WWW.PAPAPADDLER.COM

FLAME LAYOUT


 

March.2001

 


どちらがAzuでしょう?(ヒント:帽子の形)

 

3月11日 Azuのバ−スディ・スノ−シューイング 「ねえ、パパ、あーちゃんのおたんじょうびはすてきなプレゼントとかいらないから、またここにつれてきてね。」な、泣かせる...。(パパパドラーのカヌー日記 2001.2より)ってわけで、今日はそのお約束を果たすべく、比良山に向かう。先週はPTA役員問題で生きた心地がしなくて、何をどう過ごしたか覚えてないほどに精神的ダメージを受けたんだけど、この問題で出来たMamaとの関係の亀裂を埋める目的も(笑)。


『わっはは〜サイコ〜!!』Maakun

金曜に急遽決定したのだけれど、カヌーとは違ってスノーシュ−は準備が楽チン!朝6時に起きて7時には出発出来る手軽さがいい。8時40分、比良山リフト乗り場駐車場到着。これまでの2回よりは積雪が多くて駐車場はすでに銀世界。ノーマルタイヤではちょっと滑る感じだ。手早く着替えを済ませてリフトへ。前回の混雑がウソのように待ち時間なしのリフト。「きょうはひとりでのれるもん!」と張切ってたのに、直前になってやっぱり怖くなったAzuをダッコしてシャカ岳駅へ。ここからロープウェイに乗り換えて山上駅に到着!
「うぉー、す、すごい!」積雪が半端じゃない。しかもそこはまだ誰も足を踏み出していない全くの新雪(しかもパウダースノー)なのだ。スノーシュ−を履く前にお約束の飛び込み(笑)新雪が5〜60cmあって、飛び込むと身体が完全に埋ってしまうのでMaakunは得意のクロールで泳ぐように戻ってくる(笑)

しかし、飛び込みの愉快さとは裏腹にスノーシュ−での歩行は困難を極める。新雪の上はスノーシュ−を履いていても股下まですっぽりとハマってしまうのだ。しかも朝一番ということでトレールの幅は20cmほど。トレイルの脇は高さ60cmの高さにそびえる新雪...スノーシュ−を履いて綱渡りのような歩き方でとりあえず進むが、ちょっとバランスを崩すとトレイルの脇の新雪に顔から突っ込んでいくことになってしまう。大人はなんとかリカバリ−できるけれど、「あっ!」そんな小さな悲鳴を残して突然姿を消してしまう子供たち。おおげさでなく、3mに一度づつ転倒して雪に沈む子供達を掘り起こしつつ、なんとか八雲ロッジに到着。へとへとに疲れて、正直これ以上進むかどうか迷ってたけれどポットの暖かいお茶を飲んで休憩してたらMaakunとMamaが俄然やる気を取り戻して、八雲ヶ原湿原に行きたいと言いはじめる。じゃ、行ってみるか?


ランチはやっぱり鍋が一番

スキー場のオジサンによれば「行けないことはないけど、道は雪で埋ってるよ」とのことだ。確かにここから金糞峠方面に向けてのトレイルはますます細い。ちょっと不安そうなAzu...と、そこへ前から熟年トレッカーがやって来た。「うわあ、こんなちっちゃなスノーシュ−あるの〜?おじょうちゃんスゴク偉いなあ、ひとりでちゃんと歩けるんやねえ...。」この一言でニコニコAzu(笑)。再びゼンマイを目一杯巻いたおもちゃのようにハイペースで歩き始めた!
10分ほど歩いたところで湿原がちょっと開けた感じの風のない日溜まりに到着。ここをランチ&遊び場に決定。いつものように雪原をスノーシュ−で踏み固め、5m四方程度の広場を作って、ごうちゃんに誉めてもらったSurvival on snow社製スノーソ−内蔵式スコップで真ん中に掘りごたつ式のテーブルを作る。

*1 金糞峠 比良山にある峠の名前。まさかとは思ったけれど「紅葉の時期になると周辺の木々が一面『金糞色』に染まることから、こう名付けられたらしい。それにしてももう少しマシなネーミングは出来なかったのか(笑)

Mamaがスポーツスターにアルミ大鍋を架けて今日のメニュー・鴨鍋(ワンパターン!でも旨いからいっか。)を作ってる間に、僕とMaakunは斜面を利用して雪洞を掘り始める。前々回はスノ−ブロックを使ったイグルー、そして前回はかまくらだったので、今回は是非とも雪洞をやってみたかった。まずは縦穴を掘り進め深さ2mほどのところから横穴を掘り、内部をどんどん広げていく...こんな時、体の小さな子供がいると超便利。まるでトンネルの掘削機械のヘッドのように狭い空間でどんどん仕事をこなして行く。今日は条件が良かったのか、縦穴にスノーブロックで階段を作って内部の壁を丁寧に鏡面仕上げにしたりしてモディファイを楽しみつつも(あんたもスキねえ...)20分ほどで幅2m・奥行3m・高さ1.5mほどの雪洞が完成!真剣に今夜はここで泊まろうか、なんて思ってしまう僕とMaakunなのだった(笑)が、Azuはマジで嫌がってた。


雪洞はうなぎの寝床風

旨い鴨鍋を堪能した後は、各自フリータイム。雪玉とスコップで野球に興じるMamaとMaakun。お人形さん専用の小さなかまくらを作るAzu。雪洞のなかで昼寝しながらパーコレイタをポコポコ鳴らせてる僕...「最高やねえ、サイコ−!」「家にいてもこんなに寛げないかも。」「はやくボール投げてよ〜!」「はいはい」「ほぉら、うさぎちゃんのかまくらのできあがりぃ!」標高800m以上、気温零下3度の雪山とは思えないくつろぎの時間だ。
午前中に時折舞っていた粉雪も完全に止んで、暖かな陽光が燦々と降り注ぐ。木の枝に積もっていた雪が落下するバスッ!という音がそこかしこで鳴り響くようになると、そろそろ帰りの時間だ。後から来た若いグループが雪洞を面白がってくれているようなので、そのままにして出発。往路に比べてかなり堅く締まり若干幅が広がって歩きやすくなったトレイルを山上駅に向け歩く。

雪洞からみた空
おいおいスコップをそんなことに使うなって!

「楽しいなあ。」「歩きやすいしねえ。」...そんな幸せな時間もつかの間、八雲ロッジを過ぎあたりで突然不幸が家族を襲う...「う、う、う●こぉ〜!」語尾を上げ気味に叫ぶあたりがMaakunの切迫した状況を物語る。そういえば咽が乾いたとか言って道ばたの雪を食べてたっけ。多少固まったとは言えトレールの脇は60cmを超す新雪。そんな中に踏み込んでしゃがんだところで、お尻がシモヤケになるだけなのはわかり切っている...ど、どうしよう。「ロッジに戻るか?」「い、いや、進む!」いくぶん内股で早足で進むMaakun。目の前に半分雪に埋もれたトレイルの案内看板が見える。「金糞峠の文字が目にしみるゼ!」こんなジョークは耳に入らない様子。「がんばれ〜、い、いや、あんまり頑張るな!」彼に答える余裕はない...おおっ!山上駅が見えてきた!もう少しだぁ。スノーシュ−を履いたまま駅舎に飛び込もうとするMaakunをなんとか押さえ付けてスノーシュ−をもぎ取り「よし、いけぇぇぇぇ!」
...ああ、間に合った。ホッ!山上駅に流れる安堵のため息...
あ、え、へ?Maakunが駅舎から出て来た!?「うわ〜んシクシク...」「ど、どうした?」「トイレが使えへ〜ん。あんなん使えへ〜ん。」「な、なんで?」「う、う、う、う●こが山盛り〜」「つ、つまりトイレは金糞峠状態なわけだな。」当然、こんなジョークは耳に入らない様子。

今度は僕がスノーシュ−を早業で外して抱き上げたMaakunとともにトイレに駆け込む...た、たしかに。でもここはBottonなのに何故???...でも、まあ、なんとか女性用を使わせて間に合った!「Botton」初体験で涙目のMaakunに山というものはこんなものなのだ。などと語りながら再び外に出ると、Azuがまたまた新雪飛び込みの真っ最中。すっきりMaakunは再び飛び込み遊びですぐに機嫌が上々...単純な奴だ(笑)
帰りのリフトではついにAzuがひとりで乗ることを決意。「あ〜ちゃん、もう小学校だし、おねえちゃんだし...」係のおじさんに抱えられるようにリフトに乗せて(載せて)もらって、あとはこれまた気分は上々。こいつも単純な奴だ(笑)
リフトを降りてからは前回同様ヤキイモを食べながら車まで歩く。今回はヤキイモ屋のおばちゃんが育てた「比良金時」じゃなかったのが残念だったけど(おばちゃんはしきりに恐縮してた)、疲れた体に染み渡るような甘さが最高!
そんなこんなで今日のスノーシュ−遊びはおしまい。たぶん今年最後の雪遊びになるんだろうけど、また来年も来ようね!と誓いあった僕らであった...。

 

 「今日は本当に気持ちよかったねえ。」「うん、トイレが最高にね。」

 


 

 

アンケートにお答えください!

 

_  _  _

 

Copyright 1998-2001 Akihikom.All right reserved

paddler@mac.com