WWW.PAPAPADDLER.COM

FLAME LAYOUT


 

May.2001

 


カヌーマラソン・スタートポイントにて

 

5月26日 熊野川カヌーマラソン前夜 前日、某・野宴会BBSにてマジコさんへの伝言...『私信:マジコさん、もし昼間にR42で熊野川渡るのなら、渡ってすぐの信号(熊野速玉神社前)を越えてすぐ、R42沿い左側にある●梅堂という和菓子屋で売ってる「鈴焼き」というベビーカステラみたいなの。これを大量に買っておいてもらえませんか?』この書き込みで我がTeam Maaki(僕とMaakunという意味ね)の熊野川カヌーマラソンに賭ける意気込みが分かるというもの(笑)。「優勝を本気で狙ってる」息子と「できればのんびり楽しみたい」父親のディスカバリーは第13回熊野川カヌーマラソン出場のため14:30自宅を出発、熊野川を目指してR42を南下する。


Team Maaki (^^)

クルマの中でMaakunの話題といえばマラソンのタイムと順位予想、そして優勝へのシナリオ(笑)。「やっぱりさあ、シーカヤックが速いと思うんだよね。シーカヤックのひとに遅れないようにぴったりくっついて行けば、もしかして、もしかするかも...」「目標タイムは2時間ちょうど。パパこの前『午後になると向い風になる』って言ってたし、お昼までにゴールしなきゃなあ。」「給水ポイントまで軽気(カルキ、と読む。本気の反対語らしい)で出力80%、そこからラストスパート!...だよね。」...これ全部Maakunの発言。か、かなりホンキみたいだ!
17:40熊野川町役場前スタート地点に到着。三和大橋下流側河原には恒例の鯉のぼりが並び、既に数十台のカヌーを積んだクルマが集結していて、お祭り気分が盛り上がってる。カヌーを下ろす間もなく、僕らはウェルカムパーティが始まってる熊野川町開発センターへ。2階のベランダでマジコさん親子が「ま〜く〜んっ!」と手を振ってお出迎えだ。

会場でNESSYさん、えいちさんと再会を果たし、夕食がわりの軽食を戴いた後、河原へ。カヌーを下ろし河原の真ん中に行くと、すでに焚き火の準備が万端。さすがはマジコ&NESSYさんって感じだ。あたりが暗くなると宴会開始。途中、遅れて到着したまきまきさんご夫妻も加わり、焚き火を囲んでいつものように硬軟取り混ぜた楽しい会話を楽しみつつ夜は更けていく。結局マラソン前夜だというのに、深夜1時すぎまで宴会は続くのであった。

 


 

 

5月27日 いよいよ熊野川カヌーマラソンスタート! キャンプと呼ぶにはお気楽すぎるディスカバリーでのお泊まり(初体験)。僕がナビシート、Maakunがリアシートでシュラフに包まって朝を迎える。(少なくともジャンボのエコノミーよりは数段寝心地がいい!)ふと、フロントウィンドウを見ると雨が...(涙)。


スタート前にえいちさんと

『カヌーだからどっちにしたって濡れるんだし』といつもの雨男の負け惜しみをつぶやきつつ、テールゲートを開けて朝食の準備。6:30、「いかにもよく眠れました」ってな顔のMaakunを叩き起こし、ガーリックトースト&コーヒーで簡単に朝食を済ませた後、ゴール地点へクルマの回送。快適な観光バスで再びスタート地点に戻り、開会式に臨む。町長さんの挨拶や選手ミーティングの後、いよいよスタートの時を迎える。
10:00、船足の速いポリエリレンカヤック、ファルトシングル他(ゼッケン1〜114)に続いて10分後の10:10、カナディアンクラスその他(ゼッケン115〜209)もスタートだ。スタートは岸辺に並べたカヌーに河原のスタートラインから走って乗り込む、いわゆる「ル・マン方式」を採用。

No.166が僕らのゼッケン
一斉にスタート!

「スタートォォォ!」のコールとともに選手が一斉にカヌーに走りよって漕ぎ出す。「いけぇぇぇ〜!」Maakunの叫び声が響く中、鬼の形相で最初の瀬に突っ込む。普段なら気持ちのいい波を狙ってカヌーを進めるのだけど、今日はひたすら流れの速い本流を選んでしまう。いきなり隣のカヤックが沈!ついレスキューしたくなるけど、今日は競争中。波に揉まれながら流されるカップルを尻目に先を急ぐ。
「パパ、前に5艇か6艇しかいないみたいだ!」Maamkunは目ざとく自分達の位置を確認。2つ目の瀬あたりから前方で沈が相次ぎ、サポートスタッフのジェットスキーにレスキューされてるのが見える。タイムを計測しないオープン参加クラスのカヤックを次々とパスし、いつもより大きな波を越え30分で8km地点を通過。


スタートダッシュ!! Photo by Makimakisan

このあたりで、10:00スタートのふた桁のゼッケンを付けたリバーカヤックの背中が見え始め10kmポイントからはそれらを何艇か抜き去り、ついに同クラスの赤いキャンパーとエクスプローラーを捉え、パス!!「やった〜!5位にランクアップだぁ」(お、おい、あんまり大きな声で叫ぶなよ...感じワル〜)早瀬ではヘルメットのストラップが低い風切音をあげ始める。これが無風状態で時速15kmを超えてるサイン。
12kmポイント付近でシーカヤックも何艇かパスするものの、カナディアンのトップグループはもう見えなくなってる。「それでも、このまま行けば、も、もしかして...」あんなに『ホントはのんびり漕ぎたいんだよなあ。』などと言ってた僕も熱くなって、ハイな状態になってるのが自分でもおかしい(笑)
ところがそうは問屋が卸さない!少し本流からズレてスピードが落ちた瞬間、オリーブのキャンパーとウッドの2艇のカナディアンに先を越されてしまう。「や、やばい!」ガシガシ漕いでる2艇のカナディアンはピッチを上げ、ひと漕ぎごとにぐんぐん離されて行くのが判るほど。


ゴールの後のお弁当がうまい!

「やっぱり大人ふたりのタンデムにはかなわないなあ...。」Maakunがちょっと弱気。もはやこれまでか...バウのMaakunのパドリングもピッチが乱れ、時折空振りし始めた。前を行く2艇のカナディアンは豆粒のように小さくなっていく...。15kmの給水ポイントの船が見え始め、Maakunのパドリングはもうほとんど推進力にはなっていない。「おい、もういいんじゃないか?無理するな!給水船で飲み物を受け取ろう。」そんな僕の呼びかけにスネるMaakun。「いやだ〜、頑張る!」『あともう少し!がんばれ!』河原の観客から、僕らに向けての応援が!嬉しくて再びパドリングのピッチが上がる。最終コーナーを越えると、もう流れが全くなくなってパドルが重い。でもR42の赤い橋が視界に入るとゴールはもうすぐ。水深が浅くなってパドルを入れ辛いなか、なんとかピンク色のブイのゴールラインを通過...ゴール!!

何位かはわからないけど、タイムは2時間をちょっと過ぎたあたり。でもゴールした瞬間はもう順位なんてどうでも良くて、ただひたすら親子というより最後まで頑張り通した同志としてお互いを称えあう。「よ〜し、Maakunよく頑張った!」「パパが必死で漕いでくれたからさ。」まるでスポ根ドラマの主人公のような会話(笑)だけど、心からそんな言葉が出るから不思議だ。
大会本部でゼッケンと引き換えにお弁当を受け取りカヌーのそばでランチタイム。スタートするまでは、あんなに順位にこだわっていたMaakunも、精一杯頑張った満足感からかあまりタイムや順位を気にしない様子。「ああ、疲れた!ところで途中、たくさんのカヌーが沈してたけどみんな大丈夫かなあ...」とマジコさんたちの心配をするMaakun。お弁当を食べ終わって着替えを済ませた後は、河原で他のみんなのお出迎え。3〜40分すると、ヤマシタさん、まきまきさんご夫婦、マジコさんの順でゴールイン!しばらくして最後にビール飲みすぎコンビ(笑)NESSYさんとえいちさんも笑顔で無事ゴール。どうやらヤマシタさんのフネは途中で沈してちょっと早い大水泳大会になったそうだけど、美人カヤッカーにレスキューされてウッヒッヒだったそう(う、羨ましい!)

ゴールするマジコさん&はるちゃん
表彰式

閉会式、表彰式が済むといよいよお楽しみ抽選会。な、なんと今日の目玉賞品「Koberのダブルパドル」をまきまきさんがゲット!(これまた羨ましい!)するなど和気あいあいとした雰囲気の中、カヌーマラソンは終了した。
カヌーを積込み、家に向けて走りはじめるとすぐにカーナビの画面を覗き込んでMaakunが一言「ねえねえ、この『浮島の森』ってなあに?」「なんだろう、島が浮いてたりして(笑)」「見に行こうよ。」「はいはい...苦笑」ってなわけで、R42を少し外れて「浮島の森」へ。


浮島の森にてゴキゲンのMaakun

行ってみたら、ほんとに沼に島が浮かんでた!(笑)泥炭の上に植物が生えて沼の水位の昇降によって島も浮き沈みするとのことで、僕とMaakunが歩くだけで沼に波紋が出来て実際に木々の枝が揺れる。いやあ、これは面白い。国指定天然記念物がフツーの市街地の真ん中にあるところがまたまたスゴイ。ほんの10分でひと回りできてしまうけど、ちゃんと遊歩道が作られていてMaakunは結構楽しそう。「寄って良かったね!」
その後はただひたすら北に向けクルマを走らせるのだが、R42沿いにはMaakunが立ち寄りたい施設が目白押し。「あっ、ウミガメ公園だ!」「今度寄ろうな。」「あっ、ミルク風呂!」「今度な。」「大宮町昆虫館だ!」「もう閉まってるし...」

結局立ち寄ったのは、馴染みの「紀州名物・さんま寿司」のお店で夕食を食べたのみ...笑。(意外にもMaakunは「さんま寿司」フリークなのだ!)鮨屋のおばさんが驚くほどの食べっぷりで、さんま寿司をペロリ!おばさんが一言『さんま寿司が好きやなんて、変わった子やなあ...。』『めはり寿司も好きだよ!』(笑)R42から伊勢道を通り、無事帰宅したのは19:30を回っていた。

*大会本部で最終リザルトを確認したところ、僕らの順位はカナディアンカヌー部門7位(2:01:50)Team Maakiの初戦としてはまずまずの成績で親子共々、大満足!僕らより上位は屈強な男性ペアばかりで、当然小学生ではトップだしね(笑)。順位やタイムもだけど、2時間以上もの間、最後まであきらめずに頑張り通したMaakunに感動した一日。「また来年も参加しようね!」と再挑戦を誓った僕ら親子なのでした。来年は2時間を切って6位入賞だぁ!!

 

<お願い>競技中は必死で漕いでたため、写真を撮ることが出来ませんでした。その上、途中でCanon オートボーイD-5を紛失!(涙)というわけで、もし今回のカヌーマラソンに関する写真をお持ちの方は、メールでお送りいただけませんでしょうか?宜しくお願いします。もちろんD-5を拾ったゾ!っていう熊野灘沿岸の方もね(笑)aki

 


 


小尻返しから望む平等岩(左)と岩屋本堂(右)

 

5月20日 伊勢山上ハイキング 今日はアキヒロさんに誘われて「伊勢山上」岩山登りだ。伊勢山上とは、役の行者開山と伝えられる修験道の山で、たぶん伊勢(の国にある)山上ヶ岳(=大峰山)という意味で名付けられたんだと思う。先週、ひとりで下見に行ってくれた(感謝!)アキヒロさんによると『ちょっと高度感があって、怖いようなところもありますが、無理しなければ大丈夫だと思います。高所恐怖症は大丈夫?』ということだが、果たして大丈夫なのか??


麓から見た岩屋本堂

「え?伊勢山上行くのん?私もWG時代(*WG=ワーキングガール。今のOLと同義語)に行ったことあるわ。」僕らが伊勢山上の岩山登りに行くと言うと、ばあちゃん(Maakunたちの。つまり僕の母ね。)から意外な反応が。「あんまり怖い場所もなかったように覚えてるけど。」半世紀近く前の話なので当てにはならないけど..。
今日は天気もいいしハイキングということで装備も少ないので、プントに乗って屋根全開!待ち合わせ場所のコンビニでおにぎりと飲み物を買ってローリング族のブラックマークが黒々と残る峠道を飯福田寺(いぶたじ)へ。木陰の駐車場にクルマを停め仁王門をくぐり本堂へ入る。ここで入山料¥100を納めて(大人のみ。子供は不要)由来が書かれたしおりを頂く。
ふと裏を読むと...


伊勢山上案内図
(全体図の他に岩のイラストや解説があって楽しい。本堂にて¥200)

 

「行場に於いては至心慎重に行動し聊かも油断転落怪我なきよう充分留意せられたし 万一転落怪我等されましても其の責任は当方で負う事が出来ませんから御承知下されたし 伊勢山上主」の文字が!て、転落!?それにしても簡潔かつ完璧な警告文(笑)。これと似た文章をどこかで見たなあって考えてたら、思い出しました!そう、エアーズロックの看板とおんなじだ!過度な安全対策をとったり、入場制限をするのではなく「自己責任」を明確に示してるここは素晴らしい!
びくびくしてる高所恐怖症の僕を尻目に元気いっぱいの子供達。行場案内図の横の階段を登り、薬師堂で無事を祈願したあといよいよ行場に入る。飯福田寺本堂で買い求めた雰囲気のある案内図によるとコースはちょうど馬蹄形(逆Uの字)を時計周りに廻るみたいだ。
鬱蒼とした林の急な坂を登ると目の前に大きな岩が見えて来る。10mほどの岩の中央にには左斜めに鎖が設置されていて、いきなりの岩登り...「油こぼし」だ。「うっそ〜!」Mamaは笑ってごまかしてるが、想像以上の急斜面に恐怖を隠しきれない。エアーズロックに登ったりしたけど、ホントは夫婦揃って高所恐怖症(涙)。

油こぼし
岩屋本堂へ

そんな両親を小馬鹿にしたようにKouくん&Maakunのお兄ちゃんコンビに続いてMoe&Azuのお嬢ちゃまコンビもヒョイヒョイと登って行く。驚きだ!
行者越、屏風岩などを過ぎ、膝ほどまでしかない超コワイ鉄の手すりに沿って細い道を下ると、御笠岩という大きな岩の庇が張り出ていて(下から見上げてMaakunが「熊野の鬼ガ城に似てる!」と叫んだ)その下に小さなお堂がある。これが岩屋本堂である。
ここで最初の休憩。ここは広さ6畳ほどの岩のオーバーハングで眺めは最高だけど落下防止の手すりもなく走り回る子供達に真剣に大声を上げてしまう。

岩屋本堂
こ、こらばか、そんなとこに立つな!
反対側から見ると...
もう二度と行けなくなる

「あ、ああぁ、は、はし、走ったらいやん!や、やめてぇん!」オカマっぽくなる僕。ここから...もし...落ちたら...確実に死ねる(笑涙)。

小さなお堂の向こうには自然の風化作用で出来た東覗きという穴があって、まるで鍾乳洞のような感じ(この岩山はそのほとんどが堆積岩だけど)がする。本来のコースはここから「鐘掛」というまさに人工クライミングウォールそっくりの(?)絶壁を登って御笠岩の上に到達するのだけれど、僕らはエスケープルートをとってさらに進む。しばらく行くと再び雑木林に入り、道に迷いつつもなんとか伊勢山上最高点(381m)の大天井に着く。
山の頂上というと視界の開けた眺めのいい場所を想像してたけど、林の中の小さな広場という感じ。

トレイルの脇には数々の石仏が
木漏れ日の下で現在地を確認する兄コンビ

そのかわり木陰で涼しくて「ハンモック持ってきたら最高やなあ〜。」そんな雰囲気の場所だ。居心地が良いのでここでランチタイム。我が家がデイパックからコンビニおにぎりを出して食べてる横で、アキヒロ家はワンバーナーと鍋を広げてスパゲッティを茹でる。しっかり我が家のぶんも作ってもらっちゃって嬉しい!!
しばし休憩のあと再び落ち葉で滑りやすい雑木林の中を進む。やがて再び岩場が現れ、足摺岩は難無くクリアしたものの次の亀岩〜鞍掛岩〜蟻の戸渡りは足が竦む高度感。亀岩の急峻な岩の尾根を登りきると、鋭角の三角形のような鞍掛岩の頂点の狭いトレイル。あとから考えるとここが一番怖かった(涙)左側は数十メートルの絶壁で、しかも鎖や手すりはない。正直怖くて涙目になってるんだけど子供の手前そんな姿を見せる訳にもいかずやたら「面白〜い!楽し〜い!」を連呼してしまう。


ここも怖かった...(涙目)

亀岩を下るMoeちゃん、Mama、いずみMama

空に登っていくような感じ(亀岩)

ふわっとバランスを崩し左側の絶壁を「土曜ワイド劇場」の人形のように(意味わかる?...笑)もんどり打って落下して行く自分、Mama、子供達の姿が頭をよぎる。ヒ、ヒ、ヒョエ〜!
それにひきかえ子供達は怖さを知らないからか、それとも本当に怖くないのかリーダーのアキヒロさんについてサッサと歩いてる。Kouくん&Maakunコンビは走ってるように見えるほど早足で見てられない。

ま、誰ひとり「土曜ワイド劇場」の人形になることもなく(しつこい?)無事通過。アキヒロさんも怖かったという「小尻返し」はエスケープして最後の難所「平等岩」へ。ここは最後に鎖を伝って降りる垂直(に見える)壁がありMamaコンビは非常に怖がってた。でもイザ降り始めるとそれほどでもなかったけどね。平等岩を過ぎればまた快適な雑木林を歩き、最後に130段以上あるという苔むした急な石段を下ってゴール!はぁぁぁ〜〜な、なんとか生きて帰れたぁ!(ちょっとおおげさ)
飯福田寺境内の水場で休憩してると、ちょっとまだ遊び足りないKouくん&Maakunコンビが境内の脇を流れる渓流の石垣を登って遊びはじめる。おまえ達は疲れを知らんのか!?
Maakunは裏行場にも行きたがっていたが、僕がもう緊張の糸が切れてノックダウン状態。再びプントに乗って近くの水車小屋などを見学しつつ帰途についた。家に帰るとMaakunはいきなり学校の宿題の日記を書き始めた。内緒で読んでみると...


鞍掛岩
高度感覚が麻痺してる子供たち
水車小屋前にて

5月20日 日曜日 てんき 晴れ

今日は、いせ山上という岩山に、のぼってみました。380メートルもあります。さいしょにのぼったあぶらこぼしのくさりは大じゃのように長かったです。きゅうけいした鐘掛は大きいサメの口の中のような形でした。蟻の戸渡りと言うところが、一番こわかったです。歩いたきょりは5キロメートルぐらいでした。

案内図を見ながら書いたのか、やたら難しい漢字が使われてるのが可笑しい(笑)でも、これって僕のパパパドラーのカヌー日記のダイジェスト版じゃん(笑)

 

 

 


 

 

5月3-5日 長良川ダウンリバー&キャンプ


美濃橋から長良川キャンプサイトを望む(スタート地点)

5月3日 参加出来るかなあ... 前日から降り続く強い雨が子供部屋の窓を叩く。『Kevipaさんたち大丈夫なのかなあ...。』4/29から長良川でキャンプしてるKevipaさんご一行様に合流する前夜だというのに、キャンプの準備にも取りかかれないままAzuの添い寝をしてる僕。Azuは古座川クリーンアップ大作戦の前から扁桃腺を腫らせて発熱&ダウン。その後も発熱と復活をくり返しながら今夜を迎えてしまった。しかもMamaも体調不良。そして頼みのMaakunも吐き気を訴える始末。(Maakunの吐き気は古座川でシーフードを食べ過ぎたのが原因のようだけど...笑)あ〜こりゃ参加は無理かなあ。そう思ってたけど翌朝には全員見事に復活!Mama「GWだってのに家で寝込んでたら体も心も腐っちゃう!ね、Azu?」Azu「うん、くさっちゃう!」Maakun「あ〜腹減った〜!」

...ってなわけで午前9時、キャンプの準備開始。僕がカヌーを載せてカシータを連結してる間にMamaは冷蔵庫のドアを開けて、今夜のメニューを思案中...「あんまり何もないわねえ...う〜ん、こんな時はカレーライスに決定ね。」メニューが決まったところで、Chichoのお皿にキャットフードを山盛りにして11:00出発。
高速に乗るなり、恒例の「忘れ物チェック」!(出発してからチェックしてたんじゃ遅いと思うんだけど...)カヌー?OK!パドル?OK!ライフジャケット?OK!...次々とチェックしていく。カレー?OK!ライス?あっ、忘れた!やっぱりいつものように重大な忘れ物が(涙)
東海北陸自動車道の美濃IC出口で一時間ほど渋滞に巻き込まれた以外は、GWとは思えないほどのスムーズさで今回のベースキャンプサイト・美濃橋に14:30到着。橋のたもとで手を振って河原への進入路を指示してくれてる男前...Kevipaさんだ!河原に入ると9家族総勢28人&無数のワンちゃんたち(数えきれない)と挨拶を交わす。それにしても人数&犬数がハンパじゃないだけに迫力のキャンプサイトだ。


川辺に停めたディスコとカシータ

キャー、カワイイ〜、君たちもね(笑)

設営を終えてメンバーの皆さんとおしゃべりをしていると、Maakunが何となく何か言いたそうにう僕のそばにやってくる。「パパぁ、遊戯王カードはいつ買ってくれるの?」そうだった。出発前に買ってやる約束をしたのを忘れてた。「でもなあ、ここじゃ買うところないしなあ...」と言いかけてふと見上げると対岸に見慣れたコンビニの看板。「じゃあ、あそこに買いに行くか?」「うん!」
そんなわけで、今日の初漕ぎはウェットに着替えてカヌーで遊戯王カードの買い出し(涙)
夕暮れが迫ってきた頃、みんな夕食の準備に取りかかる。我が家のメニュー・カレーライスは実は結婚して以来初めて作る料理だ。『やっぱりみんなで作ったカレーは美味しいなあ。なっ?なっ?』決して旨くないのに無理矢理同意を求める先生...林間学校の苦い思い出(笑)が蘇る。

夕食のあとは、まきまきさんが用意してくれた極上の百日紅(サルスベリ)の薪を焚きながら焚き火を囲んでおしゃべり。マジコさんとまきまきさんご一家以外は初対面だけど、BBSで毎日のように話してるからか寛いだ雰囲気で楽しい時間を過ごすことが出来た。

Kevipa軍団キャンプサイト
ツインリビングシェル

 


    

5月4日 長良川を下る 目が覚めると窓の外には青空が広がっている。気温もかなり高く無風。絶好のカヌー日和だ。クルマをゴール地点の藍川橋に回送し、11:00、10艇のカナディアン、2艇のダッキー、1艇のカヤック、総勢13艇でキャンプサイト前の河原をスタート。前日より多少下がったものの水量はまずまず。今回の我が家はキャンパーにMaakunと僕、ハンターにAzuとMamaが別れて乗り込む。


長良川を進むオープンデッキ軍団

美濃橋をくぐるあずさん一家の赤いアリー

豊かな水量で滔々と流れる大河・長良川。体調は復活したとはいえ、流水経験に乏しいMamaはその流れのパワーにおっかなびっくりのパドリングだ。ボトムに座ったAzuは快適な流れにご機嫌上々。「きっもちいいねえ。」僕の前に座ってるMaakunは穏やかなスタートに「はやく瀬が来ないかなあ。」とちょっとつまらなそう。
下渡橋手前の初めての一級の瀬。瀬の途中で振り返ると、真剣な表情のMamaとニコニコ顔のAzuの対比が可笑しい。
橋をくぐると目の前に中濃取水堰が現れる。まずは左岸に全員で着岸してスカウティング(偵察)する。いい加減なリーダーだとそのまま突っ込んじゃうところだけど、さすがKevipa軍団!って感じだ。結局水量や流れの状況から判断して、腕に自信のある人だけが下ることになり我々子連れ組はライニングダウンすることに決定。子連れ組が先に下流に移動しスローロープを手に待機する。

ボンパさんとまさとくん、ボンスケくん
Kevipaさんとケビンくん

まずは、奥さんとヒロくん&トモくんを河原に下ろしボンパさん&まさとくん(11)&ボンちゃんのエクスプローラーが瀬に入る。バウを大きく浮かび上がらせて飛ぶように波頭を飛び越えるボンパ艇。長瀞で鍛えたまさとくんのパドリングは見てて惚れ惚れする。Maakunも2年後にはあんな風にカッコ良く漕げるのかなあ...。続いて後続の3艇も無事通過。ライニングダウン組も瀬の下から再スタート。安心する間もなく左岸に凶悪なテトラポットの護岸の待ち受ける2級の瀬が見えてくる。先ほどの瀬よりも勾配は緩やかだが、川底に転がったテトラが作る波が高く、誤って瀬の途中で沈すればテトラの隙間に吸い込まれ非常に危険だ。今度も右岸にフネを寄せてスカウティング。薮に遮られてすぐそばにまでは行けないが、危険な斜めの大波とコース取りを頭に入れる。

Maakunをボトムに移してソロのポジションで瀬の入口の隠れ岩をかわしながら瀬に入る。一発目の大波で水しぶきの洗礼を受ける。「カッカッカッカ!」意味不明の変な笑い声を上げるMaakun(笑)2発目の波はかなり角度が急だ。バウを右に取られそうになりつつもなんとかクリア!右岸の狭いエディにカヌーを入れる。ふう、何とか無事通過だ。ここにMaakunとキャンパーを置いて、再び上流に戻りMamaのハンターに乗って再び瀬に。全長が短くキャパシティの小さいハンターは意外にこういう瀬が得意だ。波の寸前で進入角度を変えたり、波頭で小さくターンしたり、かなり自由に動ける。


テトラの瀬・僕らの前をゆくのはまきまき家剛くん。

いいなあ、コレ...とか思いつつ下流を見ると、何となく様子が変だ。『ボンパさんちが沈した!』というマジコさんの声。えっ、確か家族5人&ボンちゃんで瀬に入ったはず...ヤバくないか!?
『全員無事だ!』はぁ、よかった。『akiさ〜ん。テトラにパドルとクーラーボックスが吸い込まれてるから取れるかなあ。』ハンターで流れを渡って対岸のテトラに向かう。瀬からかなり下流側だというのにテトラに引き寄せられる感じがある。ヒロくん&トモくんを救助するために川に飛び込んだミエさんのパドルをまず回収。クーラーボックスとボンパさんのパドルは...テトラの間から吸い込まれて2列奥に浮かんでいた。ひえ〜...。

下流の河原で少し休憩した後は、再び下流に向け漕ぎ出す。長い瀞場でゆったり流れながらミエさんに我が家の写真を撮ってもらう。「この下にね、鮎の瀬っていう瀬があって、初めて下った時に中央の岩に激突して沈しちゃったんですよ。200mぐらい流されちゃって...アハハハ。』マジコさんは楽しそうに笑う。「今日はともちゃんがいっちゃったりしてね。ぶつかる時は『マジコツゥゥゥゥ〜!(マジコ2)』って絶叫しなくっちゃあ。(笑)ね、ママ」「縁起でもないこと言わないでよ、もう!」

マジコさんの言葉通り、大岩の点在する瀬が前に現れたところでMamaの撃沈シーンを狙って右岸のエディに先回り。ところがMamaはガチガチに固まりつつも目の前を上手に下って行く。Azuはこちらを向いてニッコリ手を振る余裕も(笑)なんだあ、つまんねえなあ。そう思いつつ写真を撮って、カヌーを反転し下流に向かう。その時!!ミエさんが叫ぶ!「あっ、ともちゃんが沈してる!」「えっ!?」「中央の岩に激突して流されてるわぁ!」...まさに『マジコ2』の岩だ。Mamaの沈を面白可笑しく期待してた僕も、実際にMamaとAzuが裏返ったハンターに掴まって流されてるのを見るとちょっと心配になる。ところが、追い付くにつれ、やっぱり不謹慎ながら笑いが込み上げてくるのだ。

よりにもよって今日のコース最高の人出のこの河原の真ん中で沈するなんて(笑)多くのギャラリーが注目するなか、岸からは何本ものスローロープが投げ込まれる。照れ笑いするMama、しゃくりあげて大泣きするAzu...周囲のカヤッカーたちが近づいて手を貸してくれてる。


左端の岩場で沈。そこからどんどん流されるMama艇(右)
駆け付けるのが遅すぎて信頼を失うPapa&Maakun(中央)
そして岸辺から飛び交う親切なカヤッカーのスローロープ(ありがとう!)

まず僕がハンターのペインターを確保し、岸からあずさんが投げてくれたロープで岸へ寄せてもらう。多くの人に助けてもらってただテレ笑いするしかないともちゃんが可笑しい。「まず帽子を拾おうか、Azuを拾おうか迷っちゃった!」おいおい...
岸に上がって遅いランチタイム。泣いていたAzuもほどなく落ち着き、Kevipaさんちのケビンくんに遊んでもらってる。でも、そこで落ち着いたAzuが一言「あのね、カヌーは楽しいけど川下りはもういや。えっ?パパと?パパとはいいけどママとはいや。」
ヒッヒッヒッヒ...。
結局、ここでゆっくり過ごしてたら3時になってしまったので今日のダウンリバーは、ここでおしまい。

下流からクルマをピックアップして、温泉組とキャンプサイト組に別れて解散となった。
えっ?我が家はどっちって?もちろん温泉組。しかも温泉の後、レストランでパスタなんか食べちゃったりする軟弱ぶり(笑)Mamaの「鮎の瀬沈仲間」nodaさんと温泉で別れ、マジコさんご一家と食事を終えたあとは再びサイトに戻る。サイトではあずさんのリッチウェルのタ−プの下ですでに宴会が佳境になっている。


ダウンリバーを終えて

Kevipaさんの焼きリンゴを戴きながら、サーマルクッカーをはじめKevipaさんご自慢のキャンプ道具の話を聞いた後、温泉→レストラン組も宴会に参加する。今日のダウンリバーの話、なかでも沈トリオ(ボンパさん、nodaさん、ともちゃん)の沈に話題になると一同爆笑。こうやって笑えるのも沈しつつも無事にここに戻ってくることが出来たから。パーティ全体に常に気を配り、慎重にツアーを進めてくれたKevipaさん、そしてイザという時には自ら川に飛び込んで救助に向かった奥様のミエさんのおかげだと思う。
そんなわけで、ここがあまりに居心地が良いもんだから出発する時は一泊二日の予定だったけど、もう一泊することに決定。明日は子供の日。マジコ一家とキャンプサイトから近い、リトルワールドにくり出すことになった。なんと完璧な子連れキャンプ計画なんだろ(笑) 


レストラン組&Kevipaさん

「もう一泊しようか?」「そうね!」
運転は大変だけど気軽なトレーラーキャンプ
あずさんのRichwellタープの下で宴会
まさに「リッチ」で「ウェル」なのだ!

 

 


 

 

5月5日 子供の日なので... 今日は5月5日子供の日。子供達にとってカヌーやキャンプはとても魅力的な遊びであるのは確かだけど(ホンマか?)、そればかりではちょっともの足りないのかも。そこで地元マジコさん一家を誘って“一日世界旅行”野外民族博物館リトルワールドへ行くことに。(「野外」だって!これも立派なアウトドア!?...笑)
GWなので尋常なない人出になりそうってことで、早起きして急いで撤収。みんなとのお別れの挨拶もそこそこにリトルワールドに向かう。カヌーを積んだちょっと場違いなクルマでパーキングに入ると、長良川周辺では感じなかった視線を感じる。(ちょっと恥ずかしい)我が家のディスコ&カシータは係員さんの指示で正門前の観光バス専用に入る(ラッキー!)


あっという間の2日間。
Kevipa軍団の皆さん、楽しい時間をありがとう!

*決して●●な関係ではございません。

リトルワールドでの出来事は、ここカヌー日記には詳しく書きませんが、←↓見ての通り。各国の建物を見学し郷土料理を食べ歩きながら、ブラブラ散歩で子供達は大喜び(大人はもっと大喜び)。まる一日、子供の日らしい楽しみを満喫したのだった。レジャーランドと人ごみが大嫌いなことで気が合うパパたちも実は結構楽しんでたりして...(笑)。
リトルワールドを出発したのは16:00。何故かわからないけど、とにかくガラ空きの高速道路をひた走って帰宅したのは18:00すぎ。大渋滞を覚悟していただけに、明るいうちの帰宅は拍子抜けだった。

天気にも恵まれ充実した時間をすごせた今年のGW。新しい出会いも多くてなんだか世界が広がったような、まさにGolden なWeekだったんじゃないかな。

 

サリー軍団、現る!!
R41を走るディスコ

 
Azuはこれが一番良い思い出だったみたい(笑)


 


無事、帰宅

 

Special Thanks!

Kevipa家(Kevipaさん、ミエさん、ケビンくん、ルークくん、クレアちゃん)
あず家(あずさん、とよさん、なっちゃん)
ボンパ家(ボンパさん、かずえさん、まさとくん、ひろくん、ともくん、ボンスケくん)
しばたき家(シバさん、モトさん)
やっこ家(やっこさん、KAZUさん、しいたけくん)
noda家(nodaさん、だいじろうくん)
マジコ家(マジコさん、nokoさん、はるちゃん、ひよちゃん、かれんちゃん)
まきまき家(シャーパパさん、まきまきさん、シャー姉さん、シャー兄さん、シャーリーちゃん)
(順不同、抜けてたらごめん!)

 

 

アンケートにお答えください!

 

_  _  _

 

Copyright 1998-2001 Akihikom.All right reserved

paddler@mac.com