WWW.PAPAPADDLER.COM

FLAME LAYOUT


 

February.2001

 


12人全員が入れるかまくら

2月11日 家族でスノーシュートレッキング 先週のスノーシュ−トレッキングから戻って、家で土産話をしてると、Mamaの目がだんだん吊り上げってきた。「な、何故だ!?」良く分からないけど、とにかく尋常じゃない怒り...。内緒で買ったアレがバレたかな?いや、コレかもしれない、とヒヤヒヤ。


落とし穴にハマるMaakun

ま、こんな時は...と家事のお手伝いなんかをして機嫌をとりつつよくよく話を聞いてみると、どうやらMamaも行きたかったのに行けなくて悔しがってることが判明(笑)。ホッ!!
「それじゃ、スノーシュ−家族全員のぶん買って、来週でも行ってみるか?」と冗談をいいつつ翌日の月曜日。昼前に職場に携帯がかかってくる...「ねえ、もう注文した?」「な、何を?」「スノーシュ−よ!REIじゃ間に合わないからさかいやに電話してね。」「えっ?」(絶句)ここで『何考えてるんだ!』なんて言わないのが、我が家が万年金欠病である原因(笑)早速さかいやに電話してスノーシュ−とブーツを注文、翌々日にちょっと時間が空いたからってウェアと雪洞用スコップまで買ってしまい...なんと火曜日には「いつでも行けるぞ!」状態になってしまった。

そうして迎えた日曜日。水曜日にお誘いして二つ返事で同行が決まったアキヒロさん一家と6:00a.mに伊勢道安濃SAで落ち合った後、金曜日に参加表明した、ごうちゃん、ばろこちゃん、へこねちゃんのG-Outfitterトリオ(ロ−プウェイで登るから気軽に考えがちだけど、比良山は標高1000m以上の雪山。正直なところ山岳部でもなく比良山に詳しいわけでもない僕と元・山岳部だけどスノーシュ−初体験のアキヒロさんが家族連れで行くのはちょっと不安だったので嬉しい!!)、同じく前日に「僕も行くぞ」ってことになったにしび〜の総勢12名が午前8時すぎに比良山リフト乗り場に集結。
天気予報の嘘つき!って感じの晴れ渡る青空の下、リフトとロープウェイを乗り継いで比良山山頂駅へ急ぐ。リフト&ロープウェイは6才未満は無料。「おおっ、Azuは無料だぁ!」ところがこの無料ってのがクセモノ。無料のかわりに保護者がダッコしてあの小さなリフトに乗らなければならない。


かまくらのてっぺんから滑り降りるAzu

斜面をころがり落ちたMaakun

背中には23kgのザック、そして膝には22kgのAzu。ちょうどお尻の骨が支点になってる「やじろべえ」状態での17分は地獄のようだ。なんとかリフトを降り、30名定員に30人&人数分のザックを詰め込んだロープウェイのゴンドラでスキージャンプの滞空姿勢のまま(笑)山頂駅に到着。
駅にある「トレックステーション・比良ハット」でアキヒロさんちのKouくんとMoeちゃんのスノーシュ−を調達したらReady?Go!! 各々がスノ−シュ−を履いてスノ−トレッキングの開始だ。
最初は踏み固められたトレイルをお行儀良く歩いていたMaakunだったが、僕の「ほら、道を外れた方がキモチイイよ。」という言葉に素早く反応。突如、制御装置がイカれたロボットのようにトレイルを外れ森の中を猛スピードでショートカットし始めた!

急斜面の深雪の中を雪煙を上げながら転がり落ち、「ファッファッファッファ...」とバルタン星人の笑い声を残し全身でラッセルしていくMaakun。さすがに木の枝などで怪我してはまずいってことで注意するが、全く聞く耳を持たない。イカン!音声認識装置までイカれてる(笑)。AzuはMoeちゃんと女の子らしくちまちまと歩く。ただ、子供達にとっても雪の上を自由自在に歩けるスノーシュー体験はかなり新鮮らしく(しかも特別な技術も必要ない)親に頼ることもなく表情がとても明るい。
30分ほど歩いたところで広い雪原に出る。「子供達もハイペースで疲れただろうから、このへんで雪遊びしようか?」ごうちゃんの言葉に、待ってました!とばかりにおニューのスコップを取り出す僕(笑)今日は大人も多いし、巨大なイグルーを作る予定...だったが、雪がザラメ状態で思うようにブロックに出来ないので急遽中止し、近くにあった作りかけのかまくらをリフォームして使わせてもらうことに。


午後からは吹雪が吹き荒れる

作りかけといってももうほとんど完成状態で、あとは12人を収容できるように1m以上ある壁を削って中を広げ、丸いテーブルを作るだけだ。一時間ほど交代で作業すると内部の空間は倍以上に広がって宴会場は完成。中でストーブを使うので小さな窓を掘って、早速今日のランチ「鴨なべ」の開始だ。


かまくらの中で大人の会話を

LoveLoveアキヒロさん&いずみちゃん

午前中の晴天とはうって変わって、気温も下がり吹雪始めた外とは違ってかまくらの中はとても暖か。楽しい会話を楽しみながらゆったりと宴会を楽しんだ。そんな間も子供達は雪遊びに夢中。かまくらの上に登って滑り降りるのに飽きたKouくん&Maakunコンビはソリを抱えて、山の急斜面で豪快にそり遊び。Moeちゃん&Azuは砂場よりずっとリアルにできるおままごとに夢中。


アキヒロファミリー

3人娘(約2名は無理がある?)

2時間以上もの宴会が終わる頃には既にかまくらの外は吹雪。そろそろ帰りの準備だなってことで再びスノーシュ−を履いて山頂駅に向かう。ところが16:00すぎに山頂駅に到着してビックリ!駅の建物を先頭に100m以上も長々と続く人の列!今日は三連休の中日。まあ仕方ないな、などと言いながら列の最後尾に並んだのだが、これが全く進まない。ここのロープウェイは30人乗りのゴンドラが2台しかない上に、どっと人が乗り場に押しかけたものだから大混乱になってるみたいだ。
17:00。一時間近くたって、やっと建物の中に入れたところで乗車整理券が配られる。『整理券をお配りしま〜す!コレ受け取ったら、もう並ばなくていいっすからね〜!』...とおじさんは叫んでるけど身動き出来んじゃないか(笑)整理券は...うっ、725番!?頭の中で725÷30を計算してしまう。ん〜、24あまり5...ゴンドラは2台だから13往復目にやっと乗れる計算だ。ひとの迷惑にならないように下ろしたザックを置くスペースもなく自分の足の上に置くほど混雑した建物内。トイレに行くこともままならない状態の中待つこと、さらに一時間。中には殺気立ってる人もいたりして、大混乱だ。


ちょっとお疲れ

山麓のヤキイモやさん

係員のオジサンのアナウンスも『ご迷惑をおかけしております。本日は一年に3回しかないほどの混雑です。今度来る時は、今日だけは、今日だけはヤメテクダサ〜イ!』などとヤケクソみたいな内容(笑)になってる。『みなさ〜ん!建物の外ではこの雪の中、まだ600人以上の方が待っておりま〜す。もう一歩詰めて下さ〜い!』オジサン叫ぶ叫ぶ(笑)
そんな状態が2時間以上続くなか、普段なら確実にグズる子供達は意外にも楽しそう。やっぱり友達と一緒なら全然平気みたいだ。この時ばかりはKou様Moe様ありがたや〜と思わず心の中でつぶやいてしまった。18:15『740番迄の方、どうぞ進んでくださ〜い!』のアナウンス。やっと乗れる!暗闇の中を進むロープウェイを降りて、再びAzuをダッコして下りのリフトに乗る。真っ暗な中の下りリフトなんてAzuはきっと怖がるだろうな、といつもよりギュッと抱き締めてところ...「うぁ−、キレイ!」怖がるより先に眼下に広がる琵琶湖の夜景に目を奪われてる。そう言えばAzuは雪遊びも初めてだけど夜景ってものを見るのも初めてなのだった!

「ねえ、パパ、あーちゃんのおたんじょうびはすてきなプレゼントとかいらないから、またここにつれてきてね。」な、泣かせる...。(ごうちゃんに『またまたakiちゃん、脚色してぇ〜!』とか冷やかされたけど、これホント!)
19:00山麓に到着。駐車場までの間にある「比良金時やきいも」屋でヤキイモを買って歩きながら食べる。(ヤキイモ屋のおばちゃんが自分で栽培したらしいのだが、これがうまい!)クルマに着いて素早く着替えて今日のトレッキングは終了。みんなとサヨナラして帰宅したのは23:00をまわっていた。「あ〜疲れた!けど楽しかったよね、Maakun&Azu?」ルームミラーでリアシートを見ると、滅多に居眠りしない子供達がいびきの合奏を奏でていた...。

 

 


リフトから見た夜景
(*これは昼間の写真をレタッチしたものです)
 

 


 

 

2月4日 比良山スノーシュートレッキング 我が家のアウトドア生活のなかで、最大の課題...それは冬のアウトドア。子供が生まれるまでは夫婦でひと冬に4〜5回はゲレンデスキーに出かけてたんだけど、MamaがMaakunを妊娠してからは、子供用の道具を揃えるのがおっくうで一度も行ってない。そんななか、ここ数年来狙ってたのがスノーシュ−(いわゆる洋風カンジキ)だ。

去年までは子供達もそれほど雪遊びをしたがらなかったけど、今年はMaakunが小学校の同級生がスキーに行った話とかを学校で聞いて来て「雪遊びがしたい!」を連呼。
そんな時、G-outfitter代表でガイドのごうちゃんから、野宴会のにしび〜を通してスノーシュ−トレッキングのお誘いが。待ってました!とふたつ返事で参加を表明する。今回は子供達が子供会のボウリング大会ということで、とりあえずPapaのみの参加なのだ。
AM7:15 押し入れの奥底から発掘して、虫干し、防水スプレー振りかけたデザイン以外は完璧な(笑)9年前のスキーウェア、新調したブーツとスパッツ、そして普段使ってるカヌー用のZEROポイントの下着一式、ゴアテックスの手袋、ディパック、タイヤチェーンをクルマに積み込んで出発。一路、琵琶湖西岸・比良山を目指す。8:45 比良山リフト乗り場駐車場に到着。既に“讃岐ブラザーズ”Shoujiと“不要(ぷよ)”バロコちゃん(意味不明の方はパパパドラーのカヌー日記September〜October.1999及びMay.2000をご覧下さい)、そしてにしび〜、かよちゃん、ゆいかちゃんのにしび〜一家がお待ちかね。手早く着替えを済ませて、リフト乗り場へ。


あまりに長いので「居眠りは危険です」

山上駅前にて

約15分超の長いリフトと7分程度のロープウェイを乗り継いで(往復¥2000)山上駅に着くと、もうそこは白銀の世界だ!
Shoujiの指導で早速G-outfitterで借りたスノ−シュ−を履いてみる。(見るのも履くのも初めて!)ブーツをスノーシュ−のスリーブに入れてゴムバンドを4ケ所引っ掛けるだけで準備完了。1分とかからないあっけないほど簡単な作業だ。しかも本体は頼りないほどの軽さでしかもXCスキーのように踵が上がるので想像以上に自然なフィール。「それじゃ、新雪に入ってみますか!」Shoujiの言葉を皮切りにまっさらな新雪に飛び込むにしび〜と僕のオジサンふたり。「ウォォォォォォ〜!!」思わず雄叫びが...。スノ−シュ−なしだと股まですっぽりハマって「タ、タスケテ」とSOS発信の状況(笑)なのにくるぶしぐらいまで沈んで、あとは何とも言えないふんわりした感じ(あえて言葉にすると『浮遊感』か...)が全身を包む。

わざと道を踏み外す   
   渓流のそばをゆく

「楽し〜い!スノーシューを来年度の予算に計上しておこう。」にしび〜はスノーシュ−を履いて5分後にこうつぶやいたのだった(笑)。足慣らしが終わったところで、一同はスノートレッキングスタート。山上駅からは八雲ヒュッテまで下りが続く。普通のトレッキングの場合、下りは結構足首や膝に衝撃が来るし、滑りやすいので神経を使うのだけれど、スノーシュ−を履いてると全く滑らないし、新雪がちょうど良いクッションになってかなりアバウトに歩ける。「超ぶ厚いエアインソール入りの靴履いてるみたいな」(by にしび〜)感覚。しかも人の踏み固めたトレイルをトレースしてる「おりこうさんな」スノーシュ−トレッカーが多いなか、僕らは積極的にトレイルを外れ、新雪に踏み込んで行くからスノーシューの醍醐味を味わい尽してるってわけなのだ。(そのかわり転倒、転落はしょっちゅうだけど...笑)


転倒もまた楽し...

 


 

 


 


昼食風景

スキ−場の脇をすり抜け、渓流のそばのアップダウンを過ぎると、そこは近畿では珍しい高層湿原「八雲ヶ原湿原」だ。(湿原と言ってもこの時期は2m近い積雪でただの雪原なんだけど。)少し開けた場所で昼食をとることにする。全員でスノーシュ−を履いたまま雪原を踏み固め、スコップを持ったShoujiが手慣れた手つきで楕円形の溝を掘込んでいく。徐々に形が出来てくると...それは雪のテーブルだ!掘りゴタツ風でいかにも座りやすそう。バロコちゃんがテーブルの上にシングルバーナーを2つ置いて、今日のメニュー「チーズフォンデュ」と「チキンのスープ」を料理してくれている間、Shoujiは次なる作業に取りかかる。表層の雪を取り除いて、堅い雪の層にスノーソ−(のこぎりね)で「田」の字の要領で切り目を入れスコップで切り取ると雪のブロックの出来上がる。これを全員で風上にどんどん積み上げて行く...立派な風除け壁が完成!

(この風除け壁がなかなかのスグレモノで、壁の外側とは体感できるほど温度が違う!Shouji恐るべし。)
ぬくぬく&座り心地のいい掘りコタツ風ダイニングでバロコちゃん特製の暖かくて美味しい料理を戴いてると、ここが積雪2m近い山の中だなんてすっかり忘れてしまいそうだ。トレイルをときおり通りすぎる他のグループも僕らの雪中ダイニングを見て「いいなあ〜!」「すごい!」などと声をかけて行く。
食事を終えた後は、またまたShoujiが斜面に雪洞を掘り始める(彼は、疲れを知らないパワフルターミネーター!?)。雪の深さが雪洞を掘るには足りなかったので、またまた雪のブロックを積みあげてイグル−になっちゃったけど、とにかく短時間で家のカタチになってしまうところがスゴイ!ゆいかちゃん持参の雪玉製造マシーンを使っての雪合戦で妙に盛り上がったりしながら雪遊びを満喫した。


雪のダイニングテーブル

今日は朝から時計を見るのを忘れるぐらい楽しかったので、全然気付かなかったけど、あっという間に時間は過ぎ去ってて、既にもう夕方。再びザックを背負ってスノーシュ−を履いてロープウェイ山上駅に戻りリフトを乗り継いで駐車場に戻ったのは17:00。駐車場で解散となった。
家に戻ると、いつもは出迎えてもくれない(涙)MamaやMaakunがスノーシュ−の土産話に興味津々。デジカメ画像を見せながら色々と話してると、「パパだけズルイ!」の連発。そして...「じゃあ、今度は来週ね。」とMama。「さかいやに電話してスノ−シュ−買って、明日の夜ア●ペンに子供達のウェアの偵察に行きましょ。」「ら、来週って来週家族でスノーシュ−に行くって意味かい?」「当たり前でしょ。」
おいおい...

 

 


Special Thanks ! 
Shouji  Baroko  Nisibi~  Kayochan  Yuikachan

 

 

 

アンケートにお答えください!

 

_  _  _

 

Copyright 1998-2001 Akihikom.All right reserved

paddler@mac.com