ...時折波を被りながらもぐんぐん流れる3人。そんな姿を見て、旧き良き時代のガキ大将とその子分の姿がオーバーラップする。上級生の“ダブル”ガキ大将に置いて行かれまいと頑張るチビちゃん...でも、ふたりが流れ去った後、僕の前を流れ下るゆうくんを見てビックリ!う、歌を歌ってる!!波立つ広い川面でぽつんとひとり流されながら鼻唄...宮川河童ガキ界に「大型新人現る!」なのである(笑)
楽しいライジャケ川下りとは言え、数十分も浮かんでると体力を消耗するので、そのまま下流側の河原に上陸、ランチタイムにする。台風の増水のおかげで、幅300m長さ500mにわたって1〜2cm大の玉砂利が敷き詰められた広大な河原。(しかも僕ら以外誰もいない..ひとりじめ状態!)

しかも中ほどに素晴らしく澄んだタイドプールまであって、絶好の遊び場だ。アキヒロ家と我が家はMama特製おにぎり。makop家は、なんと*snowpeakのトラメジーノを持ち込んで地元名物の手作り「ニラ饅頭」(これがウマイ!Maakun「もしかしたら餃子の次に美味しいかも。」ちなみに彼はお誕生日のご馳走は何がいい?って聞かれて『餃子!』と答えたほどの餃子フリーク。またどこの国に生まれたかった?と聞くと『中国人』と答える...笑)

しかもこのトラメジーノ、makopさんとmakopママさんがひとつずつ持参。つまり「マイ・トラメジーノ」ってわけです。(こんな素晴らしい方もいるのですよ!>*tohruさん)美味しいランチを楽しんだ後、子供達は...やっぱり水遊び。今度はゆうくんは「河童モンキーズ」から離れ「ウリ坊」、じゃなかった「ウリお嬢様」コンビに参加して魚捕り。

...結局14:30までここでゆったりと遊ぶことになったけど、いずみママが15:30から用事があるということで、再びカヌーを漕ぎ出すことにする。ここからは、ただひたすら単調にながれる宮川。岸辺のアオサギやカワウと追いかけっこをしつつ、3艇のカヌーは川を下ってゆく。高速道路の橋手前では、ほんの数メートルの距離まで近づいても逃げない度胸のあるカワウにも遭遇(近くで見ると想像以上にデカくて羽も真っ黒じゃなくすごくキレイだ!)ゆらゆらふらふら..間もなくゴールの度会橋に到着。

「お疲れさまでした〜!」カヌーを積込んでいよいよお別れの時。makopさん一家にとって、今日は一週間以上にも及ぶ「紀伊半島極楽キャラバン」の初日。これから彼らはトレーラーを牽いて国道42号線を南下、キャンプinn海山での4泊をコアにして紀伊半島を遊び尽す計画なのだ(ウラヤマシイ!)
「じゃ、また明日な!」「おう!」MaakunとKoukunはもう明日の約束を交わしてる。そう、アキヒロ家と我が家は明日も宮川水系で水遊びの予定なのだ(makopさんによれば、宮川が日帰り圏内ってのもウラヤマシイ!らしい...笑)じゃ、また明日!こうしてmakopさん迎撃カヌーツーリングは終りを告げたのである。(マジコさ〜ん、今度こそ一緒に遊ぼうね〜!)


makop家...素敵なご家族でした!

 

 


 

 

 

 

8月19日 久々に家族揃って川遊び&鮎捕り!! 実家に帰省していたMama&子供達が10日ぶりに帰ってきた!500km以上離れた実家でも、このカヌー日記を時折チェックして「独身パパ」の行動を逐一監視していたようで、帰ってくるなり「美人妻揃いの極楽キャンプは楽しかったんでしょうね!」と強烈な先制パンチ(笑)。
独身生活の「買い物ウィーク」のおかげでモノで釣る資金は残ってないので、鮎で釣ろうってことで(笑)今日は雨にもかかわらず友人Uの招きでK川へ。(自分で見つけたフィールドじゃないので匿名にしますが...判っちゃうかな?)7:30からMaakunの小学校の草刈奉仕作業を終えて家に戻ると、やる気マンマンのMama&子供達は準備をすでに終えている。9:30降りしきる雨の中出発。

途中、タモを忘れたことに気付いてK川沿いのホームセンターに立ち寄る。さすが川ガキ&河童の多数生息する土地柄だけに、レジの横に魚捕り用だけで6種類もの各種タモが売ってるのには笑ってしまった。
10:30友人Uの実家に到着。Uは僕が就職した22歳からの友達で、谷は違うけど同じ田舎生まれということもあってこれまでずっと仲良くしてもらってる。ただ、小さい頃に町に出た僕とは違って中学までの少年時代をここK川上流で川ガキ&山ガキとして過ごした彼は野遊びにかけては僕なんかよりも数段上級者だ。ココ数年、川遊びはもちろん、田植え&稲刈り、イモ掘り、山仕事や薪の調達まで、全面的にお世話になっているのだ。
K川は、台風の影響かかなり激しい雨。川に出るのは午後からってことでU夫妻やご両親とおしゃべりして時間を過ごす。お昼ご飯までご馳走になった後、いよいよ川へ。


瀬のすぐ上は小魚の宝庫

鯉のぼり状態のMaakun。
ダブルパドルでのターンみたい?

上流部ということもあっていつも遊んでる宮川とは全く川の相が違い、どちらかというとゴツゴツした岩が林立する渓流の様相。流れが速くて水温も低いけど、さすがに水質は素晴らしくMaakunは川に着くなり水に飛び込んで行く。ただ膝下の深さでも流れにパワーがあるので、ちょっと足を踏み外すと体重の軽い彼は簡単に下流に流されてしまう。「フォッフォッフォ」いつものバルタン星人笑いで流れに立ち向かうMaakun。手にした鮎漁用の竹竿を川底の岩に引っ掛けて体が流されるのを防ぎながら川を渡って行く...でも、すぐに流されて「鯉のぼり」のような体勢で流れに翻弄されてる(笑)そのうち力尽きて「あ〜!」という喜びの声(笑)を残して下流に流れ去っていく...瀞場で岸に泳ぎつき、岸を走って上がってきて再び渡川にチャレンジ!...好きやねえ〜!

今日は、流れのある川での川渡り訓練(...というほど真剣じゃないけど)も試してみる。流れに応じて泳ぎを修正しながら決めた目標に到達するんだけど、「アレレレ...」とMaakunも戸惑い気味。一応、カヌーの心得がある彼は身体に受けた水流を推進力に変える、いわゆるフェリーグライドを取り入れてるつもりだろうけど、やっぱりアッと言う間に下流へもって行かれる。「流れがあると思ったように泳げないね。」「うん、それが体感できただけでも良いんだよ。川の側流と本流、エディを見分けるのは実際に泳いでみるのが一番だからね。」
MamaとAzuは瀬の上流側で買ったばかりのタモで小魚狙い。ゴーグルで水中を覗いて魚を見つけてはタモ網を振り回す...こちらも不漁...だけど楽しそう。...。


Maakunの目標コース実際の結果

肝心の鮎の小鷹網漁は、さすがに解禁から4日目でかなりの人が漁をした後なのでほとんど捕れない。二日酔いの体に鞭打って、何度も網を張ってくれるUなのだが...。

この岩の陰にいるわ!どこどこ?
川は怖くないのよん!

体が冷えると川岸の岩場で岩登りにトライしたりして夕方まで目一杯の水遊びは続く。
「ねえ、Maakunあの岩から飛び込むから写真撮って!」よっしゃ!ってことで下流の瀞場に泳ぎついて飛び込みの撮影会。岩の高さは3〜4mほどだけど、小さなMaakunがてっぺんに立つとかなりの高さに見える。「ええかぁ〜?」「いくよぉ〜!」「フォッフォッフォ」...何故かまたバルタン星人笑いを残して宙に舞うMaakun。カシャッ、ピーピー。デジカメはレリーズのレスポンスがトロい。ライフジャケットを身につけてないので水中深く突き刺さり、妙に浮かび上がるのが遅いMaakun。「プハァ〜撮れた?」水面で立ち泳ぎしながら尋ねるが...結果、写ってるのは水飛沫だけ(涙)「もう一回!」
「フォッフォッフォ」バッシャ〜ン!カシャッ、ピーピー。「撮れた?」「もう一回!」
「フォッフォッフォ」バッシャ〜ン!カシャッ、ピーピー。「撮れた?」「もう一回!」
結局、Maakunが「いい加減にしてくれよな!」とスネるまで飛び込み撮影会は続くのだった(涙)
「あ、あのさあ、カチカチカチ...ちょっとさあ、カチカチカチ...寒くなってきたんだけど...カチカチカチ」Maakunが歯を鳴らして震えながら寒さを訴え始めたところで、今日の水遊びは終えることにする。


フォッフォッフォッフォッ!

Maakun「ラーメン...タ・ベ・タ・イ...カチカチカチ」Azu「私も...カチカチカチ」今度はウェット着ような!(笑)

「おりゃぁっ!」狩猟本能のみに生きる女
あっ、そこに鮎が!ウソだよ〜ん!

 

 


 


鮎捕り日和

8月15日 狩猟本能にのみ生きる女はいないけど... 野宴会キャンプオフ真っ最中の13日、TAC Land いたどりに一本の電話がかかってきた。『あ、おれ。19日に来るって言ってたけど、ヤッパ解禁日に来ない?』カントリーマン・友人Uだ。8/15は友人Uの実家・K川での鮎の網漁解禁日。「15日っていったらキャンプから帰った次の日だぜ...もちろん行く!」僕も好きモノなのである。天気が良いので朝からキャンプでの着替えを洗濯して青空の下に干して出発!目指すはUの実家だ。

網を張る
水面を叩いて追いたてる

早く逃げなきゃ!!

Uの実家に着くと、すでに一回目の漁が済んで鮎足袋を洗いながらメンバーが休憩中だ。挨拶もそこそこに軽トラの荷台に乗って川へ。川での漁は網を上流に張って下流から竹竿で水面を叩いて鮎を網に追い込む「小鷹網」漁だ。子供の頃からずっとこれをやってるUの指示でみんなでバシャバシャ水面を叩いて徐々に上流に向かう。水しぶきで全身ずぶ濡れになってすっごく気持ちイイ。目前の水面下を大きな鮎が上流に向かって猛スピードで逃げるのが見える。網の寸前で駄目押しのバシャバシャをして(笑)漁は完了。Uが注意深く網を引き上げると...おおっ、鮎だ!8寸モノも数多くかかってる!下流から上流に向かって場所を変えながらこれを何度も繰り返し、(最後は竹竿を振り回すのに疲れて手足でバシャバシャだったけど...)お昼までの小一時間で70尾近くを捕まえることができた。

網にかかって暴れる鮎
網を引き上げると...
本日の釣果

昼になったので近所のログハウスレストランで昼食。Uの地元だけに知り合いのオジサン達から釣果を聞かれる。『なんやぁ、立派な大人4人でたったそれだけか!』...K川は豊かなのである。
ゆっくり昼食をとってたら14:30を回ってる。「もう一回川に行く?」「なんか疲れたしもうやめよ。」体力と気力の峠を越えた35歳は淡白なのだ。(某「狩猟本能のみに生きる女」がいたら日暮れまで頑張るだろうけど...笑)15:00すぎにUの実家を出て帰宅したのは16:00。


上級者の漁の様子

リリースせずに持ち帰ったChichoのお土産のカマツカをクーラーバッグから取り出して彼に与え、庭で炭を熾して鮎の塩焼きを楽しむ。さっきまで泳いでた鮎をハフハフ言いながら頬張る幸せなオジサン。隣でさっきまで泳いでたカマツカをニャンニャンバリバリ噛み砕く猫。幸せな夏の夕暮れ...。

生の魚が大好きなChicho
鮎と言えば炭火で塩焼き!

 


 

Yaen-Kai Camp OFFin Tac Land Itadori

30家族にも及ぶ今回のオフキャンプ全体をくまなく書くなんてことは絶対無理なので
うちのサイト周辺をを中心にまとめてあります。ご了承下さい。

 

8月12-14日 野宴会全国オフキャンプin岐阜・板取  暑さが格別だった今年の夏も、あとわずか。ずっと先のことだと思ってた野宴会全国オフキャンプがやってきた!オフキャンプの日程が発表された頃には家族全員で参加するってことだったけど、途中でMamaの同窓会のお知らせが入って子供達を引き連れ実家に帰省することに。そんなわけで今回は僕だけソロで参加ということになった。


ソロだとこんな感じ

我が家でソロキャンプといえば、 Eureka!のスカイライト2が定番。パドルをポール代わりに立てたスカイライトの前室にロール・ア・テーブルとザ・チェアの「地べたリアンスタイル」で愉しむ...僕お気に入りのミニマム装備なのだが、今回はオートキャンプ場。野宴会名物*snowpeak団地の中にポツンと立つソロテント...去年秋のオフでMaakunとふたり、そんなスタイルでやってみてJinaちゃんに「カワイイ!」なんて言ってもらったけど、何となくちょっと違うよなあ。
悩みに悩んだ末、前回のキャンプinn海山から装備が積みっぱなしになってて準備不要ってこともあって(ナマケモノ?...笑)Casitaを牽いて行くことに決定!今回の参加者で「一番装備の大きい男」だろうなあ。(こうして人は堕落の道を転げ落ちるのだろう...笑)

折しもニッポンは全国的にお盆休み。「民族大移動」の時期ということで各高速道路は殺人的渋滞が予想されてる。よし、日の出とともに出発だ!そう意気込んで前夜は早くベッドに入るものの、やっぱり気分は「遠足の前の夜」状態(笑)なかなか寝つけなくて....ウトウトしてて、ふと目覚めると7時前(涙)
結局、7:30出発。ラジオからは『名神高速・岐阜羽島ICを先頭に48kmの渋滞』なんて情報が流れるけど意外に道は空いていて、5月にKevipa軍団とキャンプした懐かしい新美濃橋を通ってキャンプ場に到着したのは10:30。

ホッとしながらキャンプ場のゲートをくぐると、そこには長身の優しそうな青年が手招き。ココペリちゃんだ!今回、広いサイトを僕ひとりで使うのはもったいないってことで、ココペリちゃんと同居することになってるんだけど、何しろ初対面なわけで、ちょっと不安だったのは事実。漁師→海の男→豪快!なんていう既成概念(モーリーの例もあるから違うのかもしれないけど...笑)を見事に裏切ってくれるココペリちゃん(笑)
サイトにクルマを乗り入れると、懐かしい顔・顔・顔。実際に会うのは半年ぶりだったり一年ぶりだったりするわけだけど、野宴会BBSでみんなのアウトドアライフはほとんど把握してたりするわけで不思議な感じだ。N-21サイトの前にクルマを停めCasitaを切り離すと、有り難いことにさかぽんパパを始めとする屈強な助っ人が集まってくれて、見る見るうちにCasitaは所定の位置にセットされる。


我がサイトのコック長・よりささん
&同居人・ココペリちゃん

そこへブラウンへア−(茶髪ね...笑)の「イマドキの若者」が登場。カヌー班・よりささんだ。(ところで何故ココペリちゃんは「ちゃん」でよりささんは「さん」なのか?それはこののちランチタイムになると明らかになる!)ココペリちゃんと色々と話しながらサイトの設営をしてランチタイム。何か適当に作ろうかな、なんて思ってたらよりささんがチョイチョイとスパゲッティを作ってくれた。ひとくち食べてみる...ん?これは何だ!素人の料理じゃないぞ!?しかも僕みたいにレシピ通りに買い物をして、レシピ通りの分量でレシピを見ながら作るってんじゃなくって、そこにある材料を組み合わせて勘で作るという本物のシェフのような料理なのだ。このスパゲッティを食べた瞬間、僕は彼を「さん」付けで呼ぶことになる(笑)。
ランチの後は...何やってたか覚えてない。でもビールの空き缶がテーブルの上を占拠してたので酔っぱらってたんだろうな(笑)
夕食は僕のソパデアホ(スペイン風にんにくスープ)にココペリちゃん&よりささんの料理が加わり、後から影ちゃん&Lunaちゃん夫妻も加わって豪華なディナーになった。「だだっ広いテーブルにお皿とボウルをひとつづつ置いて、ひとり侘びしく食事をするオジサンひとり」なんて光景を想像してただけに嬉しい誤算だ。
夕食後は広いタ−プのあるサイトでいくつかに分かれての野外宴会。楽しい時間が午前1時すぎまで続いた。


 

 


板取川スタートポイント

 

8月13日(二日目) Casitaの狭いガウチョベッドで目覚めて、天窓から空を見上げると昨日のぐずついた天気がウソのような晴天。「いい天気だぁ!」さかぽん班長率いるフライフィッシング班は早朝6時に上流に向けて出発したみたいなので、カヌー班&「もうすぐカヌー」班(笑)もそれぞれが朝食を済ませた後、10:30に出発。6台のクルマに分乗して下流の瀞場に向かう。
瀞場に6艇のカヌーを浮かべ「カヌー班長良川水系ガイド」ことマジコさんの案内で、数百m上流の水遊びポイントにみんなをピストン輸送。小さなダムのバックウォ−タ−なので、流れはほとんどないけど澄んだ板取川を漕ぐのは本当に気持ちいい!上流の水遊びポイントは浅くてほんの少しだけ流れがあってAngelさんちの峻君(1才4ヶ月)も大人も楽しめる絶好の場所だ。こんな気持ちの良い場所を前もって探してくれたマジコさんに感謝!


上流の水遊びポイントに向け漕ぎ出すAngelさんと僕
手前はスタートの準備に余念がないnokoさんとマジコさん

板取川でカヌー遊びを楽しむ
左からよりさ、aki、Angel、ココペリ、影

マジコさんはここでも全てのカヤック&カヌーをシングルパドルで漕ぎまくる。(中でもヤックボードに正座&シングルパドリングは笑ってしまった)ココペリちゃんは「まっすぐ進みませ〜ん!」と悲鳴。黄門ちゃま一家はスグレモノフローター「INDY君」(カヌー日記2000.8参照)に乗って水遊び。ペンギンさんは真剣な面持ちでいろんなカヌーを乗り比べる。よりささんは持参したシュノーケリングセットを身につけて水面下深くに潜って行く。物欲戦隊ほしいんジャー影ちゃんとAngelさんはカヌーに熱い視線...。11:00ぐらいから、泳いだり、流れたり、持参した昼食(僕とココペリちゃんは朝握ったおにぎり)を食べたりして3:00頃までをココで過ごす。

 


水遊び場に上陸したメンバー

 


くまやん&くまちゃんママご一家を乗せて遊覧カヌー

途中、飛騨観光に出かけるパワフルなひろさん親子(飛行機で北海道からいらしてキャンプ、朝からカヌーやってそのまま観光とは恐れ入りました!)をスタートポイントに送り届けたところへ、サイトを撤収して次なる目的地へ向かう途中のくまやん&くまちゃんママ一家がタイミング良く通りかかる。一度サヨナラを言ったくまやん一家に再び会えて、なんだか嬉しい感じだ。くまやん一家を乗せて板取川遊覧カヌーの始まり始まり!(笑)楽しんで頂けたでしょうか?>くまやんご一家
3時を回ったところで今日の水遊びはThe End。サイトに戻りシャワーを浴びる頃には、あんなに強かった陽射しも和らいで少しだけ涼やかな風が吹いている。ココペリちゃんと僕は顔を見合わせて無言で同じ行動に出る...コットを取り出してお昼寝タイムだ(笑)

(カヌー遊びから帰るなり、よりささんはスクリーンテント前にマットを敷いてお昼寝中だし。)買ったばかりの(笑)Byerのコットに横になると足元の方向から涼やかな風がそよいで、僕を深い眠りに誘う。あ〜なんだか子供の頃のおばあちゃんちの座敷での昼寝を思い出すなあ...夕方川から吹くそよ風に当たりつつ蜩(ヒグラシ)の声を聞きながら微睡んだ感覚...う〜んおんなじ心地よさだ、なんて感傷に浸りつつ...。(後で聞いたらJinaちゃんが『カヌー班爆睡中』とか言いながら写真を撮ってたらしい...涎垂らしてなかったか心配)
一時間ほど眠った後は夕食の準備に取りかかる。今夜もまたよりさ&ココペリ&影&aki共同作戦(笑)いやあ、豪華だぁ!料理が出来上がってさあ、食べようって時に他のメンバーからのおすそ分けが届き始める。


『カヌー班爆睡中』

ありがたいなあ、なんて言ってるうちに僕のテーブルには収まらなくなって、ココペリちゃんのテーブルも追加。その後も料理の品数はどんどん増え続け、最終的には16品目も!ありがたや、ありがたや!
よりさシェフはテーブルクロスやフローティングキャンドルまでセッティングして雰囲気も抜群。誰かが「多国籍料理屋台村“Casita”だね。」なんて言ってたけど、まさにそんな状態(笑)感謝の気持ちを込めて参考までに品目を列挙してみると...

揚げカレーパン by 黄門ちゃま
スモークチーズ by ペンギン
お好み焼き by RAM
大阪タコ焼き by さかぽん
ゴ−ヤチャンプル by くり2号
鰻巻き by うめちん
水餃子 by マジコ
ラタトゥイユ by Jina

鰻のキモ串焼 by マーク
八宝菜焼きそば by ココペリ
タンドリーチキン by 影&Luna
たこのバリバリ by 影&Luna
エビの唐揚げ by よりさ
豆腐の肉味噌かけ by よりさ
大根サラダ by よりさ
スカウトカレー by aki

ソロキャンプのはずが豪華なディナ−に!


居酒屋よりさWEB

そして極め付きはひろさんの北海道土産のジンギスカン!これだけの料理を「太る〜!」などと言いつつ平らげた後は昨夜に引き続いてマジコサイトでカヌー談義。ただこの「談義」ってのはウソで実は「悪魔のカヌー伝道師」によるカヌー班予備軍のためのカヌー洗脳会(笑)このカヌー催眠商法は結局深夜2:00すぎまで延々と続くのだった。「飲ませる」「眠らせない」「巧みな話術」(笑)
『あなたはカヌーが欲しくな〜る、欲しくな〜る...』


 

8月14日(三日目) あ〜昨日もついつい夜更かししちゃったぁ、と後悔しつつ7時に目覚める。外では10時間以上かけてココにやってきた関東支部のみんなが撤収作業を始めているのが見える。いつものように朝食を準備して「朝ごはんよ〜!」とよりささんを起こす。(俺はよりささんのお母さんかい?...笑)朝食を終えた頃から、僕らのサイトには次々とお別れの挨拶に訪れる方々が。 カヌー班や中部支部のみんなは別として、関東など遠いメンバーに次に会えるのは半年後or一年後だったりするわけで、野宴会オフキャンプで一番淋しい瞬間だ。キャンプ場を去るみんなと別れを惜しみつつ、僕もサイドオ−ニングを畳んだり装備をCasitaに積込んだりして撤収を始めることにする。11:30撤収完了。Casitaを繋いで、チェックアウトを済ませ12:20いよいよ帰宅の途に。渋滞を覚悟してたけど、東海北陸道、一宮市内、東名阪ともに拍子抜けするほどスムーズ。出発から一時間半で三重県に入ることができた。

『そう言えば昼飯喰ってなかったな。次のSAに寄ろう』と思った時、サイドミラーにぐんぐん近づいて来るモスグリーンのVOLVOが映る。「お先にどうぞ!」そうつぶやきながら横を見ると猛スピードで抜き去っていくはずのVOLVOが追い越し車線で僕と並走してる。しかもナビシートの妙齢の女性が笑顔で僕に手を振ってるじゃないか!!...ん??もしかして新手の逆ナンパ?(...なわけないよな)直後に携帯が鳴る。「akiちゃ〜ん、コンチワ〜!次のSAでメシでも喰おう!」NESSYさんだ。な、何故?確か紀伊半島の最南端近く・すさみ町でモクズ蟹を捕ってるはずじゃなかったっけ?僕の頭の中を?マークがパレードしてるけど、とりあえずSAへ。レストランで食事をしながら話を聞いたところによると、NESSYさんの話はこうだ...
3日前に大阪を出て和歌山県すさみ町へ。


???何故かNESSYさん

すさみ川に蟹篭を沈めてモクズ蟹を捕ったり海岸でシュノーケリングを楽しんで一泊した後、古座川に行ってR42を北上 、深夜に三重県・三木里海水浴場に到着。あまりにキャンパーが多かったのと天気がイマイチだったので朝まで待って海水浴するのもなあって思ってたところで、奥さんが一言『乗鞍に星を観に行きましょう!』(笑)そこから寝ずに北上して長良川でP泊。乗鞍に行って星を観て感動した帰り道(あ〜長い説明...笑)なのだそうだ。
しかしまあ、深夜の三木里で『乗鞍で星が観たい』っていう奥さんも相当だけど、『よっしゃ!』って行っちゃうNESSYさんも相当の太っ腹(今は痩せてます...ちなみに)。ウチなら『何言うとるんじゃ、ワレ!』『ヤッパリ釣った魚には餌くれんっちゃね!(*小倉弁)』と大喧嘩になるところ(笑)加えて3日間、1300kmにもおよぶグランドツーリングの最中に今、ここで出会う確率たるや相当のもの!偶然がもたらしてくれた楽しい出来事にしばし感動してしまったのだった。
NESSYさんと別れたSAから我が家まではほんの20分。スムーズに来られたおかげでまだ3時すぎなので、お盆休みで誰もいない最寄りの広い駐車場に行って牽引走行&バックの練習会。30分ほど車庫入れや直線バック、狭い道路でのUターンなどを繰り返し練習し、帰宅した。おかげで我が家の狭いガレージにバックで車庫入れが成功!..しそうになったけど薪にぶつかった(涙)。こうして晩夏の楽しい3日間は終りを告げたのだった。

 

 


Casitaに寛ぐ「癒し系漁師」ココペリちゃん

 


 

 


天気予報のウソツキ!!雨の三木里

 

8月5日 三木里海水浴場は雨 「ねえ、最近お天気に恵まれてるって思わない?」「そ、そう言えば今年は「嵐を呼ぶ男」一家にしては天気が良いなあ。」「今日も晴天!降水確率0%!」「普段の行いが良いからなあ。」今日は東紀州・三木里海水浴場へ今年最後の海水浴。9時に大宮町・木つつき館でアキヒロさんちと待ち合わせなので8時前に家を出る。夏休み真っ最中の日曜日だというのに道路はがらがら。これまでの最短記録30分ほどで木つつき館に到着。9時前にやってきたアキヒロ家とともに2台のクルマでR42を南に向かう。我が家のディスコにはKoukunとMaakun、アキヒロ家ランカスターにはMoeちゃんとAzu...同性&同級生だと喧嘩せずに仲良くおしゃべりしてて親はラクチン!(これって楽しいドライブの秘訣かも!)

今日の目的地、尾鷲市・三木里海水浴場はマジコさんが30年来通いつめてるお気に入りビーチ。しかも先週、キレイな海や川でしか泳がない「清流河童ファミリー」アキヒロ家が立ち寄って、長男Koukunが「これまで行った海で一番キレイだった。」というお墨付きを与えたほどの海だ。「うぁあ、海よ〜!天気もいいし、最高ね!私の普段の行いに感謝してね!」R42から時折見える熊野灘にMamaはゴキゲン。正直なところ、今年は毎週のように海に出かけててあんまり海なんて珍しくないはずなんだけど、毎回大げさなぐらいに喜んでくれるこの人のおかげで「また連れてってあげようかな。」なんて思えるのかもしれないなあ...。ところが!海山町に入ってコンビニに立ち寄ったあたりから何となく雲行きが怪しくなり始める。「ここは山だから雲も多いのよ。三木里は海だからギラギラ真夏の太陽、って感じよきっと。」あくまでMamaといずみちゃんはポジティヴシンキング(笑)。尾鷲市街を抜けR42を離れ、山道を通って三木里に到着した頃には真っ黒な雲が空を覆ってきた。「普段の行いが良い?ん?」


我が家の防寒対策はコレ

初めてやってきた三木里海水浴場はマジコさん&アキヒロさんがオススメってだけあって,透明度抜群の海。400m程度弓状に広がる美しい浜に穏やかな真っ白い波が打ち寄せる...素晴らしいビーチだ。しかも人が少ない!整備されたばかりの真新しい駐車場に車を止め、ビーチに荷物を運び込み「今日は紫外線少なそうだしタープは要らないなあ。」と言いつつ、ま、一応ふた張りのL.L.Beanウッドランズシェルターが並ぶ。その間にも子供達は浜に流れ込む小川で水遊び。設営が済んで大人達が海に入る頃...ついに雨が降り出した。


浮かない表情のMama

「ヤな感じだなあ...。」タープを叩くかなり大粒の雨。普通なら憂鬱になるところだけど、そんな中でもKoukunとMaakunは元気いっぱい泳ぎまくり。今日もまた「波が怖い」とか言って海に入らないAzu(今日はぶりっ子とかじゃなく本気で怖がってた)と泳ぎに飽きたMoeちゃんは何故かタープから流れ落ちる雨を空缶やバケツに集める遊びでキャーキャー(な、なにがそんなに面白いの??)さすがに大人はこんな雨の中じゃ泳がない...と思いきや、ボディボードを楽しむいずみちゃん、5.60m沖に係留されたポンツーン(浮島)まで泳いで行ってポンツーンからバック転しながら海に飛び込んだりして遊ぶアキヒロさん&Koukun。楽しそうなので僕とMaakunもポンツーンに泳いで向かう。ここで悲しいような嬉しいような現実を思い知らされる。「ガ〜ン!僕よりMaakunの方が泳ぎが上手い!」

中学生の頃以来、川遊びでちょこっと泳ぐ程度で、連続して何十mも泳ぐことがない(しかもカヌーの時はPFDに頼ってるし)僕は息が続かなくてポンツーンまでの5.60mが遠く感じるのだ!それに対しMaakunは全く足が届かないにもかかわらず、おしゃべりしながら余裕で泳いでる...とほほ、タバコ止めよっと。(カッパパパ・アキヒロさんはMoeちゃんを背負ったまま余裕の泳ぎだし)
海に入ってる間は暖かくて平気なんだけど、陸に上がるとただひたすら寒い。「8/5に寒いってのは、ある意味贅沢なことかもしれないね。」などとアキヒロさんは言うけど、子供達の唇は色鮮やかな紫(笑)それでも雨の中の海水浴は3時過ぎまで続き、ひときわ雨が激しくなったところでおしまい。


雨でも楽しんじゃうMoeちゃんとAzu
こちらも雨なんて関係なし
海の中にはこんな魚が!

タープや遊び道具を片付け、超・清潔な無料シャワールームでシャワー&着替えを済まよう...と思ったらKoukun&Maakunコンビはまたもや川で水遊び。小川が海に流れ込んで、砂浜を削って崖のようになってる場所で、砂の崖を崩しておおはしゃぎなのだ。「おいっ、いい加減にしてシャワーを浴びよう!」そんな風に注意しようと思ったけど、これがなかなか面白そう。ミイラ盗りがミイラになってしまって「いやいや、これはここにダムを造って川の流れを変えて崖に水流をぶつけて....。」結局、僕が一番ハマッてしまってた(笑)

ボラ発見!
群れで泳ぐボラ

なんとかかんとか子供達を着替えさせて、砂浜に突き出たプロムナード風の突堤を散歩。すると、海水浴客のすぐそばに大きな魚の群れ発見!鯔(ボラ)だ!そう言えばマジコさんが「三木里は魚と一緒に泳げますよ〜」なんて言ってたっけ。アキヒロ家とボラを見ながらキャーキャー言ってたら突堤の根元にゆっくりシャワータイムを終えたMamaが登場。「あ〜狩猟本能のみに生きる女が登場だぁ〜!」..と言ったのはKoukunだったかアキヒロさんだったか(笑)「なになに、ナニかいる?」小走りでやってくるMama。「うぁーすっご〜い!釣れるかしら?」狩猟本能のみに生きる女はリアクションが違う(笑)「ま、また今度も来ましょうね。」悪天候でちょっとお疲れ気味のMamaがいっぺんに元気になってしまったのだった。

「ねえ、普段の行いが悪い人がいるとお天気悪くなっちゃうわねえ。」「だ、誰のこと?」(みんな声を揃えて...)「あなた!」(トホホ)「でも、初回が条件悪いと、『今度こそ!』って思っちゃうよな。また来ようぜ!」「そうね。」「今年はもう来られないけど、来年の我が家の海開きは三木里に決定だな!」「異義な〜し!」


Rainy Mikisato Beach

 


 

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