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FLAME LAYOUT


 

June.2000

 

 

6月30日 小学校キャンプ 朝からMaakunの小学校の5年生のキャンプのお手伝い。テント設営に始まり竹を使った食器作り、かまど組み、竹筒飯ごうの製作、竹バ−ムク−ヘン、竹タコ炊き込みご飯などなど(...そして大人のお楽しみダッチオーヴンでのチキン)朝の9時半から夜中の0時過ぎまでずっと体を動かしてちょっとくたびれ気味。でも天気も良くて、全て上手く事が運んでちょっとホッとした。なんたって5年生の学級通信に「キャンプの達人」なんて書かれてたんだもんね(涙)。0時になっても子供達はテントの中でまだゴソゴソやってたけど、そのテントのそばを螢が飛び回ってたのが印象的でした。(校庭なのにね!)

薪も竹も全て学校の敷地内で切り出したものを使用してたし、タコはインターネット交流校の離島の小学校の子供達がタコかごで捕まえてくれたものだし、本当に手作りでしかも素晴らしく贅沢なキャンプでした。(学校行事とは信じられない!)良い環境に良い先生方...普段あんまり学校行事に積極的でない僕には、それが解っただけでも収穫多き一日だったように思う。

 


 

 

6月25日 たこたけたきこみごはん(実験編) 先日、Maakunの小学校の先生が来宅。毎年恒例になっている5年生の夏のキャンプを手伝って欲しいとのこと。「キャンプの達人」として紹介されるとのことだが、ちょっとねえ...「キャンプの迷人」としてならお手伝いするということで承諾した。今年のメニューはいつもワンパターンのカレーはやめて、ちょっと変わった料理にしようということで、竹林に囲まれたK小学校の「竹」と交流校である離島のK小学校の特産品「タコ」とを組み合わせて考えた料理が「たこたけたきこみごはん」だ。要は竹筒を鍋替わりに使って、K小学校から送ってもらったタコを入れた炊き込みご飯を焚くということなのだが、竹筒炊飯なんて中学校以来やったことがない(笑)子供達に指導しなくちゃならないのに、ぶっつけ本番はちょっとマズイよなあ。

そこで今日はその予行演習というわけだ。雨が降りしきる中、学校の体育館の裏に集合してコンクリートブロックと鉄筋を組んでかまどを組む。輪切りした竹と横向きに穴をあけた竹の2タイプの竹鍋を製作し、中に米、水、醤油少々を入れて火にかける。

竹筒は金属鍋に比べて熱伝導率が低いので時間はかかるものの、じんわり炊ける(はず)。横向きタイプの竹鍋は熱効率が良いので30分ほどでが炊き上がる。蓋を取ってスプーンで試食すると...うまいっ!普通のお米なのにおこわのような食感、しかも竹の香ばしい香りが漂って、なんとも言えない!!
1時間ほどで輪切りタイプも炊きあがり、予行演習は大成功。早速「たこたけたきこみごはん」と先生が作って下さったアサリの味噌汁をいただいた後は、太い竹にホットケーキミックスを塗って回しながら焼く「バームクーヘン」も試したり、焚き火を前に子育てについて語り合ったりしながら雨の夜を過した。本番もこんな風に上手くいくといいのになあ...。

あとは僕が「嵐を呼ぶ男」だってのがマズイ気がする...。

 


 

 


念願の養老天命反転地に立つ

 

6月4日 家族サービス、家族サービス... ここのところ家族を置いてのカヌーイングが多くて、Mamaや子供達からのブーイングがひどい。確かに4〜5月の8週間でカヌーに5回も出かけてるんだから言い訳は出来ないんだけど(涙)、昨日もご近所さんと僕だけ宴会だったし、家族に捨てられないためにはここらでちょっと考えなくては...。昨日の宴会から帰宅したらパソコンテーブルの前に「家族でお出かけマップル最新版」の志摩スペイン村のページが開いたまま置かれていて、ブラウザを開くとスペイン村関連がやたらブックマークされてる!そう言えば、こんなに近くに住んでてもスペイン村行ったことないんだよなあ...。
でもそんな作戦には乗らないのが僕のしぶといところ(笑)。数年前から一度行ってみたかった、岐阜県養老町の「養老天命反転地(Site of Reversible Destiny-Yoro Park)」に行くことに決める。数年前の開園当初、転倒者&骨折者が続出してちょっと話題になったけど、正直言ってその実体は全く知らない。ま、分からないものは実際にこの目で確かめようってことで9:00に家を出る。

10:15養老天命反転地ゲ−ト前に到着。入場料¥710払ってパンフレットを受け取るが、そこにも意味不明の呪文のような文章が並ぶ。公営施設なのに、なんじゃ、これ?と思いながら入口横を見ると、そこにミュ−ジアムショップが...。ん?ミュージアムショップ?この瞬間、ここが屋外型の広大な芸術作品であることを理解した。しかし、それにしても不思議なミュージアムである。ミュージアムショップの隣には靴とヘルメットの貸し出しコーナーがあったり、やたら立派で広い救護室...。幸い死者は出ていないものの重傷者多数ってのは嘘じゃないんだなあ、なんて妙な感心の仕方をしてしまった(笑)。「不死門」「極限で似るものの家」といったなんともおどろおどろしいタイトルのついた巨大な作品(建造物)を通って「精緻の棟」なる奇妙な構築物を抜けると、この公園最大の施設、直径130m、高低差25mのすり鉢状の公園の縁に辿り着く。折からの強風に呷られながら見渡すと、そこは全くの非日常の世界。


逆さエアーズロック。なるほど。

宗教でもなく、テーマパークでもなく、何やら良く分からん世界(笑)が広がっている。すり鉢の底に向かって降りると、何しろ全く平地というものがなく、わざと人間の平衡感覚を狂わせるような回廊が続く。あっ、この感じ、どこかで出会ったことがある!そう、バルセロナのガウディの手によるグエル公園だ!しかも点在するパビリオン(構築物というべきか?)はダリや騙し絵で有名なエッシャーの作風を思い起こさせる。そんな時、Maakunのひとこと...「ここってさあ、逆さエアーズロックだよねえ。」うんうん、その感じ良く分かる。赤く着色されたコンクリート部分(ゴム?アンツーカー?)の触感、傾斜のつけかたや滑りやすさはまさにエアーズロックのそれに極めて近いのだ。


西側の壁は深い溝状の回廊に。

地割れのような通路、万里の長城のごとき天の回廊など作者の意図するところは全くと言って理解できないのだが、何となく理解できない居心地の悪さでちょっと変な気分になりながら(これが狙いだったりして)、2時間ほど歩き回ると膝といい股関節といい身体が悲鳴を上げ始める。子供達はというと、新手のフィ−ルドアスレティックのような感覚でキャーキャー言いながら楽しんでいる。一般にこういった難解な芸術の鑑賞、体験ってのは子供達には耐えられないものだけど、ここはそんな心配はない。しかも、養老天命反転地のお隣にはTDL的な遊園地とは対極にある「旧き良きニッポンの遊園地」である「養老パーク」もあって子供も大満足。(大人は郷愁で涙モノ!)もちろん、由緒正しい観光地「養老の滝」もすぐそばにあって(約1.9km 徒歩20分)もしかしたら親子三代が楽しめるかも(笑)

公園内にあるフ−ドコ−トで昼食をとったあと、「養老パーク」で家族で¥3000ぶん遊んで、帰途につく。途中以前お世話になったカヌーショップに立ち寄って、飲み物をご馳走になって、Bill Masonのカヌービデオ「PATH OF THE PADDLE-WhiteWater編」を購入。やっぱり1時間ちょっとで家に到着した。

ところで養老天命反転地って何だったんだろ?

PAPA「日本的なグエル公園に立体エッシャーと四角いダリが並んでる場所」
MAMA「理解不能。でもちょっと恐い感じ。」
Maakun「逆さエアーズロック!」
Azu「ゆうえんちのとなりにあるへんなこうえん」(笑)

 


 

 

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